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49ersからの減俸の要請に「傷ついた」FBユーズチェック、「俺はリーグで一番のフルバックだ」

2024年07月14日(日) 13:33


サンフランシスコ・49ersのカイル・ユーズチェック【AP Photo/Frank Franklin II】

フルバック(FB)というポジションは、すべてのNFLチームがロースターに採用しているわけではない。しかし、サンフランシスコ・49ersにはカイル・ユーズチェックという最高のフルバックがいる。

今オフシーズン、49ersのジェネラルマネジャー(GM)ジョン・リンチはユーズチェックに減俸を提案。ユーズチェックは契約の再編に同意し、新たに2年910万ドル(約14億3,621万円)の契約にサインした。この動きにより、チームは2024年に約400万ドル(約6億3,130万円)のキャップスペースを確保している。

『NBC Sports Bay Area(NBCスポーツ・ベイエリア)』のマット・マイオッコによると、ユーズチェックは「正直、ジョンが尋ねに来たときは傷ついた」と話したという。「必ずしも予期していたわけじゃなかった。ちょっとだけ自尊心が傷ついたし、胸も痛かった。ビジネスであることは理解しているけど、自分には支払われることになっていた額に見合うだけの価値があると思っている」

49ersはディフェンシブエンド(DE)アリク・アームステッドにも減俸の受け入れを求めた上で、チームに引きとめようとしていた。それを拒否したアームステッドはフリーエージェント(FA)になり、自分の力を必要としているジャクソンビル・ジャガーズと3年5,100万ドル(約80億4,908万円)の契約を締結。その数週間後、アームステッドは49ersから減俸の要請を受けて「ものすごく軽視されていると感じた」と明かしている。

33歳のユーズチェックは49ersに残りたいと考え、2024年に別のチームに移ることを望んでいなかった。

「ここはリーグで最高のチームだと思うし、スーパーボウルで勝つのに最高のチャンスがあると思う」と語ったユーズチェックは「つまり、ここが自分のいたい場所なんだ。俺のルーツはここにある。ここがホームだ。だから、契約がまとまってナイナーズに戻ってこられて幸せだ」と続けている。

2016年シーズンから8年連続でプロボウルに選出されているユーズチェックは、リーグ屈指の才能を誇るロースターの一員だ。しかし、そこにはクオーターバック(QB)ブロック・パーディーやワイドレシーバー(WR)ブランドン・アイユークのように、近いうちに大型契約を結ぶ可能性がある選手もいる。パーディーはNFLでの3シーズン目を迎えようとしており、新人契約の最終年を迎えるアイユークは今季も引き続き49ersでプレーすることになると考えている。

ユーズチェックにとって常に重要なのは、リーグで最高の報酬を誇るフルバックであり続けることだった。オフシーズンに減俸を受け入れたにもかかわらず、報酬面でトップにとどまりたかった理由を説明したユーズチェックは、次のように話している。

「正直に言うと、それは俺にとって大事なことだった。交渉でもそこが問題になった。“よし、解決方法を探して減俸を受け入れるのはいいけど、これからも一番高い報酬を得る必要はある”ってね。他のフルバックを悪く言うつもりはないけど、俺はリーグで一番のフルバックだ」

【RA】