カーディナルスの成功の秘けつは“とにかくWRハリソンJr.に投げること”とOTジョンソンJr.
2024年07月17日(水) 14:01アリゾナ・カーディナルスのオフェンシブタックル(OT)パリス・ジョンソンJr.はルーキーシーズンを迎える際に、自分がどちらのサイドでプレーするのかも、ガード(G)としてプレーする可能性があるのかどうかも分かっていなかった。
2023年ドラフトで1巡目指名を受けたジョンソンJr.は2年目のシーズンに向けて以前よりも自信を深めている。また、カーディナルスから2024年ドラフト1巡目指名を受けた、大学時代のチームメイトであるワイドレシーバー(WR)マーヴィン・ハリソンJr.の将来に対しては、より強い確信を持っているようだ。
現地16日(火)、すべてはフロントから始まるという信念を持っているジョンソンJr.は――C.J.ストラウド(現在はヒューストン・テキサンズに所属)と共にプレーしていたオハイオ州立大学時代と同じように――カーディナルスのQBカイラー・マレーができる限り頻繁にハリソンJr.にロングパスを出せるよう、十分な余裕を与えることに重きを置いていると語った。
ジョンソンJr.は報道陣に対し、「とにかくC.J.には自分の仕事をしてもらいたいと考えていた。それが俺の仕事だし、カイラーにも自分の力を発揮してもらいたい」と話している。「誰がいるかなんて気にせず、とにかく自分の仕事に集中してほしい。そのためにそこにいるんだから。とにかくマーヴィンに投げれば、うまくいくはずだ。分かるだろ? 俺はそれを楽しみにしているし、すべてはラインでの俺たちの動きから始まると思っている」
2023年NFLドラフトの全体6位でカーディナルスに指名されたジョンソンJr.はルーキーシーズンに、タイトエンド(TE)としてプレーした1回を除くすべてのスナップでライトタックル(RT)としてプレーしていた。現在はレフトタックル(LT)に落ち着き、マレーのブラインドサイドを守るとともに、ハリソンJr.が次々とビッグプレーを生み出すための最初のきっかけを提供することを目指している。
今年のドラフトの全体4位でカーディナルスから指名を受けたハリソンJr.は、即戦力として見逃すことができない選手としての条件をすべて備えている。ハリソンJr.は驚異的な一貫性の象徴であり、オハイオ州立大学では過去2シーズンにそれぞれ14回のタッチダウンと1,200レシーブヤード以上を記録してきた。
オハイオ州立大学での2シーズンでハリソンJr.と共にプレーしていたジョンソンJr.は、そこでハリソンJr.の実力を間近で見ている。ジョンソンJr.がレフトタックルとして成功するとはどういうことなのかや、試合を決定づけるプレーの中で自分の役割を果たすことについて考えを深めたのは大学時代だった。
「俺の考え方はいつもこうだ。つまり、俺が1対1で勝てば、ボールは前に進むってこと」と語ったジョンソンJr.は次のように続けている。
「だから、レフトタックルとしてプレーする上で一番ワクワクするのは、特にプロテクションの時間がちょっと長いプレーだと思う。そういう、レフトタックルが1対1になりがちなプレーは、俺が一番好きなプレーだ。プレーの途中で相手を押さえ込んで、そいつが動けないことが分かったら、ニヤけてしまうからだ。そのとき、“ああ、ボールはあっちに行った”ってなるだろ? ボールがなくなって、それがタッチダウンとか、でかいゲインにつながる。レフトタックルっていうのは、自分の仕事をしっかりやればチームが前に進めるっていう考えを持っておかなきゃいけないと思っている」
先発レフトタックルという新たな役割を受け入れているジョンソンJr.は、再びハリソンJr.とチームを組み、数々のビッグプレーを生み出すことに貢献するのに明らかに喜びを感じているようだ。
それがどのような形になるのかをすでにカレッジで見てきたジョンソンJr.は、カーディナルスでもそれを実現させたいと望んでいる。
「もちろん、カレッジではたくさんの素晴らしい選手とプレーしてきた」と振り返ったジョンソンJr.は「その中の1人がうちに来て、ボールを受けてくれるのはうれしい」と続けた。
【RA】