ニュース

スーパーボウル制覇を2回経験したドルフィンズLBバレットが9シーズンのキャリアに幕

2024年07月21日(日) 12:17


タンパベイ・バッカニアーズのシャキール・バレット【NFL】

スーパーボウル制覇を2回経験したマイアミ・ドルフィンズのラインバッカー(LB)シャキール・バレットが、NFLでの9シーズンを経て引退しようとしている。

現地20日(土)、31歳のバレットがソーシャルメディア上で引退を発表した。

バレットは『Instagram(インスタグラム)』に次のようにつづっている。「引退の時期を迎えた。素晴らしい経験だったし、その間に起こったすべてのことに感謝している。今後は妻と子どもたちに全力を注ぎ、彼らが夢を実現し、夢をつかむのを手助けするつもりだ。夢をかなえたことがある人なら、そのために必要な努力や時間、一貫性の大切さが分かるはずだ。100%のコミットメントを必要とする子どもたちに、スキルを身につけさせる準備はできている。驚く人もいるだろうけど、このことはずっと考えていた。今ほどこの決断が明確なことはない」

今オフシーズン、バレットは5シーズンを共にしたタンパベイ・バッカニアーズから放出された。フリーエージェント(FA)期間中、マイアミ・ドルフィンズと契約してフロリダにとどまっていたバレットは、ドルフィンズのトレーニングキャンプが始まる数日前に引退を決断している。

ドラフト外フリーエージェントとしてNFL入りしたコロラド州立大学出身のバレットは、2015年にデンバー・ブロンコスと契約した。ルーキーシーズンには16試合に出場し、ブロンコスの第50回スーパーボウル制覇に貢献。そこでキャリアで初めてロンバルディトロフィーを手にした。ブロンコスでの在籍期間を通して、バレットは61試合に出場し、そのうち15試合で先発を務めて14回のサックを記録している。

ブロンコスで4シーズンを過ごした後、バレットはタンパベイに新天地を見出した。バッカニアーズに加入した初年度には、ブルース・エリアンス率いるディフェンスでの役割で輝きを放っている。サック数(19.5回)でリーグをけん引し、初めてプロボウルに選出されたバレットは、翌シーズンにバッカニアーズが第55回スーパーボウルを制覇する際にも大きな役割を果たした。

5シーズンにわたってバッカニアーズでプレーしていたバレットは、2021年シーズンにもプロボウルに選出されている。しかし、その翌年はシーズン途中にアキレス腱を断裂した。2023年シーズンにフィールドに復帰して16試合に先発し、引き続き相手オフェンスを混乱させる存在として活躍したバレットは、バッカニアーズのレギュラーシーズンにおける守備スナップの62%に参加している。

バレットは131試合に出場してタックル400回、クオーターバック(QB)ヒット125回、タックルフォーロス73回、サック59回、フォースドファンブル22回、インターセプト3回という成績を残してキャリアに幕を閉じる。

【RA】