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ブラウンズWRクーパーは「リーグで最も正当な評価を受けていないレシーバー」とイーグルスCBスレイ

2024年06月30日(日) 16:23

クリーブランド・ブラウンズのアマリ・クーパー【AP Photo/Maria Lysaker】

クリーブランド・ブラウンズのワイドレシーバー(WR)アマリ・クーパーが、自身が目指している契約延長を手に入れるために推薦が必要だと考えているとすれば、クーパーは何度もプロボウルに選出された経歴を持つコーナーバック(CB)からそれを受けたことになる。

フィラデルフィア・イーグルスのCBダリウス・スレイはクーパーを、NFLで最も功績が認められていないワイドレシーバーだとして称賛した。

ポッドキャスト『Green Light with Chris Long(グリーン・ライト・ウィズ・クリス・ロング)』に出演したスレイは「彼はリーグで最も正当な評価を受けていないレシーバーだと思っている」と話している。

デトロイト・ライオンズとイーグルスでプレーしてきた11シーズンでプロボウルに6回選出されてきたスレイは、ポッドキャストのホストを務めるクリス・ロングからリーグで最も過小評価されているレシーバーは誰だと思うかと尋ねられた。スレイは必ずしもクーパーが過小評価されていると特徴づけたわけではない。とはいえ、スレイはクーパーが10シーズンのキャリアで得てきた評価や、ブラウンズから受けている扱いが、とても相応なものだとは思えないと語気を強めて話している。

「今はクリーブランドが彼に金を払いたがっていないんじゃないかと思っている。彼らはあの人に金を払う必要がある」とスレイは強調した。

5年1億ドル(約160億8,775万円)の契約の最終シーズンを迎えるにあたり、新契約を求めているクーパーは参加必須のミニキャンプを欠席している。

スレイはキャリアで1,000ヤード超えシーズンを7回達成してきたクーパーがさらなる昇給に値する理由を多く挙げた。

また、ロングから受けた質問について考えた後、スレイは「コンスタントに1,000ヤードを獲得するレシーバーであり、自分の仕事を遂行してきたにもかかわらず、まだあまり人から評価されていないのがアマリ・クーパーだ」とコメント。

クーパーはオークランド・レイダース(現ラスベガス・レイダース)、ダラス・カウボーイズ、ブラウンズの一員としてプロボウルに5回選出された経歴を誇る。議論の余地はあるかもしれないが、現在30歳のクーパーは昨季をキャリアで最も印象的な形で終えたばかりだ。

クーパーは2023年シーズンに、72回のレシーブでキャリアハイとなるレシーブヤード(1,250ヤード)とレシーブ平均ヤード(17.4ヤード)を記録。さらに、5回のタッチダウンを決めた。クオーターバック(QB)デショーン・ワトソンが出場停止処分やケガで戦線離脱するなどして司令塔が何度も入れ替わってきたにもかかわらず、クーパーはブラウンズでの2年間でコンスタントに結果を残している。

ロングは昨シーズン第16週に行われたヒューストン・テキサンズ戦について言及。QBジョー・フラッコとすぐ打ち解けたクーパーは、その試合でレシーブ11回、265ヤード、タッチダウン2回とモンスター級の活躍を見せた。

「彼らはあそこでただただキャッチボールをしていた」とロングが言ったのに対し、スレイは「ノッていたよな」と同調している。

集めるべき注目を集めていようといなかろうと、クーパーは確実に周囲から尊敬されていると言えよう。

「彼は本当に見過ごされている選手だ」と語ったスレイはこう続けた。「彼はリーグに入ってから一貫して活躍しているレシーバーで、圧倒的な存在感を示してきた。すべてのルートを走れる彼こそが真のルートツリーを持つ唯一のレシーバーだと本気で思っている。特別な能力を持っているヤツはたくさんいる。速く走れるヤツもいれば、身長が6フィート6インチ(約201cm)、6フィート5インチ(約198cm)とでかいからこそ、圧倒的なキャッチを決められるヤツもいる。でも、アマリ・クーパーはスクリメージラインからすごいし、キャッチ後も最高だ。ボールを積極的に取りにいけるんだ」

チームから得るべき金銭的なサポートを得ていようといなかろうと、クーパーは間違いなく、リーグ屈指のディフェンダーから熱烈な支持を受けており、それが彼の経歴に花を添えている。

【RA】