USFLでMVPに輝いた経歴を持つパッカーズQBマクガフがWRに転向へ
2024年05月04日(土) 13:06アレックス・マクガフはNFLのレギュラーシーズンでクオーターバック(QB)としてスナップを受けたことが一度もない。
そのマクガフが今度は別のポジションで戦列に加わろうとしている。
パッカーズのヘッドコーチ(HC)マット・ラフルアーは現地3日(金)に開いた記者会見で、2年目を迎えるマクガフがワイドレシーバー(WR)に転向することを明らかにした。
「彼は本当に運動神経がいい。昨年、みなさんはご覧になられてないかもしれないが、彼は練習生やスカウトチームの一員としてレシーバールートを走って多くの時間を過ごした。素晴らしい仕事をしているよ。彼は才能あるアスリートだから、われわれはそのポジションでチャンスを与えてもいいと考えている。彼は頭が切れるし、一生懸命に働くし、(スペシャルチームでも)間違いなく貢献できると思う。だから、これが彼にとっていいチャンスなのかもしれないと思ったんだ」
2018年NFLドラフトで7巡目指名されたマクガフは最初の2年をシアトル・シーホークスで過ごした後、ジャクソンビル・ジャガーズとヒューストン・テキサンズに在籍し、2022年にUSFL(ユナイテッド・ステイツ・フットボール・リーグ)のバーミンガム・スタリオンズに移籍した。
2023年、スタリオンズの初戦で負傷したジャマー・スミスの後任となったマクガフは、その後、一度もベンチに戻ることなく出場し続け、その年のUSFL MVPに輝く活躍を見せるとともに、スタリオンズを優勝に導いた。
パスで2,104ヤード、タッチダウン20回、インターセプト5回を記録したマクガフは、ランでもタッチダウン5回と403ヤードを稼いでいる。
パッカーズはそんなマクガフに注目し、昨年のトレーニングキャンプ後に契約して練習生として迎えた。
USFLで発揮した機動力と、パッカーズでの2023年シーズンのスカウトチームでの活躍で明らかになった高い運動能力とが相まって、マクガフはNFLで定位置を確保する新たなチャンスを得ている。
WRクリスチャン・ワトソン、ロミオ・ドゥブス、ジェイデン・リード、ドンタイヴィオン・ウィックスの総合的な成長もあり、パッカーズはこのポジションにおけるドラフトを見送ったため、マクガフは可能性に満ちた若手がそろうワイドレシーバー陣に加わる。
パッカーズは現在、クオーターバックのポジションにおいてジョーダン・ラブ、ショーン・クリフォード、7巡目指名の新人マイケル・プラットを擁している。
マクガフがアクティブロースターでワイドレシーバーの役割を担うには、夏のキャンプで成功を収めてスペシャルチームの一員としての才能を開花する必要があるだろう。もしそうなれば、マクガフの正式なNFLでのスナップはクオーターバックではなく、ワイドレシーバーとして迎えることになりそうだ。
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