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ベテランQBをトレードで獲得する可能性を含め、「いかなる可能性も排除していない」とスティーラーズオーナー

2024年02月08日(木) 10:46


ピッツバーグ・スティーラーズのアート・ルーニー二世【Ben Liebenberg via AP】

ピッツバーグ・スティーラーズが今オフシーズンにベテランのクオーターバック(QB)をトレードで獲得するというアイデアはまだ消えていない。

スティーラーズのオーナー兼社長であるアート・ルーニー二世は『KDKA TV(KDKAテレビ)』のボブ・ポンピーニとのインタビューで、その可能性を否定しなかった。条件が合う場合、スティーラーズがこのオフシーズンにベテランQBの獲得を検討する可能性はあるのかと問われた際に、ルーニー二世はその可能性を否定しようとはせず、次のように述べている。

「2月上旬の今、私たちはいかなる可能性も排除していない。多くの評価をしなければならないし、すべての選択肢を検討し、来シーズンにより良くなるために必要なことをするつもりだ」

それはスティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンがシーズン終了後の記者会見で語ったこととは矛盾しているように思える。先月、2024年に先発を務めるクオーターバックが現在のロースターにいるのかと聞かれたトムリンHCは、はっきりと“イエス”と答えていた。

ケニー・ピケットの契約期間は2024年シーズンを含めてあと2年残っている。また、ミッチェル・トゥルビスキーの契約もあと2年残っている状態だ――今のところは。2024年に契約があるQBはこの2人だけで、レギュラーシーズン最後の3試合と、バッファロー・ビルズに敗れたプレーオフゲームに先発出場したメイソン・ルドルフは、フリーエージェント(FA)になろうとしている。

そのルドルフが必ず勝たなければならなかったシーズン第18週の試合で、足首のケガから復帰していたピケットを差し置いて先発を務めたことは、注目すべき動きだったと言えよう。スティーラーズがそう呼ぶことはないにせよ、それはつまりピケットのスタメン落ちだ。それにより、2022年ドラフト1巡目指名を受けたピケットの先行きはやや不透明になっている。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロは以前、スティーラーズはピケットをQB1としてオフシーズンプログラムに参加させることを計画しているものの、ピケットは先発の座をかけた競争に加わることになる見込みだと報じていた。

ルーニー二世の発言を考慮すると、その競争相手にはベテラン選手を含め、あらゆる可能性がある。ベテランをトレードで獲得するのか、2024年NFLドラフトの有望株からクオーターバックを指名するのか、ルドルフと再契約するのか、それとも他の道を探るのか。スティーラーズは来季のピケットにプレッシャーをかけることになるあらゆる可能性を排除していないようだ。

【RA】