用語集

ア~オ

■アウト・オブ・バウンズ:Out of Bounds

 プレイヤーがフィールドを縁取る幅6フィートの白い境界線に触れる、あるいはこれを越えた場合、そのプレイヤーはアウト・オブ・バウンズであると見なされる。

■アメリカン・フットボール・カンファレンス(AFC):American Football Conference

 NFLを構成する2つのカンファレンスの1つで、16チームから成る。各レギュラーシーズンの終わりには、AFC所属の上位6チームがAFCチャンピオンのタイトルをかけ、プレイオフを行う。AFCチャンピオンはその後、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンとスーパーボウルで対戦する。

■アメリカンボウル:American Bowl

 NFLが世界的普及を目的に、1986年に創設した米国外で開催するプレシーズンゲームの総称。ファンにとっては、日本で見る事のできる唯一のNFLの試合。日本では1989年が初回。その第1回大会では、前年度スーパーボウル王者のサンフランシスコ・49ersがロサンゼルス・ラムズ(現セントルイス・ラムズ)と対戦、あの49ersQBジョー・モンタナも来日し、日本におけるアメリカンフットボール・ブームの火付け役となった。

■インエリジブル・レシーバー:Ineligible Receiver

 パスを正当にキャッチする事ができないプレイヤー。すべてのオフェンス・ラインマン(センター、ガード、タックル)と、プレイ中にフィールドを一度出たレシーバーがこれにあたる。

■インスタント・リプレイ:Instant Replay

 ジャッジが困難なプレイに対して、オフィシャルがより正確な裁定を下すためにVTRを用いるシステム。テレビカメラは、いくつもの異なるアングルで渦中のプレイを捉える。

■インターセプト:Interception

 ボールの所有権の移行。オフェンスがレシーバーへと投げたパスを、ディフェンスが逆にそのボールをキャッチし奪い取る事。

■ウィーク・サイド:Weak Side

 タイトエンドがいない攻撃布陣のサイド。

■エクストラポイント or PAT:Extra Point or Point After Touchdown

 タッチダウンに付随して与えられるゴールポスト正面からのキック。ボールは15ヤード地点に置かれ、キックがゴールポストの間を通過すれば1点に値する。

■エンドゾーン:End Zone

 フィールドの両端にある奥ゆき10ヤードのスコアリング・エリア。プレイヤーはタッチダウンをするためにエンドゾーンにボールを運ぶか、このエリア内でボールをキャッチしなければならない。

■オーディブル:Audible

 ハドルですでに決めたプレイをスナップ直前に変える事。オフェンス・メンバーがそれぞれのポジションについてすぐ、クォーターバックが暗号を叫びプレイの変更を指示する。通常、クォーターバックが相手ディフェンスの陣形を見て、すでに決められたプレイが成功しないと判断した際に発動される。

■オーバータイム(OT):Over-time

 通常のゲーム時間60分(1クォーター15分×4)が経過しても同点の場合、さらに15分間(=オーバータイム)が追加される。「サドンデス・オーバータイム」とも呼ばれ、どちらかのチームが最初に得点を入れた時点でゲームは終了する。プレイオフのゲームでは、勝者を1チームだけ必ず決定せねばならず、決着がつくまで何度でも15分間のオーバータイムが継続し追加されていく。

■オフィシャル:Officials

 NFLは7人の審判団(=オフィシャル)でゲームをコントロールする。レフェリー、アンパイア、ヘッド・ラインズマン、ライン・ジャッジ、バック・ジャッジ、サイド・ジャッジ、フィールド・ジャッジ。

■オフェンス:Offense

 ボールを所有するチーム。

■オフサイド:Off-side

 ボールがスナップからプレイに移る前に、プレイヤーの体もしくはその一部がスクリメージ・ラインを越えてしまうペナルティ。5ヤードの罰退。

■オンサイド・キック:Onside Kick

 キッキング・チームがキックオフを自らリカバーし、再び攻撃することを狙う短い距離のキックオフ。有効となるには、10ヤード以上蹴られる必要がある。しばしばゲーム終了間際に、リードされたチームが短時間で追いつこうと試みる。

