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RBとしてのキャリアの持続性を気にしていないイーグルスRBバークリー

2024年07月16日(火) 13:31



ランニングバック(RB)に大金を支払うことに反対する理由の1つに、選手寿命に対する懸念がある。より若く、より安価な人材でも同様の成果をあげられるというのが、そうした考えの根拠になっているようだ。

そうした観点から見ると、フィラデルフィア・イーグルスに加入したランニングバック(RB)セイクワン・バークリーは現在27歳であり、キャリアの後期に差しかかっていると考えられる。しかし、バークリーは選手寿命に関する疑問はくだらないものだと言いたいようだ。

バークリーは『The Philadelphia Inquirer(ザ・フィラデルフィア・インクワイアラー)』のEJ・スミスに「それはバカげている」とコメント。

「マーカス・アレンは36歳、37歳までプレーしていた。俺が尊敬し、研究している偉大な選手たちの中には、30代まで活躍していた選手もいる。バリー(サンダース)は29歳とか30歳で引退したけど、彼は全盛期に引退した。要は、どれだけ努力するかだ。努力した分が返ってくる。どのポジションでもそうだ。今はランニングバックに対して変な考え方がある。難しいポジションかって? そうだ。体に負担がかかるかって? 当たり前だ。でも、俺がいつまでプレーできるかなんて誰にも決められないだろ? そんなのバカげている」

「俺が辞める時が来たら、その時が終わりだ。でも、ちゃんと体に気を使って正しいことを続けていれば、32歳とか33歳になるだろうし、そこで引退したいと思ったらそのときにそうするだけだ」

ランニングバックのポジションは消耗が激しいため、各チームはより積極的にコミッティーアプローチをとり、1人のランニングバックが1シーズンに300回以上のキャリーを記録すること――ほとんどのランニングバックにとって、将来の生産性に悪影響を及ぼすことが証明されている――を避けている。

起用頻度が高く、衝突による影響が大きいポジションなだけに、RBポジションにケガはつきものだ。キャリア初期に足首の捻挫に見舞われたバークリーは、3年目のシーズン序盤にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂。この痛ましいケガは完治までに時間を要した。また、昨シーズンにも足首を捻挫している。

体を良い状態に保つために最大限の努力をしているものの、ケガは偶発的なものであるため、仕事の一部だと受け止めていると語ったバークリーは、次のように話している。

「すべてをコントロールしようとしてきた。“ケガをしないようにこうしなきゃ”とかね。でも、そんなのコントロールできないんだ。NFLで経験した3、4回のケガは偶発的なものだったし、自分ではどうしようもなかった。でも、それは仕方ない。俺が目指している姿とか、みんなが言っているポテンシャルを、フィールドでちゃんと見せているし、それ以上のこともやっている」

3年3,775万ドル(約59億8,747万円)の契約を結んだバークリーは、29歳のシーズンまでイーグルスでプレーすることになった。30歳で再びフリーエージェント(FA)になるバークリーは、現在の契約で期待されていること以上の成果を出すことを計画している。

「俺にとってはシンプルな話さ」と強調したバークリーはこう続けた。

「俺はフィールドに立っているとき、最高ではないとしても、最高の選手の1人だ。とにかくフィールドに立ち続けないと。運が良ければ、ハムストリングを痛めるとかそんなケガはしないで済むはず。俺は膝を断裂したり、2、3回ハイアンクルスプレインに見舞われたりして欠場してきた。俺が望んでいるものはすべてまだそこにある。成し遂げたいことに関しても、まだそこに向かって成し遂げることができる。とにかく自分を信じて頑張るだけだ。もしそれが実現しなかったら、そういう運命じゃなかったってこと。でも、俺は毎日、山を登って頂上を目指していく」

【RA】