コルツのQB1はリチャードソンかジョーンズか、決断の日は「非常に近い」とスタイケンHC
2025年08月17日(日) 16:37
インディアナポリス・コルツのヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンは現地14日(木)、チームのクオーターバック(QB)争いの勝者ができるだけ早く決まることを望んでいると語った。
グリーンベイ・パッカーズに23対19で敗れたプレシーズンゲームで、それぞれ11回のパスを投げたアンソニー・リチャードソンとダニエル・ジョーンズのパフォーマンスには、どちらも波があった。スタイケンHCの決断は土曜日よりも後になると考えられるものの、その時は近づいているようだ。
「見ての通り、クオーターバック争いが起きていて、ドラフト1巡目指名2人が争っている」と試合後、スタイケンHCは記者団に語った。「2人が入団した際に私ははっきり言ったはずだ。バトルが起こり、彼らはポジションを得るために争うことになるとね。言ったように、私はこのフットボールチームにとってベストだと感じる決断を下す」
「その時は非常に近いと言える。もう間もなくだ」
先週のリチャードソンの先発は指のケガのために短縮されたが、パッカーズ戦ではジョーンズがチャンスを得た。
ジョーンズは素早いプレーを見せ、スタイケンのシステムで11回中7回のパスを成功させて101ヤードを獲得、93.4のパサーレートを記録した。しかし、ニューヨーク・ジャイアンツ時代のようなイップス的なパスも依然としてあり、特にサードダウンで大きなゲインになったかもしれない(TE)タイラー・ウォーレンへの深いパスでのミスはその典型だった。それでも、改善が見られた2回目のドライブではウォーレンにタイトなパスを通すなど、正確なパスをいくつか成功させている。
ジョーンズの2回のポゼッションは、2回目のタイムアウトで77ヤードを獲得しながらも、フィールドゴールで終わり、プレシーズンでは合計7ドライブで9点を獲得した。
3回目のポゼッションからジョーンズに代わってリチャードソンが入り、3回のドライブをリードした。パス11回中成功は6回で、パサーレート(75.2)やパスヤード(73ヤード)はジョーンズより低かったが、パスラッシャーを振り切ってワイドレシーバー(WR)アンソニー・グールドを狙った38ヤードの正確なパスは、この日1番のプレーだった。ただし、これはオフェンスのオフサイドによって取り消されている。
スタッツシートには残らないものの、練習と準備がすべてのプレシーズンにおいて、こうした精度を見せたことは、その部分で苦しんできたQBを見直す機会になるだろう。
ジョーンズ同様、リチャードソンも決断が早く、いくつかのパスミスはあったが、サードダウンで9ヤードのランを見せてタッチダウンドライブをつなげ、その後に相手ディフェンスのホールディングによってチームはさらに5ヤードを獲得した。
元全体4位指名のリチャードソンは最初の2回のドライブをタッチダウンとフィールドゴールで終え、プレシーズンでの5回のポゼッションでチームに13得点をもたらした。
「彼はいい仕事をしたと思う」とスタイケンHCは述べた。「とてもいいドライブがあった。いい動きも見せていたと思う。同時にいくつか改善点もあるが、いいプレーを見せていたと思うよ」
土曜日の試合では、キャンプの大半やプレシーズンの2試合と同様にジョーンズとリチャードソン双方に良いところも悪いところもあった。しかし、スタイケンHCの頭の中でどちらか一方に劇的に傾くようなものはなかった。
代わりに、スタイケンHCは全体のプロセスを重視し、ただボールを投げることだけではなく、すべての要素を鑑みて決断を出すつもりだ。
「オペレーション、ハドルでのコミュニケーション、チェック、選手たちの意思統一、それらの一貫性のすべてが、大きな要因になる」とスタイケンは述べた。
8月も半ばを過ぎ、コルツにはオフェンスを率いることができる2人のQBがいる。しかし、どちらもキャリアを通じて一貫性の面で不安はある。
実力が拮抗しているのであれば、コルツ生え抜きの1巡目指名で、未知数ながらも計り知れない可能性を持つリチャードソンが有利かもしれない。
いずれにせよ、スタイケンHCは最も多くの勝利をもたらすと信じる者を選ぶだろう。その発表はもう間もなく行われる。
「ああ、決断の時期については確信に近いものがある」と状況について聞かれたHCは答えた。「繰り返すが、私はこのフットボールチームにとってベストだと感じる決断を下すつもりだ」
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