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ファルコンズ、タンパリング防止ポリシー違反で5巡目指名権剥奪および約3,900万円の罰金

2024年06月14日(金) 10:19

アトランタ・ファルコンズ【NFL】

『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが現地13日(木)に報じたところによると、アトランタ・ファルコンズが今オフシーズンにクオーターバック(QB)カーク・カズンズを含む3人のフリーエージェント(FA)との契約において、リーグのタンパリング防止ポリシーに違反したと、NFLが認定したという。

今年3月に行ったカズンズ、ワイドレシーバー(WR)ダーネル・ムーニー、タイトエンド(TE)チャーリー・ウォーナーとの契約に関する交渉手続き上の違反により、ファルコンズは2025年のドラフト5巡目指名権を剥奪され、25万ドル(約3,927万円)の罰金が科されるとのこと。また、ファルコンズのジェネラルマネジャー(GM)テリー・フォンテノーにも5万ドル(約785万円)の罰金が科される。

NFLは声明の中で次のように述べた。

「このポリシーは、各クラブが非制限フリーエージェントとなる予定の選手の認定代理人とNFL選手契約のすべての側面について、2日間にわたる交渉期間中に交渉することを許可しているものの、選手とクラブの従業員または代表者との直接的な接触を禁止している。これには移動手配やその他の手続きに関する議論も含まれている。ファルコンズはこの3人の選手について、そういった接触があったことを認めている」

ファルコンズは声明の中で、「この調査が完了したことをうれしく思っている。われわれはリーグおよびその調査に全面的に協力したと同時に、その徹底した調査に感謝している。すべてのプロセスでもそうしているように、私たちは運営方法を見直し、改善策を模索していく」と発表している。

リーグの別の調査では、フィラデルフィア・イーグルスはフリーエージェントのランニングバック(RB)セイクワン・バークリーに対して不正な交渉を行っていなかったと判断された。

最近起きた他のタンパリング問題では、より厳しい処罰が科されている事例もある。2022年には、マイアミ・ドルフィンズが、クオーターバック(QB)トム・ブレイディとヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンがそれぞれ他のチームとの契約下にあるにもかかわらず、2人に不正な接触をしたとして、ドラフト1巡目と3巡目の指名権を剥奪された。さらに、ドルフィンズのオーナーであるスティーブン・ロスには150万ドル(約2億3,565万円)の罰金が科されている。

ペリセロが報じたところよれば、ファルコンズがより厳しい処分を受けなかったのは、選手たちが契約条件に合意した後に旅行の手配をするなど、管理上の違反とみなされたからだという。また、NFLはフリーエージェント交渉期間が始まる前に選手やその代理人との接触があったという証拠を見つけていない。