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チャージャーズから放出されたベテランCリンスリーが引退の見込み

2024年06月06日(木) 11:09


コリー・リンスリー【NFL】

オールプロに選出された経歴を持つセンター(C)が引退しようとしている。

ロサンゼルス・チャージャーズが現地5日(水)、NFLでの10シーズンを経て引退する見込みのCコリー・リンスリーを放出したと発表した。

チャージャーズのジョン・スパノス社長は声明で「コリーはNFL選手に望むもの、さらにはそれ以上のものをすべて備えている」と述べ、こう続けている。

「完ぺきなプロフェッショナルであり、彼の若手選手への指導、仕事に対する姿勢、誠実さ、リーダーシップ、競争心、ユーモアのセンスといったすべての要素が、私たちと共に過ごした期間を通して彼が“C(キャプテンの印)”をジャージーにつけていた理由となっている。コリーはフットボール選手として優れているだけではなく、人としてはそれ以上に優れていた」

「そのため、チャージャーズ在籍中に彼と妻のアンナは、2人の子どもを4人に増やして家族を育みながらも、CASA(裁判所任命特別弁護人)の熱心な支持者として地域社会に貢献することを優先してきた。この活動によって、コリーはキャリアを通じてウォルター・ペイトン・マン・オブ・ザ・イヤーに一度ではなく二度もノミネートされている」

「コリーはNFLでの最後のスナップを終えたが、その物語はまだ終わっていない。リンスリー家の次の章がどのような展開になるのかが楽しみで仕方がない。コリー、アンナ、シーマス、キリアン、クイン、そしてルースがこれからも幸せであることを心から願っている」

リンスリーはキャリア通算で144試合に出場(すべてに先発)し、オールプロに2回に選出されている。また、チャージャーズに加入した初年度にはプロボウルにも選ばれた。

オハイオ州にあるボードマン高校で高い評価を受けたリンスリーは、オハイオ州立大学を経て、グリーンベイ・パッカーズからドラフト5巡目指名を受けてNFL入りしている。パッカーズで頭角を現したリンスリーは、最初の数シーズンでJC・トレッターの代役を務め、2017年に正式にトレッターの後任となった。パッカーズの一員として2017年から2019年にかけて全試合に先発出場し、2020年にはオールプロのファーストチームに選出されている。そうした功績をすぐに生かしたリンスリーは、2021年にチャージャーズと5年6,250万ドル(約97億2,903万円)の契約を結んだ。

残念なことに、チャージャーズでの最初の2シーズンは健康状態が障壁となった。それでも、リンスリーはケガと戦いながら30試合に出場している。2023年シーズンは心臓に関する問題が生じたことで、9月末に残るシーズンを欠場することになった。それが6月での引退につながっている。

【RA】