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痛恨のミスから学び、スーパーボウルの準備ができていると49ersのKムーディ

2024年02月07日(水) 13:54


サンフランシスコ・49ersのジェイク・ムーディ【NFL】

サンフランシスコ・49ersの新人キッカー(K)のラストネームが“ムーディ”(気分屋、の意味がある)というのはぴったりだ。

ジェイク・ムーディのルーキーシーズンは予想外だった。ムーディはフィールドゴール(FG)25本中21本を成功させたものの、まさにその4本のミスにより、チームはレギュラーシーズンで勝てるはずだった2試合を落とし、かつて所属していたKロビー・ゴールドの安定感に慣れた49ersファンの心に小さな疑念を浮かばせることになった。

ムーディはプレーオフで勝利した試合においていずれもフィールドゴールを外したが、幸運にも試合中、その後でフィールドゴールを成功させることができ、連続3点差勝利の立役者となった。このフィールドゴールの成功は、僅差での勝利において、得点以上に重要かもしれない。

今、ムーディは最初の失望から復活する方法を知っている。そして第58回スーパーボウルでは、それがすべての違いを生むかもしれない。

ムーディは第58回スーパーボウルオープニングナイトで「大学時代と変わらないさ。ポストの大きさも同じ。ボールも同じだ。ホルダーとスナッパーも、NFL以上ということはなくても、それに劣らない。ただ、状況的には少し違うかもしれない。大学とは違って、1点差や2点差で決着がつく試合が多い。そういう状況に身を置くことで、対処の仕方やマインドセットを学んでいくものだ」と語った。

大舞台でキックを決めるプレッシャーに関する質問には、どのチームのキッカーも同じ答えを返すだろう。それは、自分のプロセスを信じることだ。過去3回のスーパーボウルでカンザスシティ・チーフスのキッカーを務めた経験豊富なハリソン・バッカーも同じで、バッカーは現地5日(月)にムーディと同じ内容の発言を繰り返している。

ムーディは「大学でもNFLでも、プレーオフを経て、ビッグゲームに何度も出場してきた。準備はできていると思う。ルーティンを信じ、プロセスを信じるだけ。他のキックと何も変わらないさ」と話した。

ムーディは試合が自分の足にかかっているシナリオを思い描きながら、予想される質問に答えている。一方で興味深いことに、オールアメリカンに2度選ばれたムーディは、NFL入りする前の数年間、チーフスをロンバルディ・トロフィーの栄光へと導くためにフィールドゴールを決めなければならなかったバッカーを見て、いくつかのことを学んだとも明かした。

日曜日は弟子と師匠のキック対決になるかもしれない。そしてこれまでの通り、その焦点は変わらない。

バッカーはムーディについて「ジェイクはミシガン大学でプレーしていた。俺はジョージア工科大学にいたから、それほど注目されていなかったけど、彼はミシガン大学のビッグスクールでプレーしていたんだ。でも今回はスーパーボウルだ。最大のフットボールの試合だ。今まで通りに、ルーティンに忠実に、自分自身を見失わないようにしないといけないね」とコメントしている。

ムーディが初めてプレッシャーのかかるキックを蹴ったのはシーズン第3週のクリーブランド・ブラウンズ戦で、エリー湖からの風がキックを難しくしている状況でのことだった。ムーディはあのキックを“もう少しクリーンに”蹴ることができればよかったと認める一方、シーズン序盤にその教訓を学べたことを喜んでいる。

ムーディにとって幸運なことに、日曜日の試合では天候は関係ない。アレジアント・スタジアムの調整された環境の中でプレーできるのだ。

ムーディは「かなりうれしいよ。スペシャリストであるには、屋内の気候が一番だからね」とコメントした。

おそらくムーディの足は、49ersが切実に求める特別な瞬間を、スペシャリストとして作り出すことになるだろう。

【AK】