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AFC南地区で最下位から首位を目指すタイタンズQBレビス、「何が必要かは分かっている」

2024年07月21日(日) 12:18


テネシー・タイタンズのウィル・レビス【Cooper Neill via AP】 

2022年シーズン、前年度にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区で最下位に沈んでいたジャクソンビル・ジャガーズは、そのわずか1年後に地区制覇を成し遂げた。2023年シーズンにはヒューストン・テキサンズが同じことをやってのけている。

テネシー・タイタンズのクオーターバック(QB)ウィル・レビスは、次に劇的な好転を遂げるチームになるために必要なものが自分たちに備わっていると信じている。

『OutKick(アウトキック)』によると、レビスは現地17日(水)に「ああ、つまり、それが俺たちの目標だ」と語ったという。「リーグで二の次にされていた自分たちのディビジョンが、今では最も競争が激しく、エキサイティングで若いディビジョンの1つになったと思うとクレイジーだ。それを踏まえてこれから何が必要かは分かっている」

「NFLは誰がいつ勝つか分からないからこそNFLなんだ。俺たちはそれを理解している。今年の俺たちに何の価値もないと思いたい人たちもいるだろうけど、俺たちは必ずしも彼らが間違っていることを証明するんじゃなくて、自分たちが正しいと証明し、自分たちが何者であるかを示すために臨むつもりだ」

昨季、タイタンズは6勝11敗でAFC南地区の4位に沈んだ。それは、QB1としてシーズン開幕を向けたベテランのライアン・タネヒルが、途中からレビスに取って代わられるなど、QBポジションの不安定さが目立つシーズンだったと言えよう。

2023年ドラフトの全体33位で指名を受けたレビスは、先発した9試合でポテンシャルを垣間見せた。初めて先発として臨んだアトランタ・ファルコンズ戦では4回のタッチダウンを決め、シーズン第14週に行われたマイアミ・ドルフィンズ戦ではチームを逆転勝利に導いている。しかし、全体的な成績――1,808パスヤード、タッチダウン8回、インターセプト4回、3勝6敗という戦績――に関しては、チームの司令塔として迎える2年目に改善の余地が多く残されている状態だ。

個人としてもチームとしても成長を目指す中で、レビスには自分が先発であることを自覚しながらすべてのオフシーズンプログラムを進めるという利点がある。それにより、レビスは3番手として過ごしていた新人時代よりも多くの練習に参加し、異なるマインドセットを持つことができるはずだ。

「1年間、経験を積んだ上で、先発として春やOTA(チーム合同練習)を過ごして、困難に立ち向かってきたことは、自分にとって重要だったと思う。チャンスを待ち続けてシーズン途中に飛び込んだ去年とは対照的だ」と話したレビスは「フルでオフシーズンを過ごして、今後はトレーニングキャンプにフル参加する。活動を始めて、選手としてもリーダーとしても成長することに、本当にワクワクしている」と続けている。

タイタンズは若手のシグナルコーラーを中心としたオフェンスの強化にも力を入れている。すでにワイドレシーバー(WR)ディアンドレ・ホプキンスを擁していたタイタンズは、フリーエージェント(FA)でカルビン・リドリーとタイラー・ボイドを獲得してWR陣を補強。新たに加入したベテランランニングバック(RB)のトニー・ポラードがデリック・ヘンリーの退団に伴ってあいた穴を埋め、新人オフェンシブタックル(OT)J.C.レイサムがラインを強化するなど、タイタンズのオフェンスはトレーニングキャンプに向けて比較的良い状態にあるようだ。

そしてもちろん、レビスは新ヘッドコーチ(HC)ブライアン・キャラハンの指導を受けることになる。キャラハンHCはシンシナティ・ベンガルズの攻撃コーディネーター(OC)を務めていたときにジョー・バロウをトップレベルのQBに育て上げた人物だ。

タイタンズがそれらの変化によって、AFC南地区でワーストから首位に上り詰める最新のチームになるかどうかはまだ分からない。チームがトレーニングキャンプに集合する現地23日(火)から、その目標に向けた準備の次のステップが始まる。

【RA】