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19シーズン目に「もう一度、活躍できると証明する」ことを楽しみにするベアーズTEルイス

2024年07月15日(月) 13:11


シカゴ・ベアーズのマーセデス・ルイス【NFL】

タイトエンド(TE)マーセデス・ルイスはシカゴ・ベアーズと再契約するのに6月まで待たなければならなかったが、19シーズン目もプレーするかどうかを迷うことは決してなかったようだ。

40歳という年齢に逆らい、現役を続行しているルイスがドラフト1巡目指名を受けてNFL入りしたのは2006年だ。そこから現在に至るまでに、ルイスは1シーズンに10回のタッチダウンを記録した経験のある有能なパスキャッチャーから、タイトエンドしてNFL屈指のブロッカーへと変貌を遂げた。

現地11日(木)、『The Jim Rome Podcast(ザ・ジム・ローム・ポッドキャスト)』に出演したルイスは、復帰の決断について詳しく話している。

引退を考えたのは2018年に12シーズンを共にしたジャクソンビル・ジャガーズからカットされたときだけだったと明かしたルイスは「自分にとっては間違いなく、迷うまでもないことだった」と振り返り、こう続けた。

「今後の挑戦に向けて準備は万全だ。現時点で可能な限り最高の状態にある。試合に出てもう一度、活躍できると証明することを楽しみにしている」

昨季の状態を踏まえると、ルイスは40歳という年齢であったとしても、ベストコンディションを保てば、勢いに乗りつつあるベアーズに再び十分に貢献できるはずだ。

初めてベアーズの一員として過ごしたシーズンに、ルイスは『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』のランブロッキンググレードで、2017年シーズン以降で自己最高となる73.7をマーク。ランプレーで100回以上のスナップに参加したタイトエンドの記録としてトップ5につけた。その恩恵を受けたベアーズは、ラン攻撃でリーグ内2位に位置している。

その一方で、パスプレーで苦戦を強いられたベアーズは、ドラフト全体1位でクオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズを指名したことで、そうした状況が改善されることを期待している。

ウィリアムズの加入により、再びユニフォームを身にまとうことだけではなく、シカゴでプレーすることがより魅力的なものになったと感じているルイスは、次のように語った。

「才能に関して言えば、彼は偉大な選手になるために必要なものをすべて持っている。もちろん、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身の人間として、俺は彼が出ていたUSC(南カリフォルニア大学)の試合を見てきた。彼が見せていた腕の才能やプレーが崩れたときの投げ方、フィールドでのリーダーシップは、これからも彼の武器になると思う。彼が試合に出て自分の仕事をやり遂げると信じているし、俺たちはチームとして成長し、自分たちのパフォーマンスを高めて、彼がより簡単に移行できるようにしなきゃいけない。それを楽しみにしている」

運が良ければ、ウィリアムズの“仕事”によって、過去10年で9シーズンも勝率5割以下に沈んできたベアーズの運命は覆されるだろう。その中で、ウィリアムズは輝かしいルーキーシーズン、あるいは近い将来に、ベアーズのQBとして初めて4,000パスヤードとタッチダウン30回を記録するかもしれない。

ウィリアムズがそうした成績を残すのに、ルイスが直接的に関与することはないかもしれない。ルイスは昨季、レシーブ4回で29ヤード、タッチダウン1回という数字にとどまっており、レシーブ6回、66ヤード、タッチダウン2回という成績を残したグリーンベイ・パッカーズでの最終シーズンよりも精彩を欠いていた。しかし、再びロースター入りを果たせば、ルイスは再び定期的にランプレーで道筋を開ける役割を果たし、結果としてウィリアムズたちによるパスプレーを活性化できる可能性はある。

ルイスが再びトレーニングキャンプやロースターのカットダウン期日を乗り越えられた場合、次の課題としてはタイトエンドのレギュラーシーズン最多出場記録を破ることが挙げられるだろう。ルイスの現時点における通算出場試合数は268試合であり、ジェイソン・ウィッテンが保持する最多記録を破るにはあと4試合に出場する必要がある。

ルイスは記録樹立の可能性について「その記録は一貫性、感謝、耐久性、そしてマインドセットを象徴するものになるだろう」とコメント。「もちろん、俺たちがどんなプレーをするかはご存知だろう。負傷率は100%だ。自分がやっていることについてじっくり考えてみると、とにかく感謝しかない。よく分からないけど、とにかく感謝の気持ちでいっぱいになる」

「すべてが終わって、キャリアを終えるときには、自分が手にしてきた成果を心から楽しむことができると思うけど、まだ仕事は終わっていない。今シーズンを楽しみにしているし、タイトエンドとして健康で支配的なシーズンを過ごし、できればあと1年プレーして20年目を終えた後に引退できたらいいなと思っている。20年に到達することが今の自分の夢なんだ」

【RA】