カ~コ

■ガード(G):Guard

 センターの両サイドに位置する2人のオフェンス・ラインマン。

■カット・バック:Cut-back

 ボールを持った選手が、走る方向を変えるテクニック。

■カバレッジ:Coverage

 (1)パス・ディフェンス。(2)キックオフ時、リターンを防ぐためのキッキング・チームの動き。

■キッカー(K):Kicker

 ただキックオフ、フィールド・ゴールそして1ポイント・コンバージョン・キックを務めるためだけにフィールドに存在するスペシャリスト。

■キックオフ:Kickoff

 キックオフは試合開始時と後半開始時に行われ、タッチダウンまたはフィールド・ゴールにより得点が入った際には得点を入れたチームのキックオフにより試合が再開される。キックオフは通常、自陣35ヤード地点から行われる。横一線に並んだキックオフを行うチームが敵陣奥深くまでボールを蹴りこむと、ボールをレシーブしたチームは陣地を少しでも挽回しようと相手ゴールめがけて走る(=リターン)。キックオフ時に10ヤード以上飛んだボールはどちらのチームにもレシーブする権利があるため、残り時間少なくしてリードされているチームは、わざと短い距離を蹴ってそのボールを自分たちでレシーブし攻撃権を得ようと試みる(=オンサイド・キック)。

■クォーター(Q):Quarter

 15分間のプレイ時間。4つのクォーターで1つのNFLゲームが成立する。

■クォーターバック(QB):Quarterback

 各プレイの間に行うハドルでチームメイトに指示を与えるオフェンス・リーダー。また、プレイを開始するためにセンターからスナップを受け取り、自分自身でボールを持って走るか、ボールをランニングバックへ渡すか、あるいはレシーバーにパスを投げるか、いずれかのプレイを遂行する。

■クォーターバック・スニーク:Quarterback Sneak

 クォーターバックがセンターからスナップを受け、すぐさまブロッカーの背後から前方へ突進するという短い獲得ヤードを必要とする状況でよく用いられるプレイ。

■クリッピング:Clipping

 プレイヤーが相手を背後から倒す、危険かつ不正なブロック。

■ゲームプラン:Game Plan

 ゲーム中、チームが採用する戦略。その週の対戦相手に対して最も機能すると考えるプレイに加え、あるチームに対してはよりボールを走らす、他のチームに対してはよりパスを使用する、などといったより一般的な戦法も含む。

■コイントス:Coin Toss

 試合前に行われる儀式で、どちらのチームがキックオフを行うか、ボールをレシーブするか、どちらの方向へプレイするか、を決める。

■コーナーバック(CB):Cornerback

 相手チームのワイドレシーバーをマークする役割を担うディフェンダー。通常、フィールドの両サイドに1人ずつ、計2人のコーナーバックを置く。

■ゴールライン:Goal Line

 エンドゾーンの始まりとなるライン。ボールがゴールラインを越える、あるいはボールのどこか一部がゴールライン上にかかる場合、そのボール・キャリアーによるタッチダウンが成立する。

サ~ソ

■サック:Sack

 ディフェンスにとってのビッグプレイ。クォーターバックがパスするために下がった後、スクリメージ・ライン後方でタックルを受け、ヤードをロスする事。

■サブスティトゥーション:Substitutions

 ボールがスナップされる際、それぞれのチームはフィールドに11人のプレイヤーを置く事を許される。制限回数無しの選手交代はNFLゲーム全体を通じて認められている。しかし、プレイヤーは前のプレイがデッドになった時以外にはフィールド内に入ってはいけない。同様に、プレイヤーがフィールドを去る時も新しいプレイが始まるまでにフィールドを出なければならない。

■シグナル:Signals

 それぞれのプレイに先立ち、ハドルまたはスクリメージ・ラインでクォーターバックによってコールされる数字や文字で示された暗号。シグナルは同様にディフェンス、通常ラインバッカ-によってもコールされる。

■ショットガン:Shotgun

 クォーターバックがスクリメージ・ライン後方5から7ヤードに立ち、センターから長いスナップを受けるという攻撃のフォーメーションの1つ。ラン・プレイのオプションは減るが、パス・プレイにおいては、スナップ前からクォーターバックがフィールド全体を見渡せるというメリットがある。

■スーパーボウル:Super Bowl

 AFCチャンピオンとNFCチャンピオンの間で行われるNFLの年間チャンピオンを決めるゲーム。スーパーボウルはシーズン毎に異なるアメリカの都市で開催され、1月の最終週か2月の第1週に行われる。

