デトロイト・ライオンズは慣れない環境に置かれている。

過去数十年の大半をNFC（ナショナル・フットボール・カンファレンス）北地区の最下位チームとして過ごしてきたフランチャイズは、2024年に向けて大きな野心を抱いている。ライオンズはディビジョンタイトルを連覇するだけでなく、ポストシーズンでも勝ち進み、史上初のスーパーボウル出場を果たすことが期待されている。

ディフェンシブエンド（DE）エイダン・ハッチンソンは先月、「まったく実感がわかない。今年に向けての盛り上がりはすごいけど、それにふさわしいチームだということだろう」と『ESPN』のエリック・ウッドヤードに話していた。

「チームの多くの選手が今年の重要性を理解している。自分たちに何ができるか分かっているし、準備も万全だ」

昨年、ライオンズは1993年以来30年ぶりとなるディビジョンタイトルを獲得した。1930年にまでさかのぼるフランチャイズの歴史の中で、これがわずか9回目。最後にディビジョンを連覇したのは1953年から1954年シーズンにかけてだった。

過去2シーズンまで、ライオンズはポストシーズン進出を目指すどころか、感謝祭までにプレーオフ争いから脱落する可能性の方が高いチームだった。最近では、たとえば2014年に11勝5敗でワイルドカードを獲得した時のように、期待が高まる瞬間はあったものの、ポストシーズンの初戦でそれはついえている。

ヘッドコーチ（HC）ダン・キャンベルとジェネラルマネジャー（GM）ブラッド・ホームズの下で、ロースターは長期にわたる成功を目指して構築されており、若い有望な選手たちが厳選されたベテランの追加によって補強され、彼らの才能を最大限に引き出せるコーチングスタッフもそろっている。

「全員が今年に向けてすべてを注いできたと思うし、このメンバーでプレーするのは今年が最後ではないから、今後の数年間も同じようになる気がする」とハッチンソンは言う。

「このチームにはたくさんの素晴らしい選手がいて、これから何年か成功を繰り返せるはずだ」

ハッチンソンとライオンズが次の数年間で成功を繰り返す前に、チームはまずプレーオフの連続出場を果たす必要がある。これはウェイン・フォンテスHCの全盛期にあたる1994年から1995年にかけて達成して以来、実現していない。

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