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テキサンズ攻撃陣のスキルポジションは「5つの頭を持つ怪物」とQBストラウド

2024年07月19日(金) 20:12


ヒューストン・テキサンズのC.J.ストラウド【AP Photo/Nick Wass】

ヒューストン・テキサンズは2023年シーズンの驚くべき栄光に満足することなく、2024年に向けて強化されたオフェンスの怪物を生み出すことに忙しく取り組んでいる。

クオーターバック(QB)C.J.ストラウドは、新しく改良されたテキサンズ攻撃陣が、相手ディフェンスが止めるのに苦労する強敵になるだろうと考えている。

チームの公式記録によると、ストラウドは現地18日(木)に「5つの頭を持つ怪物だ。選択肢がたくさんあるのは間違いなく最高だよ」と語ったという。

この恐ろしいグループを構成するのは、昨季もテキサンズにいたワイドレシーバー(WR)のニコ・コリンズとタンク・デル、およびタイトエンド(TE)ダルトン・シュルツに加えて、トレードで加わったWRステフォン・ディッグスおよびランニングバック(RB)ジョー・ミクソンといったメンバーだ。

ディッグス、ミククソン、そしてディフェンシブエンド(DE)ダニエル・ハンターの加入により、テキサンズはそれぞれレシーブ100回以上、1,000ランヤード以上、サック10回以上を記録した選手を加えた史上初のチームとして歴史に名を刻んでいる。

テキサンズがAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の強豪になる意志を持っていることに疑いはなく、歴史的かつ示唆に富むオフシーズンとなった。

オフェンス面で言えば、テキサンズはAFC南地区連覇を目指すだけでなく、スーパーボウル優勝候補に昇格するために必要なスキルと才能を持った選手を、ストラウドに与えようとしている。テキサンズはディッグスという、何度もプロボウルに選出され、このゲームにおけるトップレシーバーの1人と目される選手を擁しており、周囲にはダイナミックなスロットであるデルと、リーグで最も有望な若手の1人であるコリンズがいる。ミクソンは28歳のシーズンに突入するとはいえ、4度目の1,000ランヤード越えを記録したシーズンを終えたばかりだ。また、シュルツは実績のあるタイトエンドであり、4年連続でレシーブ55回以上、575ヤード以上をマークしている。

ストラウドは「簡単にはいかないだろう」と話し、次のように続けた。

「もっと難しくなる。今年の俺たちは狙われている。そうなることを望んでいたはずだし、オハイオ州立大学ではそういうふうにプレーするのに慣れていた。その挑戦を望んでくれるチームメイトがいること、ここでプレーしたいと言ってくれる選手がいることは本当に光栄だし、幸運なことだ。このテキサスのチームは万人向けじゃない。ここはハードだけれど、俺たちが子どもの頃からやってきたスポーツをプレーできるのは恵まれていることだ。期待されていることは、俺たちが頑張れば、すべてうまくいくと確信しているよ。筋書きはもうできている」

昨シーズンにAP通信NFLオフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いたストラウドは、テキサンズを10勝7敗に導く中で、4,108パスヤード、タッチダウンパス23回、インターセプトわずか5回という成績を残し、復活したファンベースを熱狂させた。

そんなストラウドはコリンズの潜在能力を引き出しており、コリンズはレシーブ80回で1,297レシーブヤード、タッチダウン8回という素晴らしい活躍を見せた。昨季にディフェフェンス部門年間最優秀新人賞に輝いたディフェンシブエンド(DE)ウィリアム・アンダーソンJr.を含む、2023年シーズンにセンセーショナルな活躍を見せたテキサンズの新人選手グループの一員であるデルは、脚の骨折で戦線を離脱するまでの11試合の出場で709ヤード、タッチダウンレシーブ7回を記録している。

ストラウドはデルやコリンズ、そのほかの選手たちにパスを投げられることについて「楽しいよ。ハングリー精神にあふれた選手や、これまでのキャリアで素晴らしいプレーをしてきた選手がたくさんいて、勝つ準備はできているし、圧倒する準備もできている。だから、とてもワクワクしているんだ。今はつながりを築いたり、タイミングを合わせたりしているけれど、今のところ、かなりうまくいっているよ」とコメント。

トレードでディッグスを獲得したことは、テキサンズが1年限りの成功に満足していないことを、オフシーズンで最も強く表明した動きだったかもしれない。テキサンズは今後も勝利のチャンスをつかみ続けようとしているのだ。

ストラウドは、4年連続でプロボウルに選出され、6年連続で1,000ヤード以上を記録しているディッグスについて「彼はゲームを愛しているやつで、ごまかさないやつだ。だからこそ、成功してきたし、これからも成功し続けると思う」と語り、こうつけ加えた。

「うまく行けば、俺は幸運なことに、その一部になれるだろう。それが俺の印象に残ったことなんだ。彼の人柄の良さ、親しみやすさ。彼はとてもフレンドリーで、とても積極的にコミュニケーションを取るから、彼が近くにいるのは本当に素晴らしいことだよ」

ストラウドとテキサンズがさらに成功を積み重ねようとしている中で、オハイオ州立大学出身のストラウドは、ルーキーシーズンで素晴らしい活躍を見せたにもかかわらず、自身のプレーをもっと磨こうとしている。

そんなストラウドは取り組んでいることが“たくさんある”と明かしており、特にオフェンスの主導権を握りたいと考えているという。

ストラウドは2023年に能力とスキルを持っていることを証明した。2024年にはモンスター級の選手もいる。

「基準を設定するのは俺次第で、毎日それをやらなきゃならない。だから、とてもワクワクしているよ」とストラウドは話した。

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