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QBマッカーシーの成長を見るのが待ちきれないと語るバイキングスLBキャッシュマン

2024年07月04日(木) 11:58

ミネソタ・バイキングスからドラフト指名を受けたミシガン大学のJ.J.マッカーシー【AP Photo/Darron Cummings】

ラインバッカー(LB)ブレイク・キャッシュマンはその浅いNFLキャリアの中で、新人クオーターバック(QB)の両極端を見てきた。

今オフシーズンにミネソタ・バイキングスに加入したキャッシュマンは、QBザック・ウィルソンが試練のルーキーシーズンを過ごす中で苦戦を強いられていた2021年に、ニューヨーク・ジェッツの一員だった。しかし、昨季をヒューストン・テキサンズで過ごしたキャッシュマンは、C.J.ストラウドが輝かしいルーキーシーズンに人々を魅了するところを目にしたばかりでもある。

つまり、キャッシュマンは最近、バイキングスの新人QBであるJ.J.マッカーシーをかなり高く評価しているが、それは話している内容を自分の目で確かめた上での意見だと言える。

『The Jim Rome Show(ザ・ジム・ローム・ショー)』に出演したキャッシュマンは「(彼は)21歳だけど、素晴らしい若者だ」とコメント。

「リーダーであり、学びに熱心だ」

「入団してから臆病になったり、気弱になったりする若手選手は多いけど、彼は満面の笑みでロッカールームを歩き回って、握手して、みんなと打ち解けようとしている」

それは、ミシガン大学時代にスマートかつタフで、競争心の高いクオーターバックとして評価を得ていた上に、今年1月に行われた全米選手権を含めて過去2シーズンでチームをプレーオフ進出に導いたマッカーシーにとって、上々の滑り出しだと言えよう。

バイキングスはトレードアップして2024年NFLドラフトの全体10位でマッカーシーを指名。マッカーシーはベテランQBサム・ダーノルドと先発の座を争うと見られており、ヘッドコーチ(HC)のケビン・オコンネルは、どのクオーターバックも立場が約束されていない状況で、トレーニングキャンプで“競争的な環境”が生まれることを期待していると述べている。

トレーニングキャンプを控える中、キャッシュマンは現時点ではミニキャンプやOTA(チーム合同練習)でマッカーシーの才能を垣間見たに過ぎないと認めた一方で、これまで目にしたものには――マッカーシーの腕の才能には特に――感銘を受けている。

「前は彼のプレーについてあまり知らなかった」と明かしたキャッシュマンは次のように続けた。

「傑出したクオーターバックであることは知っていた。ミシガンで勝ちまくっていたしね。でも、彼がどれだけボールに熱を込められるかは知らなかった」

「彼のロングパスは素晴らしい。(大学の)次のレベルでは速く閉じてしまうような狭いスペースでも、ラインバッカーとかセーフティ(S)の頭を越えるパスを通すことができるし、そういう狭いスペースにボールを押し込めるんだ。そういうのを見ていると、とても期待できる」

新人クオーターバックが重要なスナップに臨む前にその素晴らしさを予測するのはリスクを伴うことが多い。ウィルソンはドラフトの過程で急速に評価が上がり、カンザスシティ・チーフスのQBパトリック・マホームズのようなスター選手になる可能性があると見なされていた。しかし、いまだ期待されていた成果を出せていないウィルソンは現在、2つ目のNFLチームに所属している。一方、ドラフト全体2位で指名されたにもかかわらず、クオーターバックの情報処理能力を評価するために用いられる“S2認識力テスト”のスコアが低かったことから、ストラウドには疑問の声が上がっていた。しかしながら、ストラウドはそうした声に反して、新人クオーターバックとして歴史的に見ても特に素晴らしいシーズンを過ごしている。

リスクを伴う可能性がある上に、時期尚早かもしれないが、それでもキャッシュマンはマッカーシーが偉大な選手になるという予想を堂々と口にしている。

「彼は長きにわたって偉大な選手になるだろうし、彼の成長を見続けるのが待ちきれない」と強調したキャッシュマンは「技術のあるクオーターバックとしてだけじゃなくて、さらに賢い選手になることもね」と続けた。

【RA】