■スウィング・パス:Swing Pass

 クォーターバックの近いサイドで、ランニングバックに素早く投じられる短いパス。

■スクランブル:Scramble

 パスプレイが崩れた時に、クォーターバックがサックを受けるのを回避しながら走りランでの前進を狙うと同時に、フリーのワイドレシーブァーを探し続けるプレイ。

■スクリーン・パス:Screen Pass

 最初、オフェンス・ラインマンはパス・ブロックの失敗を装い、相手ディフェンダーによるクォーターバックへのラッシュを許し、その後一転してクォーターバックからショートパスを受けたランニングバックをリードして、その守る壁(=スクリーン)になり、手薄になった敵陣を一丸となって切り裂くプレイ。

■スクリメージ・ライン:Scrimmage Line

 ボールがスナップされる地点を中心に、サイドラインからサインドラインまでを走る想像上のライン。

■ストロング・サイド:Strong Side

 タイトエンドを中心とする攻撃布陣のサイド。

■スナップ:Snap

 センターが足の間から後方のクォーターバックへとボールをパスする(=スナップ)ことによってプレイは開始される。長いスナップは、フィールドゴールやパントの際に用いられる。

■スナップ・カウント:Snap Count

 センターがスナップをするタイミング。クォーターバックが「ハット!」と叫ぶ回数などの、あらかじめ決められたコール数によってタイミングを図る。

■スパイク:Spike

(1)オフェンス時、QB(クォーターバック)がスナップを受けすぐにボールを地面に投げつけてプレイを終了させる行為。タイムアウトを使わずに時計を止めることができるため、前半/後半の終盤などに、負けているチームが時間をあまり使わずに攻撃する目的で行うことが多い。 (2)試合用のシューズ。選手は滑り止めのため、フィールドによってスパイクを履き変える。天然芝の場合は底にクリーツ(=滑り止め用のポイント)の付いたものを履き、人工芝の場合は底がゴム状のものを履く。

■スプレッド:Spread

 バックフィールドに1人もしくは0人のランニングバックで構成する攻撃フォーメーション。通常の2人に代わって、フィールド上に4、5人のワイドレシーブァーを広く配置する事よって、ディフェンスを“スプレッド”(=広げる)する意図で用いられる。

■スペシャル・チーム:Special Team

 パント、キックオフ、エキストラ・ポイント、フィールドゴールなどのプレイに登場するユニット。通常、1つのチーム内にオフェンスとディフェンスの2つのスペシャル・チームが存在する。

■スポット:Spot

 1つのプレイの終了後、またはペナルティがコールされた後、レフェリーによって置かれるボールの位置で、次のプレイが始まる場所である。

■セーフティ(S):Safety

(1)アメリカンフットボールにおける自殺点。通常、ボールキャリアーが自己のエンドゾーン内でディフェンダーのタックルを受ける事によって引き起こされる。ディフェンスに2ポイント入る。
(2) フィールドの中心に位置するディフェンス・バックで、様々な局面でコーナーバックのフォローを担う。ディフェンス最後の砦。

■セカンダリー:Secondary

 パス・プレイにおいて、敵方のレシーバーをカブァーするディフェンスのコーナーバックやセーフティの集合的な名称。

■センター(C):Center

 オフェンス・ラインの中心に位置するプレイヤー。自分の足の間からクォーターバックにボールを渡すスナップや、オフェンス・ラインマンへのブロッキングの指示を担う。

■ゼブラ:Zebras

 黒と白のストライプ・シャツを着たNFLオフィシャルのニックネーム。

■ゾーン:zone

 ディフェンスのパス・カバァー時、ディフェンス・バックが守るべき範囲。

タ~ト

■ターンオーバー:Turn-over

 敵によって奪われたインターセプトやファンブルの集合的な名称。オフェンスがボール保持権をディフェンスへ引き渡すプレイ。

■タイトエンド(TE):Tight End

 ある時はレシーバー、ある時はブロッカーになるプレイヤー。タイトエンドはオフェンス・ラインの端に位置し、ラン・プレイにおいてはブロッカーとしてプレイ、パス・プレイにおいてはQBを守るか、レシーバーとしてダウンフィールドでのパスキャッチを狙う。

