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元RBディロンがベンガルズの2024年リング・オブ・オナーに

2024年07月19日(金) 12:08


コーリー・ディロン【NFL】

昨年にシンシナティ・ベンガルズのリング・オブ・オナー選考プロセスを批判していた元ランニングバック(RB)コーリー・ディロンが、ついにその願いを叶えることになった。

現地18日(木)、ベンガルズはフランチャイズ史上最多のランヤード記録を持つディロンと、ディフェンシブタックル(DT)ティム・クラムリーの2人を、今シーズンにリング・オブ・オナーに迎えると発表した。

ディロンとクラムリーはケン・アンダーソン、ウィリー・アンダーソン、ポール・ブラウン、ブーマー・アサイアソン、チャド・ジョンソン、アンソニー・ムニョス、ケン・ライリーと並んで、2021年に設立されたチームのリング・オブ・オナーに名を連ねることになる。

ディロンは昨年、『The Athletic(ジ・アスレチック)』のポール・デーナー Jr.とのインタビューの中で、「彼らは俺を選ぶ前に(放送禁止用語)ジョン・キトナを選ぶに決まっている」とベンガルズの組織に対する不満を露わにしていた。

ベンガルズでプレーしていた時のディロンは、1997年のルーキーシーズンから2002年まで毎年1,000ヤードを達成するなど、常に安定したパフォーマンスを見せていた。その後、契約交渉が長期化した末、2004年にニューイングランド・ペイトリオッツにトレードされている。その年にディロンはキャリア最高の1,635ヤードとタッチダウン12回を記録し、最後はフィラデルフィア・イーグルスを破って第38回スーパーボウルで優勝した。

ディロンは1万1,241ヤードと82回のタッチダウンを記録して引退し、現在もベンガルズの歴代トップラッシャーとしての地位を保っている。

クラムリーはフリーエージェンシー(FA)制度が導入される前の時代にベンガルズ一筋でキャリアを過ごし、12シーズンでタックル1,017回とサック34.5回を記録。2度のオールプロ (1987年はセカンドチーム、1988年はファーストチーム)と2年連続のプロボウル選出 (1987年と1988年)を果たし、ヘッドコーチ(HC)サム・ワイチの下で低迷していたベンガルズをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンへと導いた立役者の1人となった。不運にも、クラムリーは第23回スーパーボウルで試合中に脚を骨折したが、1989年にはレギュラーシーズン全16試合に出場。クラムリーは引退までにレギュラーシーズンで188試合に出場し、これは現在もなおオフェンス、ディフェンス問わずベンガルズのラインマンとして最多出場記録となっている。

ディロンとクラムリーを迎え入れるリング・オブ・オナーのセレモニーは、9月23日(月)に行われるシーズン第3週のワシントン・コマンダーズ戦のハーフタイムに行われる。

【R】