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1,000ランヤードを“大きく上回る” ことを目指すバッカニアーズRBホワイト

2024年07月10日(水) 15:14


タンパベイ・バッカニアーズのラシャード・ホワイト【AP Photo/Mike Stewart】

タンパベイ・バッカニアーズのランニングバック(RB)ラシャード・ホワイトは、ダグ・マーティンが2015年に記録(1,402ヤード)して以来、バッカニアーズの選手が誰も達成していない1,000ランヤードの壁を突破するまであと10ヤードに迫っていた。

キャリア3年目を迎えるホワイトは、現地9日(火)に『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に出演した際、その壁を越える準備ができていると明かしている。

「もちろん、チームの勝利のためにできる限りのことをするのが、俺の目標だ。ここ5、6年、俺たちはリーグ最下位か、25位以下だった——そう、スーパーボウルに行った年でさえもだ。ランに関して言えば、タンパベイはひどいものさ。俺の目標、あるいは自分自身に期待することは、この状況を変えて、少なくともトップ10からトップ15、トップ12くらいに入ることだ。言うまでもなく、ここ9年くらいは1,000ヤードを越えるラッシャーが誕生していないし、知ってのとおり、去年はあと10ヤード足りなかった。だから、今年は1,000ヤードにあと少し足りないということがないように、それを大きく上回るようにするんだ」

ホワイトの言うとおり、バッカニアーズのランゲームは不振が続いている。マーティンがリードした2015年、バッカニアーズはランヤードで5位にランクイン。それ以降のシーズンは、24位、27位、29位、24位、28位、26位、32位、32位という成績で終わっている。

昨シーズンのホワイトはバッカニアーズのバックフィールドで大きな負担を抱えていた。キャリー数はNFLで2位タイとなる272回を記録。キャリー50回の大台を突破したバッカニアーズのランニングバックは他にいなかった。加えて、キャリーの大半は非効率的だった。ホワイトがマークした1回平均3.6ランヤードは、150回以上キャリーしたランニングバックの中で30位だった。

それでも、ホワイトは昨季終盤にかけて伸びしろのあるプレーを見せており、シーズン中2回だけの100ヤード越えの試合もその時期にマークしている。

今季はパスゲームでもっと起用される可能性もあると考えているホワイトは、こうコメントした。

「ボールをキャッチしたり、バックフィールドからルートを走ったりするのが得意だから、俺が記録する スクリメージヤードがおのずと物語ってくれる。・・・アウトサイドには当然ながら、スピードのある選手がたくさんいて、彼らのプレーはおのずと物語る。たくさんのダンプオフパスを受けてスペースに出れば、いつでも多くのディフェンダーを自分でかわしてみせる」

バッカニアーズはドラフト4巡目でRBバッキー・アービングを指名。オレゴン大学出身のアービングは選手と選手の隙間で相手をかわす能力を持ち、良いトレーニングキャンプとレギュラーシーズンを過ごせば、キャリーでホワイトを押しのける可能性がある。驚異的なスピードは持ち合わせていないアービングだが、相手のタックルを突破する力を備えており、すべてのダウンでプレーできる能力がある。ルーキーであるアービングがキャリー数を吸い上げても驚きではないだろう。

ホワイトにとって「最大の目標」は、バッカニアーズが4年連続でNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区を制覇するのに貢献することだが、今回目指しているのは、単に弱いディビジョンの中で他をわずかに上回ることではない。

「バッカニアーズは長年、過小評価されてきたチームだし、俺たちは試練や困難も経験してきた」と言うホワイトは、こう続けた。

「でも、時代は変わって、次のステップに進むときが来た。さっきも言ったように、ルーキーイヤーには8勝して、去年は9勝をあげた。それを乗り越えて、次のステップに進んで、かろうじてプレーオフ進出するとか、かろうじてディジョンに勝利するとかではなく、ディビジョンをしっかりと勝ち取るべきときだ」

【KO】