■タイムアウト:Time Out

 ゲームを正当にストップさせる権利。どちらのチームもハーフ毎(=2クォーター毎)に最高3回のタイムアウトを発動できる。また、そのインターバルは110秒である。

■ダウン:Down

(1) (1) スクリメージからのプレイ。オフェンスの1回の攻撃を指す。オフェンスは10ヤード進むために4回の攻撃権を与えられ、クリアするとまた4回の新しい攻撃権が与えられる。 (2) ダウン=プレイ終了。ボールキャリアーがタックルされる等して前進が止まった状態。

■タックル(T or OT) :Tackle

(1) ボール・キャリアーを止めるためにグラウンドに叩きつけるプレイ。
(2) 両端のオフェンス・ラインマン。主な役割は敵のパス・ラッシュを図る敵のディフェンシブエンドをブロックし、パスプレイにおけるクォーターバックを守る事である。

■タッチダウン(TD):Touchdown

 アメリカンフットボールにおいて最も高い得点で、6点に相当する。プレイヤーがボールを持って相手チームのゴールラインを越える、あるいは相手チームのエンドゾーン内でボールをキャッチした時、タッチダウンとして認定される。“タッチダウン”という用語を用いるが、プレイヤーはボールを地面につける必要はない。

■タッチバック:Touch-back

 ボールが相手のエンド・ゾーンにキックかパントされた時、ボールはデッドになり、相手チームは自陣20ヤードの地点からプレイを開始する。キックオフ時には、エンドゾーン内でレシーブしてもリターンを試みることができる。

■ダブルカバー:Double Cover

 ある1人のプレイヤー(通常、レシーバー)に対し、2人でカバーするディフェンスの作戦。

■チアリーダー:Cheerleaders

 迫力あふれる試合にサイドラインからのダンスで彩りを添え、NFLの持つエンターテイメント性を側面から支えるのがチアリーダー。一般的にチアリーダーと聞くとどうしても彼女たちの華やかなイメージに目が行きがちだが、NFLのチアリーダーはダンス能力のみならず心身ともに優れ、知的かつ自立性を持ち合わせた理想的な現代女性像として、アメリカでは女性たちのロールモデル(社会の見本)と呼ばれている。さらに彼女たちは病院訪問、学校訪問、サイン会等の慈善事業にも積極的で、年間約300件以上の地域貢献活動に参加している。

■チェーン・クルー:Chain Crew

 サイドラインで距離を正確に測るヤードチェーンを持つ2人とダウンを表示するダウンボックスを持つ1人との3人組。

■チャレンジ:Challenge

 審判(=オフィシャル)の判定に不服がある場合、各チームのヘッドコーチが赤いフラッグをフィールド上に投げ込み、ビデオのリプレイによる確認を求める権利。各チーム1試合2回まで、判定に対してチャレンジすることができる。ビデオでの確認によって判定が覆ることもあるが、審判の判定が覆らなかった場合は、罰としてチャレンジしたチームはタイムアウトを1回分没収される。よって、タイムアウトが残っていないチームは、チャンレンジすることができない。

■ツーミニッツウォーニング:Two-minutes Warning

 前後半それぞれ終了2分前に、残り時間が少ない事をアナウンスし、時計が止まる。

■ティー:Tee

 キックオフ時、ボールをグラウンドに垂直に立たすために用いる小さく堅いスタンド。

■ディレイオブゲーム:Delay of Game

 直前のプレイ終了から40秒以内に、オフェンスがボールをプレイに移行するスナップに失敗した際に科される5ヤードのペナルティ。

■トス:Toss

 クォーターバックによるランニングバックへのパス。ラン・プレイにおいて、すばやくランニングバックの手にボールを渡す手段。

■ドラフト:Draft

 毎年4月にニューヨークで開催され、NFL32チームが全米の大学プレイヤーの中から未来のスター候補たちを選択する。ドラフトは前シーズン最も成績の悪かったチームから選択を行い、逆に最も成績の良かったチームが最後に選択を行う。

■トレーニングキャンプ:Training Camp

 NFL全32チームは夏にシーズン前のトレーニングを行う。チームは通常、大学の施設等にキャンプを張り、友達や家族から隔離され、アメリカンフットボールに心血を注ぐ事になる。キャンプは8月に始まるプレシーズン途中までおよそ3週間ほど続く。

