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イーグルスは力を証明しようと躍起になっているとOTジョンソン

2024年06月25日(火) 13:13


フィラデルフィア・イーグルスのレイン・ジョンソン【AP Photo/Michael Ainsworth】

昨シーズン、一時は好調を見せたものの、勢いを失ってワイルドカードで敗退したフィラデルフィア・イーグルスは、このオフシーズンにチームの立て直しを迫られていた。

新たな筋書きを書くのに何カ月もかかったが、長年、イーグルスを支えてきたオフェンシブタックル(OT)レイン・ジョンソンは、チームの改善具合に満足しており、新しいメンバーが加わったことで何を成し遂げられるかに胸を躍らせている。

現地24日(月)、 “The Insiders(ジ・インサイダース)”に出演したジョンソンは「新しい選手がたくさん加わって、チームも結構変わった。でも、ドラフトがどう進んだかには満足している。いい選手が獲得できたね。ロースターを見ると、でかいやつがそろっているのが分かる。もちろん、俺たちには証明しなきゃいけないことがあって、そうしようと躍起になっている。でも、このビルを歩いている選手たちを見ていると、みんなサイズもスピードもあって、やる気満々だよ」とコメント。

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)のディフェンディングチャンピオンとして昨シーズンに臨んだイーグルスは、完璧な試合を展開できない中でも、10勝1敗という好スタートを切った。しかし、シーズン終盤にはその勢いに乗って調子を上げるどころか、一気に崩壊の道をたどり始める。イーグルスは最後の7試合のうち6試合を落とし、スーパーワイルドカードウイークエンドにはタンパベイ・バッカニアーズに32対9で敗れた。

そういった経験から何かしらの後遺症を恐れるのは自然なことだったが、そういった悪影響を打ち消すのに十分な変化が、イーグルスのロースターとスタッフ全体に生じている。

変化の一部には間違いなく痛手になるものもあった。特にセンター(C)ジェイソン・ケルシーやディフェンシブラインマン(DL)フレッチャー・コックスの引退はそうだ。一方で、楽観的な見通しを持てる部分も多い。

攻撃コーディネーター(OC)ケレン・ムーアと守備コーディネーター(DC)ビック・ファンジオは2人とも信頼できる優秀なコーチであり、チームに新たな活気をもたらしてくれるだろう。ディフェンス陣では、イーグルスはラインバッカー(LB)デビン・ホワイトをはじめとしたベテランと契約したのに加え、C.J.ガードナー・ジョンソンのような試合の流れを変える選手と再会を果たした。ガードナー・ジョンソンは2022年にイーグルスの一員として、リーグ首位タイのインターセプト6回をマーク。ドラフトでは、さらに2人の注目コーナーバック(CB)であるクインヨン・ミッチェルおよびクーパー・デジャンも獲得し、被得点でリーグ30位だった守備ユニットの改善を図っている。

オフェンスでは、大々的に報じられたランニングバック(RB)セイクワン・バークリーの加入が最大の注目点であることに変わりはない。

オフェンシブライン(OL)を支える立場にあるジョンソンは、こうした動きから生まれるかもしれないものにとりわけ期待を寄せており、バークリーについて次のように語った。

「一度彼を見たら、絶対に忘れないね。とにかく体格がいいんだ。体重は230ポンド(約104kg)くらいかな。すごく競争心が強いんだ。ランニングバックとして何ができるかを見れば分かるし、レシーバーに置くこともできて、彼はどっちのポジションでもプレーできる。信じられないよ。彼がうちでプレーするなんて思ってもみなかったけれど、実現したんだ。きっと彼も興奮しているさ。俺たちラインのメンバーもとてもワクワクしている。彼は今年、きっと大活躍するね」

バークリーの加入は、昨シーズンの失敗が今シーズンに影響しないようにするための要素の一つに過ぎない。守備陣の改善が急務であることに加え、ジョンソンがケルシーから引き継いだオフェンシブラインのリーダーシップを発揮することや、ヘッドコーチ(HC)ニック・シリアニ、ムーアOC、クオーターバック(QB)ジェイレン・ハーツが、昨年12月以降に行われた5試合で20点以下に終わったようなスランプを避けることも必要となるだろう。

トレーニングキャンプ開始まで1カ月となった今、ジョンソンはすべての試練に挑むことを楽しみにしており、こうコメントした。

「毎年違うんだ。シーズン後半がなんであんな風になったか、答えがあればいいのにな。あっという間のことだったし、後から振り返ると問題ではなかったと感じている。でも、ケレン・ムーアが率いる新しいオフェンスでプレーするのが楽しみだ。オフェンシブラインもいろいろと変わると思う。ワクワクしているよ。もう12年目か。時間が経つのは本当に早いね」

【KO】