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バッカニアーズ残留を願いながらFAになるWRエバンス、「戻ってきたい」

2024年01月23日(火) 10:02

タンパベイ・バッカニアーズのマイク・エバンス【AP Photo/Peter Joneleit】

現地21日(日)がワイドレシーバー(WR)マイク・エバンスにとってタンパベイ・バッカニアーズのジャージーを身にまとってプレーする最後の日となったならば、このスターワイドアウトはクラブ記録をいくつも保持した状態でチームを去ることになる。

デトロイト・ライオンズに31対23で敗れた試合で、エバンスは147レシーブヤードをマークし、バッカニアーズのプレーオフにおける1試合あたりの最多レシーブヤード記録を更新した。エバンスはバッカニアーズのポストシーズンにおけるヤード記録で上位4位を占めている。

10年連続の1,000ヤード超えを達成した30歳のエバンスは、今オフシーズンにフリーエージェント(FA)になる予定だ。エバンスは2023年シーズンに1,255レシーブヤード、タッチダウン13回(リーグトップタイ)を記録し、プロボウル選出を果たしている。

エバンスはバッカニアーズに戻ってくることを願っているものの、今オフシーズンにおけるトップFAの1人として、他のチームに引き抜かれる可能性はあるだろう。

『Tampa Bay Times(タンパベイ・タイムズ)』によると、エバンスは日曜日に「俺はどれだけこの場所が好きか、どれだけここにいたいかを公言してきた。1つのチームでキャリアを終える選手はあんまりいないから、もしそれができたらすごいことだと思う。でもほら、どうなるかは分からない。今はまだ今回の敗北を乗り越えようとしている段階だ」と語ったという。

昨オフシーズン、バッカニアーズとエバンスは契約延長に合意できず、エバンスの代理人は9月9日を期限に交渉を打ち切った。エバンスは2023年に契約がまとまらなかったことに落胆していたようだが、それでもプレーメーカーになれることを証明してみせている。

チームメイトのWRクリス・ゴッドウィンは「マイクについて、語り尽くせるかは分からない」とコメント。「俺がここに来たときから、彼はそこにいた。自分自身の扱い方に関して素晴らしい手本になってくれていただけじゃない。フィールド内でもフィールド外でもアドバイスが必要なときに相談に乗ってくれる存在だった。俺はマイクのことを兄だと思っている」

バッカニアーズのチーム記録に関して、群を抜いているエバンスは、レシーブ数(762回)、レシーブヤード(1万1,680ヤード)、タッチダウン数(94回)で大差をつけてフランチャイズの歴代トップに君臨している。エバンスを失えば、バッカニアーズは素晴らしい時代に終止符を打つことになるだろう。

バッカニアーズのジェネラルマネジャー(GM)ジェイソン・リヒトは確実に、エバンスが別のジャージーを着るところを見たくないと考えているはずだ。しかし、クオーターバック(QB)ベイカー・メイフィールドやスターセーフティ(S)アントワーヌ・ウィンフィールドJr.の残留など、他にも大きな決断を迫られている中で、バッカニアーズは全員まとめてチームにとどめておくことができるのだろうか? それは十分なキャップスペースがあっても不可能かもしれない。バッカニアーズがメイフィールドではなくエバンスにフランチャイズタグを使用した場合、その額は2024年に2,843万ドル(約42億1,151万円)となる。それは、10年目のレシーバーにとっては法外な数字だと言えよう。

30歳という年齢でも、エバンスは今オフシーズンにフリーエージェンシーで獲得可能なトップワイドレシーバーの1人になると見られている。日曜日、エバンスはまだまだ余力があることを示していた。

「戻ってきたい。タンパベイが大好きだ」と強調したエバンスは「キャリアを通してここで過ごしてきた。この街は自分にとって素晴らしいものだ。このフランチャイズは自分と家族にとって、信じられないほど素晴らしいものなんだ。この場所を愛している。だから、どうなるだろうね」と続けている。

【RA】