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テキサンズQBストラウドとの再戦を心待ちにするコルツLBフランクリン

2024年05月09日(木) 12:49


AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区はこの2シーズン、インディアナポリス・コルツのラインバッカー(LB)ザイール・フランクリンのプレーに注目せざるを得なかった。

コルツのライバルチームの中では、フランクリンの最近の発言も話題になるかもしれない。

ヒューストン・テキサンズに敗れたことでディビジョンタイトル――そしてプレーオフへの切符――をあと一歩のところで逃した昨季を経て、フランクリンはクオーターバック(QB)C.J.ストラウド率いるテキサンズとの再戦に胸を躍らせている一方で、同地区のテネシー・タイタンズのことを軽く見ている。

ポッドキャスト『Green Light with Chris Long(グリーン・ライト・ウィズ・クリス・ロング)』に出演したフランクリンはタイタンズとの間に“いざこざ”はあるのかと質問された際に「いや。だって、もうすでに何回か打ちのめしているからな」と答えた。

「それがあるのはヒューストンだ。正直に言うと、C.J.のことは好きだし、俺は若いクオーターバックのことを全員、応援している。でも、C.J.はこの争いの中で俺に向かってたくさん乱暴なことを言ってきた。あいつはご満悦さ。俺はヤツともう一度、対戦する必要がある」

タイタンズに5連敗していたコルツだが、2023年シーズンには2試合とも勝利を収めている。フランクリンはワンスコア差で勝利したその2試合で、合計18回のタックルを記録。コルツは昨シーズンのテキサンズ戦で1勝1敗を収めたものの、シーズン最終戦ではテキサンズが23対19と辛勝し、地区優勝も果たしている。

フランクリンは2回の地区対決に対するストラウドの説明方法に腹を立てているようだ。

ストラウドは2回のコルツ戦で648ヤード、タッチダウン4回をマーク。シーズン第2週に行われた試合では6回ものサックを喫したが、その一方で348パスヤードを稼いだ。

フランクリンは「まあ、俺たちはラジオ・ロウでスーパーボウルがどうなるかって話していて、彼は俺が出る直前にXMラジオに出演して、その2試合でコルツをどう追い詰めたかについて話していた。俺は彼を見かけたときに呼び止めて、アンソニー(リチャードソン)と対決したときは第2クオーターの時点で28対7とかそういう感じだったよな、俺たちはお前を圧倒していたって言った。(中略)300ヤード投げたかもしれないけどな」と振り返っている。

実際、ハーフタイムの時点で28対10で優位に立っていたコルツは、第3クオーター終了時点でも31対10とリードを保っていた。

リチャードソンはその試合で、脳しんとうで退場する前にタッチダウンランを2回決めている。その16週間後に行われた2度目の対決には、シーズン終了につながった肩のケガが原因で出場できていない。フランクリンがすぐに指摘したように、2023年NFLドラフト全体2位指名を受けたストラウドは、同じドラフトで全体4位指名を受けたリチャードソンにまだ勝ったことがないのだ。

「負けたのに俺たちを追い詰めたって考えているなら、おめでたいなって感じだ。お前は一度もアンソニーに勝ったことがないって気づかせないと」とフランクリンは強調している。

2018年ドラフト7巡目でコルツから指名されたフランクリンは、フルタイムの先発になってからタックルで活躍するようになった。その台頭は、プロボウルに選出された経歴を持つシャキール・レナードがコルツを去るきっかけにもなっている。フランクリンは2022年シーズンにタックル167回という目を見張るような記録でブレイクを果たし、昨シーズンにはそれを上回るタックル179回をマークした。

しかし、コルツはフランクリンが加入してから一度も地区優勝を果たしていない。コルツが最後に地区優勝したのは2014年シーズンだ。その後、コルツを除くAFC南地区のチームは少なくとも2回、栄冠を手にしている。

この3シーズンではタイタンズ、ジャクソンビル・ジャガーズ、テキサンズがそれぞれ地区制覇を成し遂げてきた中で、ついにコルツの番が来るのかもしれない。2024年シーズン終了時にどのチームが地区を制するかはともかく、フランクリンがライバル関係の炎をあおったのは間違いない。

【RA】