新しいキックオフ方式は「素晴らしいものになる気がする」とセインツDBグレー
2024年07月14日(日) 13:352024年シーズンにはシーズン全体に大きな影響を及ぼすルール変更がいくつか行われ、そうした影響は全試合の最初のプレーから現れる。
リーグはXFLのフォーマットを基にした新しいキックオフ方式を採用。XFLで見られたように、この方式は近年NFLで多発していたタッチバックに代わり、キックオフに再び動きをもたらすものだ。
ニューオーリンズ・セインツのディフェンシブバック(DB)兼スペシャルチーマーであるJ.T.グレーは最近、今回の変更について自身の考えを話している。現地11日(木)、『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』に出演したグレーは『NFL Network(NFLネットワーク)』のスティーブ・ワイチに対し、セインツは新ルールが承認されてからそれに適応してきたと明かした。
「(新しいキックオフルールは)かなり興味深い。今年はOTA(チーム合同練習)の初日からその練習をしてきた」とワイチに語ったグレーは「新しいルールを実装してから、スペシャルチームの価値が変わってきていると感じる。試合の最初のプレーでアクションが起こるようになるから、素晴らしいものになる気がする。それはNFLにとっても見ているファンにとっても、素晴らしいものになるだろう」
2021年シーズンにスペシャルチーマーとしてオールプロとプロボウルに選出されたグレーが、キックオフルールの変更に興奮するのには特別な理由がある。新ルールはグレーにそのスキルを生かす機会をもたらす一方だ。また、セインツはグレーの他にラシッド・シャヒードを擁しており、火力は十分だと言えよう。2023年、リターナーとして初めてプロボウルに選出されたシャヒードは、パントリターン25回で339ヤード、タッチダウン1回、キックオフリターン18回で384ヤードを記録している。
キックオフの新ルールについては、他の選手からも好意的な声が多く寄せられている。ダラス・カウボーイズのスペシャルチーマーであるC.J.グッドウィンは、より多くのリターンが期待できるため、“楽しく”なるだろうとコメント。また、カンザスシティ・チーフスのセーフティ(S)ジャスティン・リードといった他のポジションの選手たちも、新方式の下でキックに関与しようとしている。
セインツのベテラン選手たちは7月23日(火)からトレーニングキャンプに集合することになっており、グレーはスペシャルチームコーディネーターのダレン・リジーとともに調整を続けていくだろう。2024年に新キックオフルールがうまく機能すれば、グレーやグッドウィン、リードなど、活躍が期待されている選手たちはNFLが2025年にこのルールを再導入するのを見届けることになるかもしれない。
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