■ドロー:Draw

 パスプレイに見せかけたランプレイ。クォーターバックはスナップを受けた後、パスをするために後方に下がる。それに伴い、オフェンスラインマンもパスプロテクションをするために後方に下がる。しかし実際は、その後、クォーターバックがランニングバックにボールを渡し、ランニングバックはクォーターバックを追跡するディフェンダーによって生み出されたスペースを狙ってランプレイを仕掛ける。

■ドロップバック:Drop Back

(1) パスを投げるためにクォーターバックが後方に数歩下がる事。相手のパスラッシュから距離を置き、十分な視野を得るという意図がある。
(2) ラインバッカーなどがパスをカバーするために、前を向いたまま後方に下がる事。

ナ~ノ

■ナショナル・フットボール・カンファレンス(NFC):National Football Conference

 NFLを構成する2つのカンファレンスの1つで、16チームから成る。各レギュラーシーズンの終わりには、NFC所属の上位6チームがNFCチャンピオンのタイトルをかけ、プレイオフを行う。NFCチャンピオンはその後、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンとスーパーボウルで対戦する。

■ニッケルディフェンス:Nickel Defense

 オフェンスのパスプレイが予想される状況で採用される、ラインバッカ-の代わりとして、5人目のディフェンシブバックのプレイヤーが敵のワイドレシーバーをカバーするために送られるディフェンスのフォーメーション。

■ニュートラルゾーン:Neutral Zone

 プレイ開始時のオフェンスラインとディフェンスラインとの間にあるボール1個分のスペース。

ハ~ホ

■ハーフタイム:Half-time

 第2、第3クォーターの間に設けられたインターバル。レギュラーシーズン中は12分間、スーパーボウルでは20分間が与えられる。コーチ陣にとっては後半戦(第3、第4クォーター)への戦術を練る時間でもある。

■ハーフバック:Half-back

 クォーターバックの後方に並ぶ2人のランニングバックの内、主にボールキャリーを担うプレイヤー。一般的に、ハーフバックはバックフィールドで最も走力のあるプレイヤーである。また、パスやキャッチもする事もあり、ディフェンダーに二重の脅威を与える。

■バイ・ウィーク:Bye Week

 各チーム、レギュラーシーズンで1週ずつ与えられる休みのこと。レギュラーシーズンは17週間だが、各チームは16試合戦う。そのため各チームは、1週は試合がない。“オープンデイト”も同じ意味で使われる。

■パスインターフェア:Interference

 あるディフェンスプレイヤーが、オフェンスがパスをキャッチしようとするのを妨害した際に発生するペナルティ。15ヤードの罰退。

■パスインコンプリート:Incomplete Pass

 パス失敗。オフェンスプレイヤーによって正当にキャッチされたのでもなく、ディフェンスプレイヤーによってインターセプトされたのでもないパス。

■パスコンプリート:Completion

 オフェンスのレシーバーによって正当にキャッチされたパス。

■パスプレイ:Passing Play

 オフェンスがボールを動かす2つの手段のうちの1つ。パスは通常、クォーターバックによって投じられる。

■パスパターン:Pass Pattern

 レシーバーがクォーターバックからボールを受ける前に走るルート。プレイ前のハドルで事前に決定され、それによってクォーターバックはレシーバーがどこへ走るかを予め正確に知る事ができる。

■パスラッシュ:Pass Rush

 パスを投げようとするクォーターバックに対する、ディフェンスプレイヤーによるチャージ。

■バックフィールド:Backfield

 ランニングバックが並び、クォーターバックがパスを投げるスクリメージライン後方のエリア。同様に、ランニングバックとクォーターバックの集合的な名称としても用いられる。

■ハッシュ・マーク:Hashmark

 フィールド中央から1ヤード脇に走る短いライン。各サイドラインから70フィート9インチのところに位置する。もしプレイがフィールドの右サイドで終了した場合、次のプレイは右のハッシュ・マーク上から開始される。

