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「自分がアンダードッグだと思ったことはない」とチーフスHCリード

2024年02月09日(金) 10:40


カンザスシティ・チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リード【AP Photo/Charlie Riedel】

カンザスシティ・チーフスは、サンフランシスコ・49ersとの第58回スーパーボウル対決で、いわば“アンダードッグ(勝ち目が薄いチーム)”の立場にあると言われている。しかし、チーフスのヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは、2年連続でロンバルディトロフィーを掲げることを目指す自身のチームが、ダークホースとは見ていない。

リードHCは現地8日(木)、こう語っている。

「自分たちがなぜアンダードッグとみなされるのか――それは分かるよ――シーズン中は浮き沈みがあったからね。アンダードッグだと思って試合に臨んだことは一度もないけれど、なぜ今回そんな風にみなされているのかは分かる。それが現実だ」

今シーズン、特に序盤から浮き沈みが激しかったのは、チーフスのオフェンスだった。しかし、その後ポストシーズンで一気に調子を上げ、スーパーボウル進出を果たしている。チーフスにはクオーターバック(QB)パトリック・マホームズ、タイトエンド(TE)トラビス・ケルシー、強力なディフェンス、そしてスーパーボウル制覇を導いてきたリードHCの存在がある。それにもかかわらず、スポーツ賭博アプリの『Caesars Sportsbook(シーザース・スポーツブック)』によると、ここ1週間ほど、チーフスはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンの49ersに対して、2ポイント差でアンダードッグとされているとのこと。

チーフスは今季のNFLで最も若いディフェンスを含め、ロースターのあちこちに若手選手を擁している。それでも、キックオフを迎える頃には、選手たちは今年最大の試合に向けて心の準備ができているだろうとリードHCは述べた。

「すべてを乗り越えたら、それは1つの試合に過ぎない」というリードHCはこうつけ加えている。

「普通の試合よりも速く感じる。プレーオフでは上に行けば行くほどすべての試合が少しずつ速く感じるのはものすごい驚きだ。速いけれど、それでも同じ1つの試合。彼らはプロで、間違いなく全世界で同じポジションにいる32人のうちの1人だと言えるだろう。だから試合に出て自分の仕事をするんだ」

練習中に互いをけん制し合うことがあったものの、それでもチームの雰囲気は良いというケルシーは、次のように語っている。

「カオスだよ。練習はとても楽しくて、エネルギーに満ちていて、みんな自分の仕事に集中し、気を引き締めている。正直に話すけれど、ちょっとした小競り合いがあったんだ――誰とは言わないけれど――オフェンスシブラインもディフェンシブラインも、自分の仕事をやり遂げようとしているし、全員が試合に向けて準備万端であることを確認しようとしている。昨日は、みんなが自分の仕事に集中しようとしているのを見て、気合が入ったよ。全員が日曜日に目の前にある仕事の準備ができていることを確認する。今のチームの集中力とエネルギーが本当に好きだ」

チーフスは、2003年と2004年のニューイングランド・ペイトリオッツ以来となるスーパーボウル連覇を目指し、今のチームで3度目のロンバルディトロフィーを獲得することで、王朝を確固たるものにすることを目標に今週を迎えている。

【KO】