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サック量産とリーグ最高のディフェンシブラインを目指すコルツDEペイ

2024年07月04日(木) 13:12


インディアナポリス・コルツのクイティ・ペイ【NFL】

ディフェンシブエンド(DE)クイティ・ペイの2023年シーズンは、あらゆる意味でこれまでで最高のものだった。

それでも、2021年ドラフト1巡目でインディアナポリス・コルツに指名されたペイは、まだまだ証明すべきこと、また、獲得すべきものがたくさんあると考えている。

ペイが2024年に掲げる個人目標リストのトップは——毎年そうしてきたように——サック数を上げ続け、二桁にのせることだ。

新人時代にサック4.0回、2年目に6.0回を記録したのを経て、3年目に8.5回をマークしたペイは、先日に『Draft Network(ドラフト・ネットワーク)』のジャスティン・メロに対して「今年は最低でも10.5回サックを決めたい。本当は12回から15回くらいを狙っているけれど、最終的には二桁が目標だ。今年はそこに到達しなきゃならない」と語った。

昨シーズン、ペイは自己最高記録となる先述のサック8.5回、タックル52回、ファンブルフォース2回をマークし、NFLで5位のサック51回をあげながらも過小評価されているコルツのディフェンシブライン(DL)の一角を担っていた。また、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス/PFF)』の総合グレードで獲得した74.3も、キャリア最高値にあたる。

リーグで最も層の厚いユニットを擁するコルツには、サックを8回以上記録した選手が4人いる(9.5回のDEサムソン・イブカム、ペイ、8.0回のディフェンシブタックル/DTディフォレスト・バックナー、8.0回のDTダヨ・オディンボ)。ジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードは明らかにそこでは満足していなかったようで、コルツは今春に行われたドラフトで最初にディフェンダーを選択したチームとして、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)出身のライアトゥ・ラトゥを2024年ドラフト全体15位で指名している。

パスラッシュよりも相手のランゲームに対抗するのが得意だと言って間違いないペイは、ディフェンシブラインの強化に乗り気であり、次のようにコメントしている。

「ここに来てから、毎シーズンごとにディフェンシブラインがよくなっている。去年の俺たちはディフェンシブラインの、フランチャイズのシーズン最多サック記録を更新した。今年もそうしたい」

「2023年にはサック8回以上を記録した選手が4人いた。今年はその数字にさらに近づけるか、さらに増やすか、もしくは全員がサック10回以上を達成することを目指している。これからが楽しみだ」

これまで見てきたものから、ペイはラトゥに多くの可能性があると信じている。ラトゥはケガからくる懸念を乗り越え、技術を学び、向上させる意欲を示している。

ペイはラトゥについて「あいつは野心的で、頑張り屋だ。フットボールにすべてを捧げている」と話し、こうつけ加えた。

「あいつが望んでいるのは毎日少しでも上達することだ。最高のパスラッシャーになりたいと思っている。いつも質問してくるんだ。“クイティ、ここで何が見えたの?”って聞いてくるのさ。加入してからのあいつの姿勢を見ていると、正しいアプローチをしていると思う」

「あいつはとても謙虚で、働く準備ができている。このグループにとって素晴らしいことだ。俺たちはみんな謙虚で、全力を尽くす準備ができているから、あいつはすぐに溶け込んだ。俺たちはみんな、チームメイトやコーチからの批判を歓迎している」

ペイは毎シーズン少しずつ成長してきたものの、2021年ドラフト1巡目指名選手の中でも、5年目のオプションが行使されるかどうかが最も予測しづらい選手の1人だった。結局、オプションは行使されており、それに感謝しているペイは、現時点では契約延長の話をするつもりはない。

ペイは現実を重んじる人間のようだ。ペイが大型の延長契約を得る前に、まだ証明しなければならないことがある。

「クリス・バラードが5年目のオプションを行使してくれて、ワクワクしている。今は何よりも自分を証明するときだと思っている。このチームが将来必要とするパスラッシャーとして、自分が適任だって証明したい」と強調するペイは次のように続けた。

「フィールドに出て、サックを決めて、結果を出すつもりだ。それをやったら、次のオフシーズンにそういう契約の話をする。(今年は)あまりそのことを心配していない。これまでで最高のシーズンを送ることを気にかけている。そのほかのこと(契約)については、次のオフシーズンに話し合うさ」

今季はわずか250万ドル(約4億0,354万円)、2025年にはチームのオプションで1,330万ドル(約21億4,687万円)を受け取る予定のペイだが、もし二桁サックを達成すれば、間違いなくより大きな契約を獲得することができるだろう。

ギニア生まれでミシガン大学出身の25歳であるペイは、毎シーズン、サック数を少なくとも2回ずつ増やしている。つまり、それはペイにとって間違いなく可能だということだ。

とはいえ、それは2025年の目標だ。その前に、ペイは個人として、そして急速に最強のディフェンシブラインの一つになりつつある仲間たちとともに、まだまだ努力することがたくさんある。

ペイは「俺たちはリーグ最高のディフェンシブラインになりたい。もちろん、俺たちはそれに向かって努力している。今季はそれを達成できると思っている」と語った。

【KO】