トレーニングキャンプの開始に伴い、「徐々に慣れていく時間なんてない」とチーフス新人WRワーシー
2024年07月18日(木) 12:50ドラフト1巡目で指名を受けた選手の中には、徐々に成長していくことが許される選手もいる。
しかし、カンザスシティ・チーフスには、2024年ドラフトの1巡目で指名したワイドレシーバー(WR)ゼイビア・ワーシーをじっくり育てるつもりはないようだ。チーフスがワーシーにすぐにでも準備を整えてもらいたいと考えているのは明らかになっている。
現地16日(火)、チーフスのスタークオーターバック(QB)パトリック・マホームズは報道陣に対し、新人のスピードスターであるワーシーに“徐々に慣れる時間”はなく、最初から“準備が整った状態”にならなければならないと語った。
マホームズの見方に同意しているワーシーは水曜日に「ああ、間違いなく、徐々に慣れていく時間なんてないと思っている」と報道陣にコメント。
「全力で行くしかない。ここに来たらもう戻れない。パット(マホームズ)が言っていることは間違いなく理解できるし、彼とのつながりを築くことが重要になると思っている」
チーフスはスーパーボウル3連覇を目指しているものの、WR陣の火力がもっと強くならなければその実現は困難になるはずだ。チーフスはオフシーズンにWRマーキス・ブラウンも加えているが、交通事故を起こしたことで今夏に複数の罪に問われているWRラシー・ライスが今シーズンに出場停止処分を受けるかどうかがまた発表されていないことを踏まえると、ワーシーがすぐに成長する必要性は依然としてある。
この春、ハムストリングのケガに苦しめられていたワーシーは、トレーニングキャンプの初日まで活動に参加することができなかった。また、最終的には練習に戻っているものの、水曜日には突き指と見られる症状で数回のプレーを逃している。
NFLスカウティングコンバインの40ヤード走の最速記録を持つワーシーは、カレッジ時代にケガで試合を欠場したことがなかったため、ハムストリングのケガにフラストレーションを感じていると認めたが、その後、左ハムストリングに包帯を巻いた状態で練習していたにもかかわらず、ハムストリングは問題ないと語った。この春にサイドラインにとどまっていたワーシーはOTA(チーム合同練習)に参加していない間に“別の方法で学び、上達する”ことを余儀なくされたと話している。しかし、100パーセント健康な状態ではないと認めた一方で、現在は準備ができていると明かしたワーシーは、次のようにコメントした。
「気分はいい。今日、戻ってこられたしね。みんながいる場所に戻ってきて、またフットボールをプレーできるだけでいい気分だった」
チーフスはワーシーに、オフェンスにおけるさまざまなレシーバースポットを教えており、まずはスロットから始めて“Z”や“X”のポジションをマスターさせようとしている。プレーブックの複雑さや、さまざまなフォーメーション、プレーのタイミングなど、オフェンスの最も難しい部分を吸収したいと望んでいるワーシーは、攻撃コーディネーター(OC)マット・ナギーの知恵を借りていると明かした。
そのワーシーはキャンプで何を目標としているのか?
「最高の自分になること。とにかく最高の自分になることだ」と強調したワーシーは「そうすれば、いい状態になれる気がする」と続けている。
水曜日にチーフスの新人選手たちに話をする時間を設けたマホームズ。そのメッセージはシンプルかつ直接的なものだった。
「進み続け、プレーし続け、取り組み続ける。それがすべてだ」とワーシーは話している。
【RA】