■ハドル:Huddle

 次のプレイは何かを確認するため、プレイ間に行うオフェンス、ディフェンスの短い時間で組む円陣(作戦会議)。

■ハング・タイム:Hang Time

 パントで蹴られたボールの滞空時間。

■パント:Punt

 オフェンスがファーストダウン獲得に失敗した3rdダウン後の4thダウンで通常行われる、パンターによる手からのキック。パントチームは相手チームに攻撃権が移る際、相手を自分たちのエンドゾーンからより遠ざけるためにボールを遠くへ蹴る。

■ハンドオフ:Hand-off

 手から手へ、他のプレイヤーへボールを渡す事。通常、ランプレイでクォーターバックがハーフバックへボールを渡す際に行うプレイを指す。

■バンプ&ラン:Bump and Run

 コーナーバックが相手のワイドレシーバーをマークするために行うディフェンステクニック。ディフェンダーがスクリメージラインでレシーバーにぶつかり、その後、レシーバーをマークしながら走る。ディフェンダーにぶつかったワイドレシーバーはスタートが遅れ、クォーターバックとの間に要する微妙なタイミングを狂わされてしまう。

■ピッチ:Pitch

 下手からの長いトス。通常、両手を用いて行われ、ランプレイでクォーターバックからランニングバックへとボールを渡す際に用いる。

■ファンブル:Fumble

 ボール・キャリアーがボールの保持を失った瞬間の事。その時、両チームのいかなるプレイヤーもファンブルをリカバーできる。前方へのパスを落とした場合はパスインコンプリート。ピッチなど後方へのパスを落とした場合はファンブルとなる。

■フィールド:Field

 縦100ヤード、横53ヤード1フィート。エンド・ゾーンは10ヤードの深さ。また、ヤード・マーキングはプレイヤー、オフィシャル、ファンたちが距離を判断しやすいようにフィールドを覆う。

■フィールド・ゴール(FG):Field Goal

 3ポイントに相当する。キッカーがボールをポストの間、クロスバーの上を通過させる事によって得点が認められる。相手チームはキックを妨害するためにキッカーに殺到する。通常、ボールが置かれている地点に17ヤードをプラスしたものがFGの距離となる。

■フェアキャッチ:Fair-catch

 パント・リターナーがリターンしないと宣言(=手を高く上げて知らせる)する事。宣言後は、目前に迫っている場合でもディフェンス・チームはリターナーに接触してはならない。リターンはできないがファンブルなどのリスクを回避できる。

■ブーツレッグ:Bootleg

 クォーターバックがランニングバックにボールを渡すと見せかけ、自分のお尻の後ろにボールを隠し、ランニングバックとは逆方向に走るという、クォーターバックによる敵を惑わすテクニック。ブーツレッグによってディフェンス選手の手薄になったライン端までボールを運ぶ事で、クォーターバックは展開するレシーバーにパスを投げるか、自分自身でボールをキャリーするかの選択が可能になる。

■フェイスマスク:Face Mask

 プレイヤーのヘルメット前部を覆う防護部分。フェイスマスクを掴んでのタックルは最も危険であり、激しさによって5から15ヤードのペナルティが科される。

■フォーメーション:Formation

 与えられたプレイに対するオフェンス&ディフェンス・プレイヤーの配置。

■フォルス・スタート:False Start

 ボールがスナップされてプレイに移る前に、オフェンスプレイヤーがセットスタンスから動いた場合に科されるペナルティ。

■ブラインド・サイド:Blind-side

 クォーターバックの視界外のエリア。右利きのクォーターバックであれば、パスを投げる際に背を向ける左サイドがブラインドサイドになる。迫る相手ディフェンダーのプレッシャーに気づき難いブラインドサイドからタックルを受ける事は、クォーターバックにとって最も危険なプレイになる。

■フラッグ:Flag

 ペナルティを示す黄色い布。7人のオフィシャルのいずれかがフィールドにフラッグを投じた際は、プレイ中に何らかのペナルティが生じた事を意味する。

■フラット:Flat

 両端のオフェンス・ラインマンと両サイドラインの間にある、スクリメージ・ラインの両サイドに広がるエリア。バックフィールドの外に走るランニングバックへしばしば短いパスが送られるエリアである。

