パンサーズがブラッド・イジックをOCに指名、エベロDCは続投へ
2024年02月09日(金) 10:10カロライナでデイブ・カナルスのコーチングスタッフが形になりつつある。
現地8日(木)、カロライナ・パンサーズが新人ヘッドコーチ(HC)カナルスのスタッフを充実させるべく、守備コーディネーター(DC)エジロ・エベロを残留させた上で、ブラッド・イジックを新攻撃コーディネーター(OC)、トレイシー・スミスを新スペシャルチームコーディネーターとする契約の条項に合意したと発表した。
カナルスは先週に行われた入団記者会見で、今年の採用サイクルでヘッドコーチ候補として複数のチームと面談していたエベロを引きとどめたいと語っていた。ヘッドコーチとして1年目のシーズンを迎えるにあたり、カナルスはある程度の継続性があることを喜ばしく思うだろう。
チーム公式サイトによると、カナルスは先週、エベロとパンサーズ守備陣について「なんということだ。つまり、それは単に私が彼らに尊敬を抱いている要因だ」と述べ、こう続けたという。
「私のスキームがそれに反することは知っている。コールの入り方、調整方法、その他もろもろについて、その詳細を学ぶのが本当に楽しみだ。それが長年、私にとって難しいものだったことは分かっている。シアトル(シーホークス)で(エベロが当時所属していたロサンゼルス)ラムズと対戦したときも、今年(2023年シーズン)に2度EJ(エベロ)と対峙したときもそうだった」
「だから、特に1年目のヘッドコーチである私にとっては、とても重要なことだ。私は特にオフェンス面で、このチームを立て直すためにここに来た。選手たちとの継続性、EJとの継続性を持ち、私が目の当たりにした、対戦相手にとって本当にチャレンジングになるようなメンタリティを持てるようにする」
「つまり、これは私にとって、自分たちが行っていることの重要な一部なのだ」
パンサーズは2023年シーズンにオフェンスでリーグワーストの成績を残したにもかかわらず、エベロが率いた守備陣は試合平均被ヤード(293.9ヤード)でリーグ内4位につけている。一方、シーズンの大半で、リードした状態でプレーする恩恵を受けられなかったパンサーズは、サック数(27回)とテイクアウェイ数(11回)を伸ばせず、どちらのカテゴリーでも最下位となった。
タンパベイ・バッカニアーズの攻撃コーディネーター(OC)として過ごした1シーズンの間に、カナルスはエベロのスキームに対して得点を挙げるのに苦戦し、バッカニアーズ攻撃陣は2試合で合計30点しか獲得できなかった。
42歳のカナルスは自分に馴染みのある顔ぶれでコーディネーティングスタッフを固めている。
昨シーズン、バッカニアーズでワイドレシーバー(WR)コーチと攻撃クオリティコントロールコーチ、アシスタントクオーターバック(QB)コーチを務めていたイジックは、初めてNFLの攻撃コーディネーターに就任することになった。とはいえ、カナルスは先週、来季は自分がオフェンスのプレーコールを担当すると発表している。
スミスはこの3シーズン、カナルスが昨年にバッカニアーズから攻撃コーディネーターとして採用されるまで13年にわたって在籍していたシーホークスで、アシスタントスペシャルチームコーチを務めていた。
【RA】