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ライオンズ戦での“受け入れがたい”パフォーマンスについて語る49ersのSギプソン

2024年02月08日(木) 12:44


タショーン・ギプソン【Ryan Kang via AP】

サンフランシスコ・49ersのディフェンダーは先週、守備コーディネーター(DC)から叱責を受けたが、彼らの多くはそれを受けて当然だと感じている。

49ersはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでデトロイト・ライオンズを相手に17点差を巻き返して勝利したことで、第58回スーパーボウルへの切符を手に入れた。しかし、ディフェンスはその試合で一時的に24対7もの差をつけられるのを許しており、そのパフォーマンスは、場合によっては疑問の残るものだったと言えよう。

49ersのスティーブ・ウィルクスDCは先週、ライオンズ戦での守備陣の出来を“受け入れがた”く、“恥ずかしい”ものだと語っており、選手たちもそれに異論はないようだ。

『ESPN』によると、セーフティ(S)タショーン・ギプソンは現地6日(火)に「指導を受けるまでもないことだった」と話したという。「対処されるまでもないことだった。明らかに、あの映像に映っている誰もが、あのプレーのどこかの場面で自分自身を指さして“ここでもっと頑張れたはずだ”って言うだろう」

「あの映像は(見るのが)つらかった。見なきゃいけなかったし、厳しい言葉を聞く必要もあった。あれはうちらしいフットボールじゃなかったからだ。俺たちはあれよりずっといいフットボールチームだ。この先、心配するようなことはない」

ギプソンと同様にウィルクスDCが守備陣に厳しい言葉を投げかけた理由を理解しているラインバッカー(LB)ドレイ・グリーンローは、その居心地の悪いセッションを糧にして日曜日にアレジアント・スタジアムで行われるカンザスシティ・チーフスとの一戦で、より良いパフォーマンスを見せるつもりだと強調している。

「最も重要なのは、チームとしてそれをどう感じたかだと思う」とコメントしたグリーンローは「全面的に賛成だ。俺たちはもっとハードにプレーできたはずだし、自分自身ももっとハードにプレーできたはずだと感じていた。つまり、自分自身にも目を向ける必要がある。結局はそういうことなんだ」と続けた。

ライオンズ戦では特にひどかったプレーが2つある。1つは、ライオンズのワイドレシーバー(WR)ジェイムソン・ウィリアムズに許した42ヤードのタッチダウンラン。これはライオンズにとって最初の得点となった。そしてもう1つは、ランニングバック(RB)ジャーマイア・ギブスに許した15ヤードのタッチダウンランだ。これをきっかけに、49ersは前半終了まで残り5分ほどとなったところで21対7の差をつけられている。5人ものディフェンダーにウィリアムズを倒すチャンスがあった。また、ギブスは得点を決める際に3人のタックルを突破している――そして、ディフェンシブエンド(DE)チェイス・ヤングをはじめとする49ersのディフェンダーは、ギブスを捕える際の努力が足りていないように見えた。

ESPNによれば、今オフシーズンにフリーエージェント(FA)になるヤングは、ギブスを追い詰める際に勢いが足りていなかったことについて詳しく説明することを避けた一方で、スーパーボウルではより奮闘することを保証したという。

ヤングは「俺たちが気にかけているのは、プレーごとに自分たちの仕事をすることと、この試合に向けて最善の準備をすることだけだ。俺たちはもっと頑張らなきゃいけない。この試合ではそれを見てもらうことになる」と話している。

49ersには1週間以上、悔しさをかみしめ、ライオンズを破ったことがいかに幸運であったかを思い知る時間があった。そして、49ersはチーフス戦で同じことを繰り返すことはできないと理解している。

ギプソンは「最大の舞台に立つことで、それがより強調されるのは明らかだ」と語り、こう続けた。

「あのような大舞台では許されないことだ。でもさっきも言ったように、あんなことは許されない。俺を含め、選手たちは試合に出て、そこでああいう努力を見せるために高い報酬をもらっているんだ」

「だから、あれが俺たちらしいフットボールではないと自覚する、それだけのこと。それは単純に自分たちを苦しめたけど、幸運なことに、俺たちはそれを乗り越えてここにいることができている。そして今から大舞台に立つんだ」

【RA】