ライオンズがOTスウェルと4年175億円の契約に合意
2024年04月25日(木) 11:402024年NFLドラフトがチームの地元で開催される前日に、デトロイト・ライオンズは主力選手の確保を続けている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが状況を知る人物の話を元に報じたところによると、ライオンズとオフェンシブタックル(OT)ペネイ・スウェルが4年1億1,200万ドル(約174億676万円)、8,500万ドル(約132億1,048万円)保証の契約で合意に達し、スウェルの5年目オプションを織り込んだ上で2029年シーズンの終わりまで契約を維持することになったという。
4年平均で2,800万ドル(約43億5,157万円)という金額は、ヒューストン・テキサンズのOTレアミー・タンシルの年俸2,500万ドル(約38億8,533万円)を上回っており、スウェルはNFLで最も高額なオフェンシブラインマン(OL)となった。
2021年NFLドラフト全体7位指名のスウェルは、これまでの3シーズンで安定した活躍を見せており、その間、先発出場を逃したのはわずか1試合(2021年シーズン第18週)だけだ。ルーキーシーズンには負傷したOTテイラー・デッカーの代わりにレフトタックル(LT)でデビューを果たし、その多才さを示した。その後、ライトタックル(RT)に戻ったスウェルは、ライオンズ攻撃陣で揺るぎない支柱となり、力強い存在として活躍している。
オレゴン大学出身のスウェルは、2年連続でプロボウルに選出されており、2023年にはオールプロのファーストチームに選ばれた。
チームキャプテンであるスウェルは、ヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルが指揮するライオンズが重視するすべての要素を体現している。スウェルはオフェンスの潜在能力を最大限引き出すためにハードワークを進んで行う気骨のあるオフェンシブタックルだ。スクリメージライン際で冷酷なメンタリティを発揮するスウェルは、間違いなくNFL屈指のランブロッキングタックルであり、必要に応じてポジションを変えることができる運動能力も持ち合わせている。また、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』によると、パスプロテクターとしても頑健であるスウェルは、過去2年間でわずか3回のサックしか許していないという。さらに、2022年にキャリアで初めてパスをキャッチしたスウェルは、その9ヤードのレシーブを重要なファーストダウン獲得につなげている。
スウェルは相手側にボールを強引に押し込み、プレーアクションで相手を切り裂こうとするライオンズ攻撃陣の要だ。
スウェルの巨額の年俸は、現代のNFLにおいて、頑強なライトタックルがレフトタックルと同じくらい重要な存在であることを改めて示す最新の事例といえる。
ドラフトが間近に迫る中、ジェネラルマネジャー(GM)ブラッド・ホームズは、ライオンズの核となる選手には市場をリードする金額を支払う意志があることを力強く示している。
デトロイトのフィッシャー・フリーウェイを突き進む次の大型契約は、クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフの契約延長だろう。
【KO】