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肩負傷のペイトリオッツCBゴンザレス、“健康だ”と語るも練習復帰は不透明

2024年05月08日(水) 15:33

ニューイングランド・ペイトリオッツのクリスチャン・ゴンザレス【NFL】

2023年シーズンのニューイングランド・ペイトリオッツは災難に見舞われることが多かった。

主に報じられていたのはオフェンスの不調とヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチック時代の終わりだったが、コーナーバック(CB)クリスチャン・ゴンザレスがAP通信守備部門年間最優秀新人賞の有力候補に浮上しながらも、肩の負傷でシーズンを終えたことも、ペイトリオッツが4勝にとどまるシーズンを送った大きな要因の1つと言えるだろう。

ゴンザレスは現地7日(火)に実施された記者会見で、自身が“健康で準備ができている”と述べたが、練習に戻る具体的な日付を明かしたり、自らが100%の状態だと宣言したりすることはなかった。

5月下旬の組織的なチーム活動にフル参加するかどうか尋ねられたゴンザレスは、次のように答えている。

「回復に向けて努力し、自分がすべきことに集中している。リハビリや練習に関しては自分の意志ではどうにもできない」

2023年ドラフト1巡目で指名されたゴンザレスはさらに、完全に健康な状態でフィールドに出る準備ができているかどうか質問されたものの、それは答えられない質問だと返答した。

ゴンザレスは「その答えは出せない。俺は医者ではないから分からないんだ。彼らの指示を聞いているよ」とコメント。

このように、ゴンザレスが朗らかな笑顔で前向きな表現を用いたのとは裏腹に、フィールドへの復帰はまだ決まっていないようだ。

オレゴン大学出身のゴンザレスはペイトリオッツの守備陣で即戦力となっている。最初の4試合すべてに先発出場したゴンザレスは『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』による総合評価で80.8点を獲得しており、カバレッジ、ランディフェンス、パスラッシュと、あらゆる面で好成績を残した。

その有望なスタートは2023年シーズン第4週でゴンザレスが関節唇を断裂した際に止まってしまった。

春を迎えたゴンザレスは肩の——そして試合全体の——調子を上げることに集中しており、こう語っている。

調子はいい。健康だし、フィールドに出るのが楽しみだ。回復することと毎日ここに来て仕事に戻ることに集中している」

ゴンザレスはまだ肩のリハビリと調整を行っており、復帰自体は自分の意志ではどうにもできないと何度も強調した。

その一方で、2024年につける背番号はゴンザレスの意志で決めることができる事柄であり、昨シーズンに6番を身につけていたゴンザレスは、ペイトリオッツの選手として初めて0番をつけることになっている。

「背番号0番を身につけることにワクワクしている。本当にかっこいいだろ」とゴンザレス。

ケガを負って復帰のめどが立っていないにもかかわらず、ゴンザレスはリーグでの自分の実力と活躍に自信を持っており、次のようにつけ加えた。

「それでも、自分のできることには大きな自信を持っている」

ゴンザレスが得意とするのは相手のナンバーワンワイドレシーバー(WR)と競り合うことであり、それはゴンザレスにとって大歓迎のチャンスなのだ。

ゴンザレスは「もちろん、俺は競り合いたいと思う。どのコーナーバックの選手もああいうマッチアップを望んでいると思う」と強調。

2023年シーズンの開幕当初から、ゴンザレスは並みのコーナーバックではないことを示していた。ゴンザレスはケガで離脱するまでは素晴らしいルーキーシーズンを送る勢いだった。

肩の故障をまだ引きずっているゴンザレスだが、それを乗り越えて、1年前に垣間見せた素晴らしいパフォーマンスを取り戻す準備はできている。

ゴンザレスはケガについて「それは過去のものだ。今に集中しているし、このビルに戻ってチームメイトと一緒にいられること、とにかく楽しむことができるのがうれしい」と述べた。

【KO】