ビルズがベテランのWRクレイプール、LBジョーンズ、DEスムートと契約締結
2024年05月04日(土) 12:562024年NFLドラフトが一段落した今週、バッファロー・ビルズはさらなる戦力補強を求めて求人情報を精査した。
その結果、ビルズは現地3日(金)にワイドレシーバー(WR)チェイス・クレイプール、ラインバッカー(LB)ディオン・ジョーンズ、ディフェンシブエンド(DE)ドウェイン・スムートのベテラン3人と1年契約を結んでいる。
元ドラフト2巡目指名のクレイプールはピッツバーグ・スティーラーズで過ごした最初の2シーズンで1,700レシーブヤードとタッチダウン11回をマークし、プロキャリアを勢いよく始めた。ただ、2022年も2023年も合計900ヤード以上を記録できず、スティーラーズからシカゴ・ベアーズ、そしてマイアミ・ドルフィンズに移籍したクレイプールは昨シーズン、9試合でレシーブ4回、26ヤードをマークするにとどまっている。
クレイプールの没落——ベアーズへのトレードを通して2巡目指名に値する選手からそこまで重要ではない存在に転落——は一見、一夜にして起こったように見えるが、クレイプールにはクオーターバック(QB)ジョシュ・アレン率いるビルズでキャリアを復活させる新たなチャンスがある。クレイプールのようなレシーバーにとって、ドラフト全体33位でワイドレシーバー(キーオン・コールマン)を指名し、WRカーティス・サミュエルを獲得した一方で、オフシーズン中にWRのステフォン・ディッグスとゲイブ・デービスに別れを告げたビルズに加入することは、これ以上ないチャンスかもしれない。ポジション争いのチャンスがあるだろうが、そのチャンスを最大限に生かせるかどうかはクレイプール次第だ。
その一方で、2022年ドラフト3日目の指名権と引き換えにクリーブランドへトレードされて正式にベテランの仲間入りを果たしたジョーンズは、11試合に出場してタックル44回、サック2.5回をマーク。その後、カロライナ・パンサーズでローテーションディフェンダーとして13試合に出場した後、2024年に再びフリーエージェント(FA)市場に向かった。
プロボウルに選出された経歴を持つジョーンズは、その経歴のおかげで過去2シーズンの出場機会を得ている。しかし、29歳になったジョーンズはチャンスを与える価値はあるものの、保証はできない選手と見られているのは明らかだ。特にLBマット・ミラノが2023年シーズン第5週に負った足の骨折とACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂からの復帰を模索する中、ジョーンズは経験豊富な助っ人が必要なビルズディフェンスでロースター入りを目指すだろう。
最後に、スムートは2人の間くらいのポジションに位置する。7年間のキャリアすべてをジャクソンビル・ジャガーズでローテーションディフェンダーとして過ごしてきた29歳のスムートが10試合以上に先発出場したのは1回(2021年)だけで、2019年から2022年まではいずれもサック5回以上を記録したものの、2023年には成績を落としてジャガーズを去ることになった。
スムートはディフェンシブエンドのグレゴリー・ルソー、A.J.エペネサ、ボン・ミラーがいるデプスチャートに加わり、ドラフトで獲得した新人ディフェンシブタックル(DT)ドウェイン・カーターとDEジャボン・ソロモンとともに、ビルズのディフェンシブライン(DL)の一員となる。ジョーンズと同様、スムートも呼ばれたときに職務を全うできる経験豊富なディフェンダーとして、ロースター入りを目指すだろう。
【KO】