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また1人のシンシナティ・ベンガルズの選手が、トレード要求者リストに名前を加えた。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロが現地24日（水）に情報筋の話を元に報じたところによると、ベンガルズのディフェンシブエンド（DE）トレイ・ヘンドリックソンがトレードを要求しているものの、チーム側にヘンドリックソンを手放す意向はないという。

現在、ヘンドリックソンの契約はまだ2年残っている状態であり、2024年には1,480万ドル（約23億409万円）、2025年には1,580万ドル（約24億5,977万円）を受け取る予定だ。しかし、どちらの年も保証金はついておらず、ヘンドリックソンの契約金は、ベンガルズのキャップに対して各年で1,800万ドル以上（約28億181万円）が計上されることになっている。

そのため、ヘンドリックソンは新しい契約か新しいチームへの移籍のどちらかという形で、シンシナティを動かしてより安定した生活を手に入れようとしているのだ。

ベンガルズが6月1日より前にヘンドリックソンをトレードする場合、デッドマネーは780万ドル（約12億1,399万円）を数える一方で、サラリーキャップ上で1,230万ドル（約19億1,457万円）を節約できる。『Over The Cap（オーバー・ザ・キャップ）』 によれば、トレードが6月1日以降に行われる場合、デッドマネーが520万ドル（約8億941万円）を数えるが、サラリーキャップ上で1,500万ドル（約23億3,469万円）を節約できるとのこと。

29歳のヘンドリックソンは、NFLでの最初の4シーズンをニューオーリンズ・セインツで過ごした後、2021年にベンガルズと契約して以来、チームにとって非常に大きな存在となっている。

ベンガルズの一員としては、ヘンドリックソンはすべてのシーズンでプロボウルに選出されており、昨シーズンにはキャリア最高のサック17.5回をマークしており、ここ3年間で合計サック39.5回を記録している。これは、セインツ時代のサック20回の約2倍にあたる数字だ。

ヘンドリックソンは、今オフシーズンにベンガルズに対してトレードを要求した２人目の著名な選手となった。現時点では2024年シーズンをフランチャイズタグでプレーする予定のワイドレシーバー（WR）ティー・ヒギンズも、３月にトレードを要求している。

その１カ月後に態度を和らげたヒギンズは、2024年シーズンの終わりまで、自分自身をドラフトで指名してくれたベンガルズでプレーする見込みだと認めたが、ヘンドリックソンと同様に、追加の保証を求める気持ちは変わらない。

ヘンドリックソンの粘り強さは、ほとんどすべてのチームやスキームにも自然にフィットするため、ベンガルズがヘンドリックソンの懸念を解消できない場合、関心を示す他のチームが現れるだろう。

【KO】