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パッカーズ戦での苦戦の後、ライオンズとの“新しい試合”に集中する49ersQBブロック・パーディー

2024年01月26日(金) 11:02

サンフランシスコ・49ersのブロック・パーディー【AP Photo/Ashley Landis】

一般的に、NFLの選手たちが直近の1週間を過去のものとして進んでいくと言うとき、彼らは敗戦について言及している。

今週、サンフランシスコ・49ersのクオーターバック(QB)ブロック・パーディーは、前回の勝利――しかもプレーオフでの勝利――に対して、この方法を使わなければならなかった。パーディーの最終的な記録は、パス39回中23回成功、252ヤード、タッチダウンパス1回とまずまずだったが、それは試合前半に大苦戦し、2023年シーズンらしいリズムを完全につかめなかった後に記録されたものだった。

今、49ersがデトロイト・ライオンズとのチャンピオンシップサンデーに臨む中、人々はパーディーがチームを第58回スーパーボウルに導くことができるのかどうか疑問に思っている。

現地24日(水)に、パーディーはグリーンベイ・パッカーズ戦でのプレーについてチームを通じて「プレーの良し悪しは関係ない。次の試合には何も持ち越さないさ。新しい試合、新しいスキーム、新しい環境。すべてが新しい。だから、一回白紙に戻して、失敗から学び、これまでやってきた良いことを積み重ねていかなければならない。ただ、新しい試合なんだ」と話した。

かつての“ミスター・イレレバント”は雨で溶けてしまう砂糖でできているのかと疑う人もいるかもしれない。2023年シーズン、パーディーにとって雨は厄介なもので、シーズン序盤のクリーブランド・ブラウンズ戦での敗戦や、ディビジョナルラウンドでパッカーズに僅差で勝利した試合では、かなり苦戦を強いられた。土曜日のパッカーズ戦では、雨が降り続く中、グリップ力を保つため利き手にグローブをはめて試合に臨んだが、すぐにグローブを外し、タイトエンド(TE)のジョージ・キトルへの32ヤードのタッチダウンパスを通すまで、パスの精度に苦しみ続けた。

パスが通った瞬間、ソーシャルメディアを通じてパーディーに疑問を投げかけようとしていた人々は、一斉に口をつぐんだ。

2023年シーズン、パーディーが浮き沈みを繰り返してきたのは間違いないが、パーディーは調子が良ければ最高のプレーができる選手だ。土曜日の第4クオーターには試合を決めるドライブをリードし、7回中6回のパスを成功させ、2回のスクランブルで11ヤードを稼いだ。パーディーと49ersは、雨という天候と同様、ベストの状態ではなかった日にその成果を発揮した。

現地水曜日、ワイドレシーバー(WR)のブランドン・アイユークは『Associated Press(AP通信)』に「俺たちは皆、彼のおかげでここに座っている。安定している。彼は親友だし、彼とフットボールをするのが大好きだ。彼のようなクオーターバックのおかげで、今週末、最高のフットボールをプレーする機会を得て、今日ここに座っているんだ」と話している。

ヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンの思い通りになれば、パーディーはそれほど多くの成果を挙げる必要はないかもしれない。ライオンズのダン・キャンベルHCが指摘したように、シャナハンHCはNFL屈指のラッシング攻撃を構想しており、ランニングバック(RB)クリスチャン・マカフリーというエリート選手がグラウンドゲームを担っているため、パーディーへの対策を実行する前にライオンズは手一杯になるだろう。

キャンベルHCは現地水曜日に記者陣に対し「ランを止めろ。ランを止めなければならないんだ。そうしないと、相手は250ヤードも突進してくるし、パスの心配さえしてくれなくなるからね。すべてはそこから始めなければならない。シャナハンHCは一方的に仕掛けてオーバーリアクションさせるという信じられない仕事をする。彼はそこからカウンターをしかけ、パスを投げ、フィールドの中央を使う」とコメントした。

「どちらも手一杯だ。パーディーはとんでもない仕事をしてくる。彼らはフィールド中央で多くの短いパスを投げてくるが、彼はタッチ、タイミング、リズムでとんでもない仕事をしてくる。われわれはこのランゲームを止めなければならない。そこから始めるしかない。できる限り、このチームを一つにまとめなければならないし、それは簡単なことではない」

49ersはクオーターバックの重要性をすでに理解している。昨年のNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでフィラデルフィア・イーグルスに敗れた試合で、彼らは最高のQBであるパーディーを失い、最終的には負傷のためにパスゲームを完全にあきらめたからだ。

49ersは3年連続のカンファレンスタイトル戦出場に向けて、より良い準備を進めている。そして、パーディーは先週、あるいは昨年のことを一瞬たりとも考えていない。

パーディーは「もちろん、ここにいることに興奮しているよ。昨年は昨年。あの試合はあの試合だ。今年やこの試合に影響するようなことは何もない。今は49ers対ライオンズだ。新しい年になったし、新しいアプローチを使うのさ」と話した。

【AK】