■フリー・エージェント(FA):Free Agent

 いかなる契約の外にあり、どのNFLチームとも交渉する事ができるプレイヤー。

■ブリッツ:Blitz

 パスを投げる前の相手クォーターバックを捕らえるため、通常のディフェンス・ラインマン4人のみならず、ラインバッカーやセカンダリーのプレイヤーをもパスラッシュに送り込むディフェンスの作戦。しかし副作用として、レシーバーをカバーするプレイヤーを通常より欠くというリスクを生む。

■プリベント・ディフェンス:Prevent Defense

 ゲーム終盤、大差のリードを守るために通常採用される保守的なディフェンスの作戦。ディフェンスはより多くのディフェンスバックをカバレッジにあてることによって、ロングパスを防ぐ。これによってオフェンスは時間のかかるショートパスの成功だけで、大きなゲインや得点は望めなくなる。

■フルバック:Full Back

 ハーフバックの前方に並ぶ大きなランニングバック。ボール・キャリーを専門とするハーフバックよりは、ずっと重く力強いプレイヤーが担う。フルバックは通常ブロッカーとしてプレイするが、ファーストダウンを奪うためにわずかのヤードが必要とされる状況や力強いランニングスタイルが最良のアプローチである状況においてはボールを運ぶ。

■プレイアクション・パス:Play Action Pass

 ディフェンス陣、特にディフェンス・バックをスクリメージラインの近くに誘い出す目的で、クォーターバックがランニングバックにボールを渡すふりをするプレイ。その後クォーターバックはマークのずれたレシーバーへパスを投げる。

■プレイオフ:Playoffs

 レギュラーシーズンが終了すると、その次の週末からAFC、NFCの各カンファレンスとも、各地区優勝4チーム+ワイルドカード2チームによるプレイオフがトーナメント方式で行われる。各対戦はレギュラーシーズンの成績に応じて決められ、シードの高いチームのホームで、1試合のみ行われる。そして、各カンファレンスのチャンピオン同士がNFLチャンピオンをかけてスーパーボウルで対戦する。スーパーボウルだけは予め開催地がシーズン前に決まっている。各カンファレンス第1、第2シードチームは、プレイオフ第1週の対戦を免除される。さらに第1シードはカンファレンス決勝までプレイオフに勝ち残っている限り、ホームスタジアムでプレイできる。

■プレイブック:Play-book

 図解、戦術、専門用語を含むチームプレイのテキスト。通常300ページ以上にわたるプレイや作戦で埋め尽くされる。プレイ中、各プレイヤーは自分の手の裏に書くなどして、そのプレイブックの内容を把握している必要がある。

■ブロッキング:Blocking

 アメリカンフットボールの鍵となるプレイ。ブロッキングは、ランプレイやパスプレイを成功させるための、オフェンスプレイヤーによるディフェンダーへの正当な妨害である。オフェンスプレイヤーはディフェンダーをブロックする事によって、ランプレイにおいてはボールキャリアーの走路を確保し、パスプレイにおいてはボールを投げるクォーターバックを守る。

■へイル・メリー:Hail Mary

 通常、前半または試合終了時に用いられる一か八かのパス。チームは4人または5人のレシーバーをエンドゾーン内の同じエリアへと送り込む。そしてクォーターバックは、そのレシーバーの内1人がエンドゾーン内での混雑に乗じてボールをキャッチする事を願い、高いパスを送る。

■ペナルティ:Penalty

 反則。黄色い旗がオフィシャルによってフィールド上に投げられる事によって示される。

■ペネトレーション:Penetration

 スクリメージ・ラインを横切るディフェンス・ラインマンの動き。オフェンスが作戦を始める機会を持つ前にプレイを粉砕する。

■ヘルメット:Helmet

 プレイヤーの頭部を保護するアイテム。NFL初期においては皮製であり、フェイスマスクは存在しなかった。今では大きなケガや死を防ぐため、最も高い安全標準で作られている。

■ベンチ・エリア:Bench Area

 ゲーム中、各対戦チームはグラウンド上に対面する形でベンチエリアを有する。スペ-スは、両チームの32ヤードラインの間、36ヤード分である。

■ホール:Hole

 ボールキャリアーのため、ブロッカーが切り開いたスペース。

■ボール:Ball

 アメリカンフットボールの重さは約400グラムで、同じ楕円状であるラグビーボールより小さく、そして木目のある黄褐色の堅い皮で覆われている。

■ボール・コントロール:Ball Control

 オフェンスが長い時間ボールをキープし続ける戦略。パスインコンプリートは自動的に時計を止めてしまうので、時間を消費する一番効率的な方法は、ランプレイを続けて時計を進める事である。ボールコントロール攻撃は、オフェンスチームがより長い時間ボールをキープすれば、相手はより短い時間で得点チャンスを生み出さなければいけなくなる、という理論に基づく。通常、点差がついたゲームで、リードするチームがオフェンスの際に用いる。

