「なるべく早く」QB争いに決着がつくことを期待するコルツHCスタイケン
2025年08月16日(土) 11:31
プレシーズンゲームがあと2試合残る中、極めて重要とは言えないものの注目を集めているクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンとダニエル・ジョーンズの先発争いには、まだ決着がついていない。
インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは早めに最終的な答えを見出したいと考えている。
チーム公式サイトによると、スタイケンHCは現地14日(木)に、先発QBの指名について「対処していくことになる」と述べ、こう続けたという。
「今日も練習を行い、(土曜日には)プレシーズンゲームがあり、来週にも練習を行う予定だ。その間に対処していく。正確な時期は決めていないが、なるべく早く決まるとうれしい」
コルツのQB争いは、リチャードソンが先週末に行われたボルティモア・レイブンズ戦でラインバッカー(LB)デビッド・オジャボにサックされた際に強い衝撃を受け、右手の小指を脱臼して試合を離脱したことで、予想外の展開を迎えている。リチャードソンは練習に復帰し、重要な練習機会を逃さずに済んだものの、先発争いではリチャードソンもジョーンズも相手との差を広げられていない。練習でのスナップ数はほぼ均等に保たれているが、リチャードソンは負傷によって試合でのプレー機会を失った。
ジョーンズはレイブンズに24対16で敗れた試合で明暗入り混じる結果を残している。成績としてはパス21回中10回成功で144ヤードを記録したが、良い面と悪い面が同居するクオーターバックであることを人々に思い出させた。状況がはっきりしない中、コルツは土曜日にホームで臨むグリーンベイ・パッカーズ戦で、先発争いに決着がつくほど明確な結果が得られることを期待している。
ある意味、このクオーターバック争いは、投票結果が接戦となり、選挙当日の夜まで勝負の行方が分からない状態と似ていると言えよう。選挙と同じように、両候補者――リチャードソンとジョーンズ――はプロセスを通じてどれほど進歩を遂げたかをアピールし続けている。
しかし、この先発争いが接戦になっているのは、両者が好調で支持を集めているからではなく、どちらも大きなインパクトを残せていないからだ。
うまくいけば、明確な結果は土曜日に行われるパッカーズ戦とその後の練習で得られるだろう。そして、先発が決まることが期待されている。
スタイケンHCは「土曜日の展開を見届け、来週の初めには状況を見て、今後の行方を判断したい」と語った。
【RA】