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タイタンズが元カウボーイズRBポラードと3年35億円で契約

2024年03月12日(火) 12:40


ダラス・カウボーイズのトニー・ポラード【AP Photo/Tony Gutierrez】

テネシー・タイタンズのバックフィールドに大きな変化が起きるようだ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地11日(月)に情報筋の話として伝えたところによると、タイタンズが元ダラス・カウボーイズのランニングバック(RB)トニー・ポラードと3年総額2,400万ドル(約35億2,738万円)の契約を結んだという。このニュースを最初に報じたのは、ヒューストンの放送局である『KPRC-TV』だった。

タイタンズがポラードと契約することで、ナッシュビルにおけるデリック・ヘンリー時代は終わりを告げることになるだろう。ヘンリーはタッチダウンラン数(90回)でフランチャイズリーダーとなり、ラッシングヤード数ではタイタンズおよびオイラーズの歴史上、エディー・ジョージ(10,009ヤード)に次ぐ9,502ヤードをマーク。もしヘンリーがタイタンズを去ることになれば、1つの特筆すべき時代が終わることになる。

30歳のヘンリーは、キャリー数において過去5シーズン中4シーズンでNFL首位に立っていた。しかし、1試合当たりの獲得ヤード数はここ3年で毎年低下。年齢的な問題もあるが、仕事量も多く、ヘンリーは昨シーズンにキャリー数2,000回の大台を突破している。

タイタンズの新しいヘッドコーチである(HC)ブライアン・キャラハンは、チームのリードバックのランスタイルに変化を求めているのかもしれない。ヘンリーはより古典的なパワーバックであるのに対して、ポラードはより小回りの利くレシーバーとして活躍している。

4月に27歳になるポラードにとって、この移籍は里帰りでもある。テネシー州メンフィス近郊で育ったポラードは、メンフィス大学でプレーしていた。ダラス・カウボーイズでの5シーズンで合計3,621ランヤード、タッチダウンラン23回を獲得した上で、レシーブ176 回 、1,319ヤード、タッチダウンレシーブ5回を記録している。

ポラードはカウボーイズのバックフィールドの先発に指名された2022年に、キャリア最高のシーズンを送った。2023年には17試合に先発出場して合計1,316スクリメージヤードをマーク。この数字は2022年の合計とほぼ同じだったが、タッチ数は前年より75回多かった。ポラードの平均獲得ランヤードは2022年の5.2ヤードから2023年には4.0ヤードに下がり、平均獲得レシーブヤードも同じく9.5ヤードから5.7ヤードに低下している。

ポラードは3年間で2,400万ドルを稼ぐ見込みであり、これはディアンドレ・スイフトがシカゴ・ベアーズで獲得する見込みの年数ならびに金額と同じだ。オフシーズン序盤の戦略として、タイタンズはラン攻撃の強化を掲げているようで、元デンバー・ブロンコスのセンター(C)ロイド・クシェンベリーとも契約しているとラポポートが伝えた。

タイタンズはヘンリーが戻ってこないとはまだ公言していない。しかし、もし戻らなければ、ポラードとヘンリーの両者にとって環境の変化が実を結ぶことになるかもしれない。

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