■ホールディング:Holding

 他のプレイヤーを不正に掴むペナルティ。通常、オフェンス・ラインマンがディフェンダーをブロックする際に起こる。

■ポケット:Pocket

 クォーターバックが安全にパスを投げるためにブロッカー陣が形成する、クォーターバック周囲の防護エリア。

■ボム:Bomb

 長い距離のパス・コンプリート。

■ホルダー:Holder

 フィールドゴールや1ポイントコンバージョンの際、スナッパーより送られてきたボールを受け取り、キッカーのためにボールをセットするプレイヤー。

マ~モ

■マンツーマンディフェンス:Man-to-man Defense

 パスディフェンスの1つ。それぞれのディフェンスプレイヤーが1人のオフェンスプレイヤーを責任持ってマークする。

■ミスディレクション:Misdirection

 ある方向へのプレイと見せかけておいて、実際にはその反対の方向へプレイする作戦。

■モーション:Motion

 プレイ開始を合図するスナップに先立ち、オフェンスプレイヤーが見せる1つのポジションから他のポジションへの動き。レシーバー、タイトエンド、ランニングバックはディフェンスを混乱させるために頻繁にモーションを起こす。

ヤ~ヨ

■ヤードライン:Yard Line

 獲得されたヤード数やフィールド上での位置を判断するために用いられるフィールド上のマーク。

ラ~ロ

■ラインバッカ-(LB):Linebacker

 運動能力抜群のディフェンダー。通常は3~4人。彼らはディフェンスの中心に位置し、ディフェンスラインマンの後方、セカンダリーを形成するコーナーバックとセーフティの前方に存在する。ラインバッカーは敵のランプレイを止める、パスプレイにおいてはレシーバーをカバーする、また、クォーターバックにプレッシャーをかけてミスを誘発させるなどの使命も帯びる。

■ラテラルパス:Lateral Pass

 横または後方へのパス。どのプレイにおいても、チームは何度でもラテラルパスを用いる事ができる。ただ、貴重なボール保持への危険性を考慮し、NFLのチームは通常めったにラテラルパスを用いない。

■ラフィング・ザ・パサー:Roughing the Passer

 すでにボールをダウンフィールドへと投げたクォーターバックに対して殺到する、もしくはタックルするという危険行為を行ったディフェンスプレイヤーに科される15ヤードのペナルティ。

■ランプレイ:Running Play

 オフェンスがボールを動かす2つの手段のうちの1つ。クォーターバックやランニングバックによるディフェンスの間を走り抜けてボールを運ぶプレイ。

■ランニングバック:Running Back

 ボールを持って走るのが主要な役割となるハーフバックとフルバックに対する一般的な分類。

■リバース:Reverse

 クォーターバックがランニングバックへとボールを渡し、その後、今度はそのランニングバックが前方に走りながら、スクリメージライン後方へ戻ってくるレシーバーへボールを渡すという相手の攪乱を意図するプレイ。

■ロール・アウト:Roll Out

 クォーターバックがパスを投げる前に見せる、通常の後方にまっすぐ下がるのとは異なり、サイドラインへとバックフィールドを横切るように動くアクション。

ワ~ン

■ワイドレシーバー(WR):Wide Receiver

 ダウンフィールドを疾走し、オープンスペースを見つけ、クォーターバックからのパスをキャッチする役割を持つオフェンスのポジション。通常、フィールド上に1度に2人、多いと3人や4人、また、それ以上の場合もある。ワイドレシーバーはオフェンスラインのどちらかのサイド、そして他のプレイヤーよりもサイドライン近くにポジションを取る。

■ワイルドカード:Wildcard

 NFLのプレイオフには、各カンファレンスで地区優勝した4チーム以外に、優勝チームを除いたカンファレンス内全チームの中から勝率上位2チームがワイルドカードチームとして進出する。

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