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自身のプレースタイルについて「俺はゾンビじゃない」とチーフスRBアイゼア・パチェコ

2024年01月26日(金) 13:46


カンザスシティ・チーフスのアイゼア・パチェコ【AP Photo/Adam Hunger】

カンザスシティ・チーフスのランニングバック(RB)アイゼア・パチェコは、まるで怒りに燃えているかのようにコンタクトを求めながら走り、行く手を阻むどんなディフェンダーにも突っ込んでいく。

このブルドーザーのような2年目のRBは、自分のプレースタイルに対するコメントや比較をすべて承知している。

現地24日(水)につま先のケガで練習を欠席したパチェコは「一番面白いと思ったのは、俺が人を噛むように走ると言われたことだね。俺はゾンビじゃない。あのコメントは衝撃的だったよ。最高に面白かった。“地面や草を噛むように走る”なんて、クレイジーだよ。ただ、素晴らしい意見だ。俺にとっては、ただ決意を固めることと、達成すべき目標があることが重要だし、自分の仕事を成し遂げたい」と語った。

パチェコはゾンビではないかもしれないが、確かに死ぬことなどないように走る。

昨年のスーパーボウル出場の際、ヘッドコーチ(HC)のアンディ・リードからチーフスの “エナジャイザー・バニー”(バッテリーメーカーのマスコットキャラクター)と呼ばれたパチェコは、今シーズンのチーフスのグラウンドゲームの鍵を握り、3試合を欠場したにもかかわらず、935ラッシングヤードとタッチダウン7回を記録した。シーズンを通して攻撃陣がパスゲームに苦しんだとき、チーフスは有利な状況を保つためにパチェコに頼った。

『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、パチェコはプレーオフを含む2023年シーズンにキャリー中の接触後1回平均3.5ヤードを記録し、200回以上キャリーした選手の中で2番目に多かった(1位はアリゾナ・カーディナルスRBジェームズ・コナーで3.7ヤード)。

昨年のポストシーズンまでさかのぼると、パチェコはチーフスの成功に大きな役割を果たしてきたと言える。

直近のプレーオフ3試合ではいずれの試合でも75ヤード以上、タッチダウン1回以上を記録し、これまでのキャリアで出場したプレーオフ5試合すべてで75ヤード以上を記録している。日曜日のボルティモア・レイブンズ戦でパチェコが75ヤード以上のスクリメージヤードを記録すれば、RBによるプレーオフでの75ヤード以上のスクリメージヤード記録歴代4位となり、これは殿堂入り選手のRBウォルター・ペイトンに並ぶ。

昨年、パチェコは197ヤードでチーフスのシングルポストシーズンラッシング記録を樹立した。今シーズンは2試合で186ラッシングヤード、ラッシングタッチダウン2回を記録し、自己記録更新まであと12ヤードに迫っている。日曜日の試合で17ラッシングヤードを獲得すれば、過去50シーズンにおいてキャリア最初の2シーズンでプレーオフ400ヤード以上のラッシングヤードを獲得した5人目の選手となる(記録の達成者としてはロサンゼルス・レイダースのマーカス・アレンが574ヤード、ニューヨーク・ジェッツのション・グリーンが502ヤード、ジャクソンビル・ジャガーズのフレッド・テイラーが493ヤード、ダラス・カウボーイズのトニー・ドーセットが484ヤード)。

【AK】