ニュース

現在も「成長し続けている」と信じるシーホークスQBスミス

2024年07月21日(日) 10:13


シアトル・シーホークスのジーノ・スミス【AP Photo/George Walker IV】

クオーターバック(QB)ジーノ・スミスとシアトル・シーホークスの組み合わせは両者にとって完ぺきに機能している。

シーホークスでの最初の3シーズンはラッセル・ウィルソンのバックアップとして最小限の出番しかなかったスミスだが、フルタイムの先発になってからは2年連続でプロボウルに選出されてきた。シーホークスのベテラン選手たちが現地23日(火)にトレーニングキャンプに集合することになっている中、スミスはNFLでの12シーズン目を迎えてもなお、新たな高みに到達できると信じている。

シーホークスの記者であるジョン・ボイルによると、スミスは先日、「俺は今でも成長し続けている」と話したという。「身体面は飛躍的に良くなっているし、この年齢でもまだまだ強くなっている。それが珍しいことなのかどうかは分からないけど、俺はそういう状態だ。動きも速くなったし、今ほど良いボールを投げたことはこれまでになかったと思う。精度の面では本当に良い状態だし、今までよりも遠くにボールを投げられる」

「だからこそ、まだまだ上達できると思うんだ。懸命に取り組んで自分を追い込んでいるから、自分の中に成長が見られる。外の雑音が気になったことは一度もないし、これからも気にならないだろう。自分に何ができるかは心の中で分かっているし、自分がまだ完成品じゃないことも分かっている」

スミスがパスの精度に自信を持つのにはそれなりの理由がある。2023年には成績を落としたものの、その前年にあたる2022年にはパス成功率69.8%をマークしてリーグをけん引していた。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、スミスは昨季に第4クオーターまたは延長戦においてリーグトップのタッチダウン対インターセプト比(9対1)をマークしたとのこと。また、スミスは決勝ドライブ数(5回)でもリーグトップに立っている。

しかし、マイク・マクドナルドがヘッドコーチ(HC)に、ライアン・グラブが攻撃コーディネーター(OC)に新たに就任した2024年シーズンは、これまでとは異なったものになるだろう。“かなり複雑”だと感じているグラブOCのシステムを学ぼうとしているスミスは、そのプレーブックにはキャリアを通して一度も見たことがなかったプレーも含まれていると認めている。

新しいオフェンスに臨もうとしているスミスにとって有利な点は、主力ワイドレシーバー(WR)が全員チームに戻ってきていることだ。つまり、スミスはすでにワイドレシーバーたちとの関係を築いている。レシーバーのトップトリオであるD.K.メットカーフ、タイラー・ロケット、ジャクソン・スミス・インジグバは2023年シーズンに合わせてレシーブ208回、2,636ヤード、タッチダウン17回を記録。グラブOCの指導の下、スミスはシーホークスで破壊力を持つユニットが生まれることを想像している。

スミスは「ビッグプレーも、ディフェンスを攻撃することもできる。しかも、それはパスゲームだけじゃなくて、ランゲームでも同じだ」とコメント。「自分たちが持っているような種類の武器と、オフェンシブラインがあって、全員がうまくかみ合えば、俺たちは無敵になれる」

ベテラン選手たちがキャンプに集合する日が数日後に迫る中、2024年シーズンに向けて準備を始めることに胸を高鳴らせているスミスは、次のように語っている。

「このチームにものすごくワクワクしている。休みの間中、みんなと一緒に取り組んできたけど、どの選手もすごく調子が良さそうだし、シャープに見える。トレーニングキャンプやシーズンに向けて、みんなで一緒に学び、プレーを確認し、準備してきた。身体的にもメンタル的にも、自分たちの今の状態にとてもワクワクしているし、俺たちは良い状態だと思う」

【RA】