今季のオフェンスに関する計画は“未確定な部分もある”とビルズOCブレイディ
2024年07月17日(水) 17:02昨シーズンの途中でバッファロー・ビルズの攻撃コーディネーター(OC)に就任したジョー・ブレイディは、よりバランスの取れたアプローチを採用したことで、クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンの力を解放し、オフェンスを再び軌道に乗せることに貢献した。
ビルズのワイドレシーバー(WR)陣が再編成される中、ブレイディOCは今オフシーズンに、2024年シーズンに向けたオフェンスの計画をしっかりと実行に移している。トレーニングキャンプを間近に控え、元ビルズのオフェンシブラインマン(OL)であるエリック・ウッドがホストを務めるポッドキャスト“Centered On Buffalo(センタード・オン・バッファロー)”に出演したブレイディOCは、その計画は常に流動的であり、トレーニングキャンプ中の状況次第だと認めた。
ブレイディOCは次のように続けている。
「そのあたりはまだ決まっていない部分もある。結局のところ、フットボールというのはそれ次第で——われわれはみな、同じプレーをしているんだ。呼び方が違ったり、ブロッキングのスキームが少し違って教えられたり、ルートの深さやタイミング、アライメントが違ったりする。結局、われわれはみな、同じようなプレーをしている。私にとって一番重要なのは、細かい部分とやり方を整理して、スプリットやジョシュの目線について、全員が共通の認識を持っていると確認することだ。ボールキャリアがどこに向かっているのか、どのように読んでいるのかを知ることだ。実際のプレーそのものよりも、どのようにそれを行うのかや、それを整理することに重点を置いている」
ビルズがケン・ドーシー元OCを解任し、ブレイディをプレーコールの担当に昇格させた後に顕著だった変化の一つは、チームがランプレーに力を入れたことだ。昨シーズンの第11週からブレイディOCが指揮を執るようになってから、ビルズはシーズン第15週に行われたダラス・カウボーイズ戦で266ヤードを記録するなど、毎試合で100ヤード以上のランをマークしていた。
ブレイディOCはウッドに対し、ランゲームに頼るようになったのは、全体的な戦略というよりも、ディフェンスがアレンとビルズに対してどのようにプレーしたかの結果によるものだと語っている。
「去年のいくつかの要素の中で楽しかったことや、成長の基盤にしたいことの一つは、オフェンスとして勝つためのさまざまな方法を見つけることができれば、相手ディフェンスにとってとても厄介な存在になれるということだ。 個性とアイデンティティにはわずかな違いがあると思う。私が言いたいのは、ただそこに居座って、“おい、われわれは毎回のプレーでパスを投げるだけで、そこにはタフさの要素がなんてないぞ”とは言いたくない、ということだ。われわれは勝つためのさまざまな方法を見つけ、相手ディフェンスに対する自分たちの強みを見いだしていく」
ランニングバック(RB)ジェームス・クックとアレンが中心となって展開するビルズのランゲームは、オフェンス全体を活性化させる。レシーバー陣が一新されたことを考えれば、ブレイディOCは特にシーズン序盤において、再びランゲームに頼ることになるだろう。
ブレイディOCの計画のもう一つの要素は、アレンのために物事を簡略化することだ。ブレイディOCはアレンが毎スナップでヒーローのようなプレーをする必要はなく、チェーンを動かすための簡単な出口を見つけることを望んでいる。
ブレイディOCは「ジョシュは素晴らしいクオーターバックだが、もっとうまくなりたいという強い意欲を見せている」とコメントし、こうつけ加えた。
「信じられないほど素晴らしいプレーができたかもしれないが、必ずしもそうする必要はなかった場面の映像を彼自身に見せることがある。どうすればもっと楽にプレーできるのか? という感じでね。彼は誰にも真似できないプレーをすることがあるが、毎スナップでそれをする必要はない。ありふれたプレーをいつものようにこなし、彼のためにそういったプレーを整理してあげることが重要だ。ただ、彼がやりやすくなるようにし、スキルグループとのコミュニケーションの大部分を確認している。ルートの中でさえも、“みんな、俺にはこう見えているんだ”というようなやりとりがある」
ビルズは今シーズン、アレンがオフェンス全体を引っ張ることを期待している。ブレイディOCのもとでランゲームが引き続き好調であれば、プロボウルに選出された経歴を持つアレンがいざというときに、まさにその役割を果たすのに助けとなるだろう。
【KO】