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AFCチャンピオンシップ戦を前にチーフス元OCビエネミーが攻撃陣と話したとHCリード

2024年02月08日(木) 10:13


エリック・ビエネミー【AP Photo/Charlie Riedel】

もうカンザスシティ・チーフスのコーチングスタッフではなくなったものの、エリック・ビエネミーの存在感は依然として大きい。

チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは現地7日(水)、第58回スーパーボウル前の記者会見で、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームの前に元攻撃コーディネーター(OC)であるビエネミーを呼んで、攻撃陣と話してもらう機会を作ったと明かした。

最近ビエネミーと話したかと聞かれ、「話したよ」とリードHCは答え、こうつけ加えている。

「実際に彼が来て、この間の試合の前にチームと話をした。オフェンス陣と話したり、ミーティングで一緒に過ごしたりした。だから、私には彼と深く話すチャンスはなかったんだ。彼はまだ仕事を探しているみたいだ」

クオーターバック(QB)パトリック・マホームズは、チャンピオンシップゲーム前にビエネミーの存在がチームを後押ししたと指摘し、次のように語っている。

「EB(エリック・ビエネミー)が建物にいるのはいつだって素晴らしいことだ。ただそこにいるだけで、彼がもたらすエネルギー、メンタリティが伝わってくる。そういうものが俺たちに伝わってくるのは、彼に激しさがあるからこそだけど、彼はそれが大好きでもある。チームの一員であることが好きで、そのカルチャーの一部であることが好きなんだ。彼がこの建物に戻ってきただけで、本当に興奮した。みんな、“おい、EBが戻ってきたぞ”って、ちょっとゾクゾクしたんじゃないかな。彼がヘッドコーチの機会を得られなかったのは残念だけれど、フットボールのコーチを続け、ゲームに影響を与え続けることに俺はワクワクしている」

ビエネミーはリードHCの下でチーフスに10シーズン在籍した後、2023年シーズンはワシントン・コマンダースの攻撃コーディネーター兼プレーコーラーを務めている。コマンダースがロン・リベラを解雇してダン・クインを新たなHCとして雇ったことで、ビエネミーの残留はなかった。

リードHCは元OCのコーチとしての将来をどう考えているのか、ビエネミーを呼び戻す場所をスタッフの中に見つけるのかと質問されて、こう答えている。

「今は空きがないから、最後の部分については答えられない。でも、彼のコーチとしての将来は素晴らしいものだ。私は間違いなく彼の大ファンだし、彼ができることも知っている」

ビエネミーはチーフスの攻撃コーディネーターとして5シーズンを過ごし、ヘッドコーチの面接を何度か受けたが、トップの座に就くことはなかった。リードHCがチーフスのプレーコールをする中、ビエネミーはその手腕を試すチャンスを得ようとコマンダースに飛び込む。オフェンスライン(OL)の問題とQBサム・ハウエルのプレーの浮き沈みで、コマンダースのオフェンスは苦戦し、獲得ヤードで24位、得点で25位に終わった。コマンダースは2023年にNFLで最も多くのパスを試みたが、インターセプト数は30位という成績だ。

もし2024年にビエネミーがOCの仕事を得られなかったとしても、何らかの形でチーフスに戻ってきても不思議ではない。ビエネミーの存在感と知性はチーフスのロッカールームやスタッフから今も尊敬されている。

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