チーフスが新契約に合意したことに「ものすごく感謝している」とTEケルシー
2024年05月02日(木) 10:43ここ最近、タイトエンド(TE)トラビス・ケルシーには良いことがたくさん起こっている。
カンザスシティ・チーフスの一員として2年連続となるスーパーボウル制覇を成し遂げたケルシーは、今週に新たな2年契約を締結し、年平均額でNFLトップのタイトエンドとなった。始球式に登場したり、ポッドキャストに出演したりしてきたケルシーは次に、ゲーム番組の司会者としてデビューを果たすことにもなっている。某ポップスターとのロマンスも相まって、ケルシーは現在、周りが羨む存在になっていると言えよう。
ケルシーは11シーズンにわたるNFL生活で唯一、所属したことのあるチーフスで、良い時間を過ごし続けられていることを喜んでいる。
現地1日(水)に配信されたポッドキャスト『New Heights(ニュー・ハイツ)』の最新エピソードで、ケルシーは「(ジェネラルマネジャー/GMの)ブレット・ヴィーチ、(社長の)マーク・ドノバン、(ヘッドコーチ/HCの)リードコーチ――ビッグレッド、あなたのことが大好きだ――それからもちろん(オーナーの)クラーク・ハントには、ものすごく感謝している」とコメント。
「ハント家は俺やこのカンザスシティのコミュニティにとって信じられないほど素晴らしい存在なだけじゃなくて、俺がここにきてからずっと、とても寛大で、まるでここがホームであるかのように感じさせてくれた。この11年間、俺はこの場所をまさにホームにすることができて、その1秒1秒を大切にしてきた」
「ここカンザスシティでプレーするこれからの2年間も大切にするつもりだし、その後どうなるかはまだ分からないけど、とてもワクワクしている。契約を実現させ、評価した上で正当な報酬を与えてくれたと感じさせてくれたこの組織にとても感謝している。それに加えて、俺はタイトエンドたちに目立った変化をもたらせた。みんなでタイトエンドのAAV(年平均額)の数字を上げ続けていき、将来は全部の契約を俺の契約よりいいものにするんだ」
34歳のケルシーは2025年シーズン末まで年平均1,712万5,000ドル(約26億7,011万円)が得られる新しい2年契約に合意するまで、タイトエンドの年俸ランキングでT.J.ホッケンソンやジョージ・キトル、引退する可能性があるダレン・ウォーラーといった選手よりも下に位置していた。今回の昇給は、現役で、そしておそらく史上最もインパクトのあるタイトエンドであるケルシーによく見合っている。
ケルシーは新契約を追求する上でチーフスにストレスを感じる必要がなかったことに感謝しているとも明かした。
ケルシーはディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズが2023年にチームと契約面で行き詰まったことを暗にほのめかしながら「俺は欠席する人間でも、ホールドアウトする人間でもない。俺はチーム施設に来るのが大好きだし、チーフスもそれを知っている」と続けた。
「俺が彼らのためにどれだけ血と涙を流してきたかを知っているからこそ、彼らは俺のためにこれを成し遂げたいと思ってくれて、関係者のみんなにはものすごく恩を感じているし、感謝している。カンザスシティが大好きだ」
チーフスが臨機応変にオフェンスの改革を続ける中、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズは少なくともあと2シーズン、お気に入りのパスキャッチャーを確保できる。今季は新たにワイドレシーバー(WR)マーキス・ブラウンやTEアーブ・スミス、ドラフト4巡目指名を受けたTEジャレッド・ワイリー、そして1巡目指名を受けたWRゼイビア・ワーシーが、ケルシーとマホームズが率いるオフェンスに加入。NFLが4月に発生した自動車事故に関与した疑いのあるキャリア2年目のWRラシー・ライスについて調査を進めていることから、WR1の役割はライスに代わってブラウンが引き継ぐはずだ。
40ヤード走で4.21秒を記録し、NFLスカウティングコンバイン記録を樹立したワーシーのスピードに興味をそそられていると明かしたケルシーは、ワーシーが以前にWRタイリーク・ヒルなどが担っていた役割を果たし、チーフスの攻撃に自然にフィットすると見ている。
「パット(マホームズ)はディープボールを投げる、あるいは単にボールを手渡せる、ものすごく速い選手をまた1人、手に入れたように見える。彼のハイライトの多くは、ボールをキャッチしてディフェンダーを振り切り、ミスを誘うというものだからね」と語ったケルシーは「彼は万能なフットボール選手だ。トラック上のスピードだけじゃない」と続けた。
【RA】