ニュース

膝のケガから回復し、先発争いを楽しみにするテキサンズGグリーン

2024年07月09日(火) 12:56


ヒューストン・テキサンズのケンドリック・グリーン【NFL】

昨シーズン第4週に半月板を断裂したガード(G)ケンドリック・グリーンは、ヒューストン・テキサンズの一員として過ごす初めてのシーズンを4試合で終えており、2023年シーズン序盤に負傷者が相次いでいたテキサンズのオフェンシブラインにさらなる問題をもたらした。

現在、膝のケガから完全に回復したグリーンは、先発の争いの舞台になると予想されているトレーニングキャンプを迎えるにあたり、“これまでの人生で一番良い状態”だと明かしている。

『KPRC』のアーロン・ウィルソンによると、グリーンは先日、先発の座を争うことについて「楽しくなると思う。ワクワクしている」と話したという。

「他の多くの選手もワクワクしていると分かっている。だから、それを追い求めて、どうなるか見てみるつもりだ」

テキサンズは2023年シーズンが始まる直前に行ったトレードで、2025年ドラフト6巡目指名権と引き換えにグリーンを獲得。2022年ドラフトで1巡目指名を受けたケニヨン・グリーンがトレーニングキャンプ中にシーズン終了につながる肩のケガに見舞われたことから、それはテキサンズにとって必要な措置だった。

ケンドリック・グリーンは10月1日に負傷するまで、全4試合に出場し、そのうち3試合で先発を務めている。『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、かつてドラフト3巡目指名を受けたグリーンは、トータル208回のスナップで一度もサックを許さなかったという。

2人のグリーンはこの夏、先発レフトガード(LG)の座をかけて争うことになりそうだ。

2023年シーズンはオフェンシブラインに負傷者が相次いだものの、テキサンズはその嵐を乗り切っている。オフェンシブタックル(OT)レアミー・タンシル(3試合欠場)、ライトタックル(RT)タイタス・ハワード(10試合欠場)、新人センター(C)ジュース・スクラッグス(10試合欠場)の3人が大幅な欠場を余儀なくされていた中で、テキサンズは負傷者が続出するLGポジションにも悩まされていた。昨シーズンに全17試合に先発出場したテキサンズのオフェンシブラインマン(OL)はGシャック・メイソンだけだ。

そうした状況を踏まえると、テキサンズのオフェンシブラインは上出来だったと言えよう。クオーターバック(QB)C.J.ストラウドは、2024年にオフェンシブラインマン全員が健康な状態で戻ってくる予定のユニットの後ろで、オフェンス部門年間最優秀新人賞を獲得し、チームをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区制覇に導いた。

ケンドリック・グリーンは「俺たちにはすごくいいルームがある」と強調し、「うちにはリーグでも最高のルームの1つがあると思うし、層も厚い。そんなルームを擁している人はあんまりいないと思う」と続けている。

ヒューストンでは今夏に競争が繰り広げられると予想されており、グリーンは今後、先発の座を勝ち取ることに焦点を合わせていくだろう。

【RA】