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49ersとRBマカフリーが2年59億円の契約延長に合意

2024年06月05日(水) 11:58


サンフランシスコ・49ersのクリスチャン・マカフリー【AP Photo/Eric Gay】

クリスチャン・マカフリーはランニングバック(RB)市場のトップに君臨し続けるようだ。

昨シーズンの年間最優秀攻撃選手に輝いたマカフリーが、サンフランシスコ・49ersと年平均1,900万ドル(約29億4,367万円)相当の2年の延長契約に合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが現地4日(火)に、この契約を知る人物の話をもとに報じた。その後、49ersはマカフリーとの契約延長を正式に発表している。

第一報を伝えたのは『Pro Football Talk(プロフットボール・トーク)』だ。

マカフリーは2020年にカロライナ・パンサーズと年平均1,601万5千ドル(約24億8,120万円)の契約を結んでおり、すでにランニングバック市場のトップに君臨していた。この契約がまだ2年残っているため、マカフリーは2024年に1,180万ドル(約18億2,817万円)、2025年に1,200万ドル(約18億5,931万円)の基本給を得る見込みだった。

今回の延長契約により、マカフリーは今後4年間で6,220万ドル(約96億3,950万円)、年平均にして1,555万ドル(約24億0,959万円)を受け取る予定だ。ラポポートによると、マカフリーは2,400万ドル(約37億1,899万円)の完全保証を含め、2024年に1,600万ドル(約24億7,932万円)、2025年に1,620万5千ドル(約25億1,109万円)を受け取ることになっているという。

これが周囲からどう評価されるかはともあれ、今回の延長契約によって新たに3,800万ドルを獲得するマカフリーは、最高額を受け取るランニングバックであり続けている。2番手につけるのが、2020年に契約し、年平均額が1,500万ドル(約23億2,720万円)となっているアルビン・カマーラだ。ジョナサン・テイラーは昨年10月に3年4,200万ドル(約65億1,659万円)、年平均にして1,400万ドル(約21億7,205万円)の契約延長にサインしている。ランニングバックの今年のフリーエージェント(FA)市場でトップに立ったのは、フィラデルフィア・イーグルスと3年3,775万ドル(約58億5,717万円)、年平均にして1,258万3,000ドル(約19億5,234万円)の契約を結んだセイクワン・バークリーだった。

2022年に49ersに移籍して以来、マカフリーはヘッドコーチ(HC)カイル・シャナハンの多彩なオフェンスを支える原動力となっている。昨シーズンには、NFL首位となる1,459ランヤードをキャリー272回で獲得し、タッチダウン14回もマーク。そのほか、レシーブ57回で564ヤード、タッチダウン7回を記録した。

49ersのポストシーズン進出におけるマカフリーの重要性——それに加えて、パンサーズが契約ボーナスを支払っているような形だったこと——を考慮すると、マカフリーはこのオフシーズンに新たな契約を結ぶ可能性が高いと見られていた。この契約により、マカフリーは31歳になる2027年まで契約下に置かれ、安心してプレーできる。短期的に見れば、49ersは今回の契約延長を通して、マカフリーが占める2024年のキャップナンバー(1,414万4千ドル/約21億9,742万円)を引き下げることになる。

最近のオープン市場において、ランニングバックは厳しい状況に置かれてきたが、デュアルスレットであるマカフリーのように重要な選手にふさわしい年俸を支払うことは、スーパーボウルに再挑戦して優勝の可能性を広げたい49ersにとって、理にかなった動きと言える。

【KO】