NFL、2024年インターナショナルゲーム参戦の4チームを発表
2024年01月12日(金) 13:56現地11日(木)、NFLは2024年シーズンのインターナショナルゲームの一環としてロンドンとミュンヘンで試合を行うチームを発表した。
シカゴ・ベアーズ、ミネソタ・バイキングス、ジャクソンビル・ジャガーズは、それぞれ2024年のレギュラーシーズン中にロンドンで国際試合に臨み、カロライナ・パンサーズはドイツ・ミュンヘンの一戦に挑む。各チームの対戦相手、日程、キックオフ時間は、春の2024年シーズンスケジュール発表時に明らかになる。
シカゴ・ベアーズとミネソタ・バイキングスが戦うのは米国外で唯一のNFL仕様スタジアムであるトッテナム・ホットスパー・スタジアム。ジャクソンビル・ジャガーズはウェンブリー・スタジアムでの試合が予定されているが、長年、英国での試合を開催してきたジャガーズにとってはロンドンでの12試合目になる予定だ。
カロライナ・パンサーズはFCバイエルン・ミュンヘンの本拠地であるアリアンツ・アレーナを舞台とする一戦に臨む。2022年11月13日にアリアンツ・アリーナで実施されたNFLレギュラーシーズン初のドイツでのインターナショナルゲームではタンパベイ・バッカニアーズがシアトル・シーホークスを21対16で破った。
先月、NFLは2024年シーズンにブラジルのサンパウロ(コリンチャンス・アリーナ)でレギュラーシーズンの試合開催を発表している。この歴史的なブラジル初開催となる一戦に出場するチームは2024年シーズンのスケジュール発表に先立ち、今後数カ月のうちに決定される予定だ。
NFLクラブビジネスおよびメジャーイベントならびに国際部門副社長のピーター・オライリーは「リーグと32のチームにとって、国際的なファンを増やすことは最優先されることであり、われわれは2024年シーズンにロンドンとミュンヘンに再び戻れることを嬉しく思う。タックルフットボールであれ、フラッグフットボールであれ、ゲームとNFLに対する国際的な情熱は高まり続けており、NFLのチームとワールドクラスの選手たちが試合を行い、世界中のファンと交流することは、真のグローバルスポーツになるための重要な要素だ」とコメントした。
英国とドイツでプレーする4つのチームはすべて、NFLのグローバル・マーケット・プログラムの一部だ。これは、熱心なファン文化を構築し、ブランド向上と商業的機会を実現するために、米国以外の国でNFLチームに国際マーケティング権を与えるものである。ベアーズ、バイキングス、ジャガーズは英国で、パンサーズはドイツで、それぞれ国際マーケティング権を持っている。
メキシコシティにあるエスタディオ・アステカの改修工事のため、2024年シーズンにメキシコでインターナショナルゲームが行われることはないが、リーグは改修工事が完了次第、将来的にメキシコでの試合開催が復活することを認めている。
2021年シーズンのNFL日程拡大に伴い、レギュラーシーズン9試合目のホームゲームが可能なチームのうち、最大4チームが毎年中立地でのインターナショナルゲームを行うことが指定されるようになった。
先日、リーグが運営するインターナショナルゲームの数を1シーズン4試合から最大8試合まで増やすことがNFLチームによる投票で決定したため、2025年シーズン以降、NFLは1シーズンあたり最大8試合のレギュラーシーズンインターナショナルゲームを予定する権利を持つことになる。今後の新しい市場や開催都市・スタジアムについては、後日発表される。
ジャクソンビル・ジャガーズのオーナー、シャド・カーンは「2013年シーズンに初めてロンドンでホームゲームを開催して以来、ジャガーズをNFLチームとして応援してくれている英国、アイルランド、そしてヨーロッパ中の何千ものファンに、われわれは感謝の念を抱いている。われわれはこれまでにロンドンで11試合を行い、ファンや企業と深い関係を築き、英国全土でわれわれのコミュニティ・プログラムに参加する若者たちにアメリカンフットボールを紹介し、多くの人々と接触できるように資金を集めることを続けてきた。その結果、われわれはロンドンにジャガーズの強い伝統を築き上げ、ファンやフォロワーが毎年ロンドンでの開催を祝うようになった。その伝統は、ジャガーズがロンドンに戻ってくる来シーズンも続く。われわれのホームであるウェンブリー・スタジアムで再び皆さんにお会いできることが待ち遠しい」と話した。
シカゴ・ベアーズのジョージ・H・マッカスキー会長は次のように語っている。
「シカゴ・ベアーズのすべての試合は、伝統と文化と情熱に溢れている。毎年、毎試合、ファンの皆さんにその豊かさを体験していただくことを楽しみにしている。今年、われわれは歴史あるフランチャイズと伝統をロンドンに持ち帰り、ファンの皆さんが毎試合現地で体験していることを国際的に分かち合う。2024年シーズンにロンドンで試合をするために、国際的に展開している多くのNFLチームと一緒になることを嬉しく思う」
さらに、ミネソタ・バイキングスのオーナー兼社長であるマーク・ウィルフはこう述べた。
「フットボールというゲームを世界でより身近なものにするための継続的な取り組みにおいて、再びNFLを代表することになり光栄だ。過去3回のロンドンでの試合や、英国をグローバル・マーケットとして獲得したことで、バイキングスに対する国際的なサポートは非常に大きなものとなった。われわれの焦点は、ファンの皆さんがミネソタで体験している素晴らしい試合環境を再現し、パートナーやファンのために思い出に残る体験を創造することと共に、ロンドンでの4連勝を達成することだ」
カロライナ・パンサーズのオーナー、デビッド・テッパーは「2024年シーズンにミュンヘンでプレーできることは、カロライナ・パンサーズにとって名誉なことだ。この試合は、われわれにとってただ国外で試合を行う以上の意味を持つ。シャーロットには200を超えるドイツ系企業があり、この機会はパンサーズと地域社会に特別なつながりをもたらす。われわれは、ドイツのファンとの関係を深め、パートナーと関わり、チームのブランドを世界的に成長させ続けることに興奮している」と語った。
【AK】