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守備部門年間最優秀新人賞の可能性について「大きな目標にしてきた」とテキサンズDEアンダーソン

2024年02月07日(水) 11:58


ヒューストン・テキサンズのウィリアム・アンダーソンJr.【NFL】

テキサス州の大きさに匹敵するほどの見事な復活劇に貢献したヒューストン・テキサンズのディフェンシブエンド(DE)ウィリアム・アンダーソンJr.は、ルーキーイヤーに掲げた目標をもうひとつ達成したいと考えている。

AP通信ディフェンス部門年間最優秀新人賞の最終候補に残っているアンダーソンは、2023年のNFLドラフトでテキサンズに全体3位で指名されて以来、この賞を目指してきたという。

現地2日(金)に行われたプロボウルの練習でアンダーソンは、「それは間違いなく目標のひとつだった」と『NFL.com』に話している。

「NFLのディフェンス部門年間最優秀新人賞は大きな目標にしてきた。最終候補者に残っているだけでも光栄だ」

この部門の他のファイナリストには、アンダーソンと同じくプロボウルに選ばれたシアトル・シーホークスのコーナーバック(CB)デボン・ウィザースプーンをはじめ、フィラデルフィア・イーグルスのディフェンシブタックル(DT)ジェイレン・カーター、ピッツバーグ・スティーラーズのCBジョーイ・ポーターJr.、ロサンゼルス・ラムズのDTコビー・ターナーが名を連ねる。

競争相手の中でアンダーソンが誇れるのは、テキサンズのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区優勝とワイルドカードゲームの勝利に貢献したことだろう。他の選手で、ディビジョンタイトルやプレーオフゲームで白星を手にした者はいない。

アンダーソンはサック7回(新人中4位)、タックル45回、タックルフォーロス10回、QBヒット22回(新人中1位)を記録し、シーズン終盤の2勝ではチームの原動力となった。

アンダーソンがこの新人賞を受賞すれば、ヘッドコーチ(HC)のデミコ・ライアンズ(2006年)とラインバッカー(LB)ブライアン・クッシング(2009年)に続いて、テキサンズの一員として栄誉に浴する3人目の選手となる。昨年にニューヨーク・ジェッツのワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンとCBソース・ガードナーが新人賞をダブル受賞したように、今度はアンダーソンとテキサンズのクオーターバック(QB)C.J.ストラウドがその偉業を成し遂げる可能性がある。同じチームの選手でオフェンス部門とディフェンス部門の年間最優秀新人賞を同時に受賞したのはこれまでに3組しかいない。

「そうなったら最高だ」とアンダーソンは述べている。

「今年のC.J.は信じられないような活躍を見せた。彼には敬意を表するよ。彼のおかげでいくつもの試合を勝てたし、C.J.がいなかったらこのチームはどうなっていたか分からない。彼はチームが多くのことを成し遂げるのを助けてくれた。テキサスに来た初めての年に受賞できればすごく特別なことだけど、それ以上にこの街とチームにとって特別なことになるはずだ」

受賞はヒューストンでの目覚ましいシーズンの締めくくりにふさわしいだろう。テキサンズは3シーズン連続で4勝以上を挙げることができずに苦しんできたが、ディビジョン優勝、プレーオフでの勝利という復活を遂げ、ヒューストンの盛り上がりを変えた。

アンダーソンとストラウドが最終候補に残っていることに加え、ライアンズHCが年間最優秀コーチ部門で、攻撃コーディネーター(OC)のボビー・スロウィックが年間最優秀アシスタントコーチ部門で、それぞれ最終選考に残っている。

木曜日に開催される『NFL Honors(NFLオナーズ)』はヒューストンを大いに沸かせるかもしれない。

アンダーソンとテキサンズにとってどのような結果になろうと、2023年の成功が2024年にさらなる高みを目指すモチベーションになったことは間違いない。

「来シーズンが待ち遠しくて、そのことが頭から離れない」とアンダーソンは言う。

「これからどれだけ良くなることか。同じマインドセット、同じメンタリティを持った選手が何人か加わって、そこから積み重ねていけばいい。だから、来年が待ちきれない」

【R】