チーフスがスーパーボウルで勝利し、レイダースが“王座から引きずり下ろす”ことを願うDEクロスビー
2024年02月09日(金) 10:47マックス・クロスビーがスーパーボウルでどちらに勝ってほしいと考えているか、想像することはできないだろう。
ラスベガス・レイダースのディフェンシブエンド(DE)クロスビーは、これまでカンザスシティ・チーフスと戦った試合の80%で自分のチームが敗れるところを見てきた。そんなクロスビーはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区のライバルにもう一度ロンバルディトロフィーをホームに持ち帰ってもらいたいと話している。
一体どういうことなのか。
クロスビーはよく考えた上でそう発言している。そのモチベーションは、完全に自分の欲に基づいていると言えよう。
現地7日(水)、クロスビーは『NFL Network(NFLネットワーク)』のアンドリュー・シシリアーノとブライアン・バルディンガーに「わがままを言えば、俺たちが打ちのめして王座から引きずり下ろせるようになるために、チーフスには勝ってもらいたいと思っている」と話している。
2019年にNFL入りしてからチーフスの悩みの種となってきたクロスビーは、チーフスと対決した10試合で合計5回のサックを記録。そのうち4回はこの2シーズンで決めている。また、クロスビーはチーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズに何度も大きなヒットを決めてきた。
レイダースは今季、クリスマスに行われた試合でチーフス相手に大金星を挙げたものの、クロスビーのキャリアにおいて、対チーフス戦の成績は2勝8敗にとどまっている。
チーフスと、チーフスがこの数年で残してきた功績に敬意を表しながらも、レイダースがチャンピオンになりたければ、チャンピオンであるチーフスを倒さなければならないと強調したクロスビーは、次のように語った。
「俺は本当にそれを個人的なこととして捉えている。マホームズや(DE)クリス・ジョーンズをはじめとする彼ら全員に最大限の敬意を抱いているけど、俺たちの行く手を阻んでいるのは彼らだ。だから、来シーズンにまた対戦できることを楽しみにしている」
2023年シーズンの途中からジョシュ・マクダニエルズの代わりにヘッドコーチ(HC)の役割を引き継いだアントニオ・ピアースは、来季も引き続き指揮官を務める。マクダニエルズの下では3勝5敗だったにもかかわらず、ピアースが暫定HCに就任してから5勝4敗を収めたレイダースは、一時はプレーオフ争いにも加わり、シーズン終盤にチーフスと激闘を繰り広げた。
2023年シーズンの苦しい時期にロッカールームを魅了したピアースを、チームは応援していると明かしたクロスビーは、こうコメントしている。
「ヘッドコーチとして発表されたとき、彼は真っ直ぐにこっちに向かって、こうやって勝つつもりだ、こうやってプレーするつもりだ、これは違うように聞こえるだろう、違うように見えるだろうという話をした。それはみんなが見るべきものだった」
レイダースがチーフスのようなチームをコンスタントに倒し、AFCの頂点に君臨するには、新しい方法を完全に受け入れる必要があるとクロスビーは考えている。
「みんなには、ここにワクワクしながら入ってきて、仕事に取りかかってもらいたいと思っている」と語ったクロスビーは「それから、俺たちは楽しむつもりだ。もちろん、熱心に取り組むけど、楽しみながらそうする。それがレイダーであるということだ。俺たちは俺たちの方法でやる。他に31チームあって、レイダースは1つだけだ。俺たちは俺たちの方法でやるし、それを受け入れるつもりだ」と続けた。
【RA】