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フランチャイズタグを指定されているWRヒギンズがベンガルズにトレードを要請

2024年03月12日(火) 12:21


シンシナティ・ベンガルズのティー・ヒギンズ【AP Photo/Jeff Roberson】

ワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズとシンシナティ・ベンガルズの間で続いているこう着状態が、また新たな展開を見せている。

現地11日(月)、フランチャイズタグを指定されたヒギンズがベンガルズからのトレードを要請していると『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。

第一報を伝えたのは『ESPN』だ。

ベンガルズは契約延長の実現を願いながら、25歳のヒギンズを引きとめたいと考えていた。2週間前、ベンガルズはNFLスカウティングコンバインの場で、ヒギンズに対するスタンスを説明している。

ベンガルズの選手人事部門責任者のデューク・トビンは当時、「とてもシンプルなことだ。彼はいい選手で、彼をキープしたいし、そのための資金もある。だから、早めに決断した。そしてそれが現状だ。私たちはティーが好きなんだ。ティーがいるとチームはより良くなる。キャップをどう管理するかによって、私たちは彼にフランチャイズタグをつけることができたし、実際にそうした」と述べていた。

しかしラポポートは、そうした長期契約の交渉は行われていないと報じている。現在は、交渉が行き詰っているように見受けられる中で、ヒギンズが退団したいと主張している状況だ。

2月26日、ベンガルズは正式にヒギンズにタグを使用し、2024年に約2,180万ドル(約32億1,317万円)相当になる1年のテンダーオファーを提示した。トレードが実現せず、長期契約を結ぶことになった場合、両者は7月15日(月)までにそれを実現させなければならない。

昨シーズン、ヒギンズはケガで5試合を欠場し、レシーブ42回で656ヤード、タッチダウン5回と、4年のキャリアで最悪の成績を残した。

ヒギンズは肋骨の骨折やハムストリングおよび足首のケガを抱えながらプレーしていたが、それはベンガルズがよく直面する状況だと言えよう。ベンガルズは昨季、スタークオーターバック(QB)ジョー・バロウもシーズン終了のケガで失っている。結果として、その前の2シーズンに連続してプレーオフで勝ち進んでいたにもかかわらず、ベンガルズは9勝8敗でプレーオフ進出を逃した。

とはいえ、ヒギンズは昨季、キャッチ平均ヤード(15.6ヤード)でチームトップに輝いており、バックアップQBジェイク・ブラウニングが先発を務めたシーズン第16週のピッツバーグ・スティーラーズ戦ではシーズンハイの140レシーブヤードを記録。これまでに出場した58試合(うち53試合に先発)で、ヒギンズはレシーブ257回、3,684ヤード(平均14.3ヤード)、タッチダウン24回をマークしてきた。

【RA】