チャージャーズがグレッグ・ローマンをOC、ジェシー・ミンターをDCとして採用
2024年02月07日(水) 12:03ロサンゼルス・チャージャーズが立て続けにコーディネーターを補充した。
現地6日(火)、チャージャーズがミシガン大学ウルバリンズで守備コーディネーター(DC)を務めていたジェシー・ミンターをチームの次期DCとして採用すると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが情報筋の話をもとに報道。その後、チームが正式にミンターの採用を発表した。
その直後、ラポポートはチャージャーズがボルティモア・レイブンズの元攻撃コーディネーター(OC)であるグレッグ・ローマンをチームの攻撃コーディネーターとして採用する契約に合意したと報じている。
ミンターはこの2シーズン、ジム・ハーボーの下でミシガン大学のディフェンスを指揮していた。チャージャーズのヘッドコーチ(HC)に就任したハーボーは、再びミンターを自分のスタッフとして採用している。
昨シーズン、ミンターはハーボーと共にウルバリンズがカレッジフットボール・プレーオフ・ナショナルチャンピオンシップを制覇するのに貢献。その試合で、40歳のミンターが率いるディフェンスは、試合平均37.6ポイントを挙げ、シュガーボウルで37点を獲得したばかりのワシントン大学ハスキーズの強力なオフェンスに13得点しか許さなかった。
ミシガン大学の守備コーディネーターに就任する前、ミンターは2017年から2020年をジムの兄であるジョン・ハーボーと共にレイブンズで過ごしており、その間にディフェンシブアシスタントからディフェンシブバックコーチに昇格した。また、1シーズンにわたってバンダービルト大学の守備コーディネーターを務めた後に、ミシガン大学に加入している。
シーズン第15週にラスベガス・レイダースに63対21で大敗したことを受けてヘッドコーチを務めていたブランドン・ステイリーとジェネラルマネジャー(GM)を務めていたトム・テレスコを解雇した後、チャージャーズは今オフシーズンに、フランチャイズの軌道を変えるべく大鉈(おおなた)を振るっている。ジム・ハーボーをNFLに呼び戻し、ジョー・ホーティズ(彼もまたレイブンズとつながりがある)という実績のある人物をGMに据えてペアを組ませたチャージャーズ。火曜日には、ミシガン大学のパワーコンビを再結成させ、ハーボーが遠い昔に共に仕事をしていた人物も呼び寄せている。
ローマンは2009年から2010年までスタンフォード大学でハーボーの下で攻撃コーディネーターを務めていた。その後、ミンターが選んだのと同じようにハーボーを追いかけ、ハーボーがヘッドコーチを務めていた2011年から2014年までサンフランシスコ・49ersで攻撃コーディネーターを担当している。
51歳のローマンには2015年から2016年にかけてバッファロー・ビルズのオフェンスを指揮した経験もあり、またもやミンターと同じく、レイブンズでジョン・ハーボーと仕事をしたこともある。レイブンズには6年間在籍し、最後の4年間はOCとしてクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンの育成を任されていた。
2023年シーズンを前にレイブンズと決別したローマンは、1年間、どの職にも就いていなかった。ローマンは今回、弟の方のハーボーの下でNFLに復帰。そのオフェンスはジャスティン・ハーバートというまた別の才能豊かなQBが率いることになるが、ハーバートはジャクソン、あるいはその前にローマンが指導していたコリン・キャパニックとはまったく違ったオフェンスを展開するだろう。
チャージャーズは優秀な攻撃陣だけではなく、ラインバッカー(LB)ジョーイ・ボサやフリーセーフティ(FS)ダーウィン・ジェームズ、アウトサイドラインバッカー(OLB)カリル・マックといった選手で構築された才能豊かな守備陣を擁している。それにもかかわらず、2023年シーズンはどちらのユニットも成績が伸び悩み、オフェンスは得点で21位、ディフェンスは被得点で24位となった。
ミンターとローマンには、フランチャイズ再建を目指すハーボーの試みを手助けしながら、その基盤を引き継いだ上でより良い結果を出すことが求められるだろう。
【RA】