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パンサーズQBヤングとテキサンズQBストラウドが合同練習で再会、NFLキャリアを振り返る

2025年08月16日(土) 10:01

カロライナ・パンサーズのブライス・ヤングとヒューストン・テキサンズのC.J.ストラウド【AP Photo/Ashley Landis】

カロライナ・パンサーズのクオーターバック(QB)ブライス・ヤングとヒューストン・テキサンズのクオーターバック、C.J.ストラウドは2023年NFLドラフトでそれぞれ全体1位と2位で指名されたことで、切っても切れない関係になっている。

しかし、カリフォルニア出身の2人はNFL選手になるずっと前から友人であり、中学時代はフットボールとバスケットボールの両方で競い合っていた。

テキサンズがパンサーズを迎え、現地16日(土)に臨むプレシーズンゲームに向けた合同練習を実施した木曜日に2人は再会を果たしている。

練習中は真剣そのもので、両選手とも2時間にわたる練習で見事なパスを何度か披露した。練習後、2人は少し時間をとって近況報告をし合っている。

ヤングは「今の彼の状態を見ると、本当に誇りに思う。すごく意味のあることだ」と語り、こう続けた。

「いつも彼を応援している。友達だからね。練習中は自分たちのディフェンスを応援するし、すべてのプレーを成功させてほしいと思っている。それが一番大事なことだ。でも、練習の前後では、俺たちが夢をかなえて、ここにいられることを当たり前だと思わないようにしている。それは特別なことだ」

ストラウドは、子ども時代にヤングとNFL選手になるという夢について明確に語り合ったことはなかったと明かした一方で、幼い頃からヤングと競い合ったことでより優れた選手になれたという考えを示した。

「NFLやNBAに集中するといっても、あの年齢だとたくさんの人がそれを目指しているから難しい。でも、俺と彼の場合はひたすら、より良くなることだけを追求していた。それが俺たちの考え方だったし、こういう瞬間を迎えられるのは素晴らしいことだと思う」とストラウドは話している。

パンサーズは2023年にヤングを指名したことを批判された。新人だったヤングが苦戦し、2勝15敗でシーズンを終えたからだ。一方、ストラウドはテキサンズを3年ぶりのプレーオフ進出に導き、AP通信オフェンス部門年間最優秀新人賞を獲得した。

どちらの選手もドラフトに関して“もしも”の話をしたくはないようだ。ヤングは木曜日に、結果には満足していると強調し、次のように語った。

「自分はまさにいるべき場所にいる。C.J.も同じことを言うと思う。神は失敗を犯さないし、どんなことにも理由がある。だから、パンサーズの一員でいられることに本当に感謝している」

NFLキャリアが花開いてからも、ストラウドとヤングは親しい関係を保ってきた。友人としてのストラウドの最も素晴らしい点を尋ねられたヤングは、こう答えている。

「彼の浮き沈みを見てきたし、このレベルで大きな成功を収める姿も見てきたけど、その間ずっと変わらず、同じ人間でいてくれた。チームの誰に聞いても、彼がどれだけ素晴らしいリーダーで、チームやオフェンス、ユニットにとってどれほど大事な人なのかを教えてくれる。だから、どんな状況でも変わらず同じ人でいられる彼の能力こそ、俺が一番尊敬している部分の1つだ」

一方のストラウドもヤングの友人としての一貫性を称賛し、昨シーズンに見せた成長も高く評価している。

「彼は本当にすごい選手で、俺がこれまで見てきた中で最高の選手の1人だ」とストラウドは語った。

「もちろん、周りのサポートも必要だと思う。でも、俺は彼のことを本当に誇りに思っている。彼が俺について言ってくれたのと同じように、良いときも悪いときも彼は変わらず同じ人間だった。忠実であり続け、友人であり兄弟であり続けてくれたから、心から感謝している」

ストラウドは2シーズン連続でテキサンズをプレーオフ進出に導くなど、大きな成功を収めてきたが、2023年にパンサーズが挙げた2勝のうち1勝がテキサンズに対するものだったことに不満を抱き続けており、いつかヤングとの再戦が実現することを望んでいる。

「ルーキーイヤーに彼に負けた。それは今でも不満だ」と強調したストラウドは「フィールドに立つと、競争心が湧き立つし、良いプレーをして、自分たちのチームが勝つところを見たいと思う。来年か、スーパーボウルかなんかで対戦できることを願っている。どうなるかは分からないけどね。“ESPN”には載せないでくれよ、君たちがどうするかは分かっているから」と続けた。


記事提供:『The Associated Press(AP通信)』


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