WRチェイスの契約を延長するために「全力を尽くす」とブラウンズオーナー
2024年07月23日(火) 11:45クオーターバック(QB)ジョー・バロウにトップクラスの年俸を支払うことが明らかになるや否や、シンシナティ・ベンガルズは残りの財政的な課題も整理しなければならなくなった。
まだそれは完了していないが、全体像は明らかになりつつある。バロウは5年2億7,500万ドル(約430億9,800万円)の契約を結び、年平均額でNFLトップに立っている状態だ。そして、フランチャイズタグをつけられたワイドレシーバー(WR)ティー・ヒギンズは、2024年にタグ指定された選手の中で唯一、延長契約を結んでいない選手となっている。
一方、WRジャマール・チェイスは新たな契約を手に入れる日を待っている。次にそれを実現させるのはチェイスのようだ。
『Cincinnati Bengals Talk(シンシナティ・ベンガルズ・トーク)』によると、ベンガルズのオーナーであるマイク・ブラウンは現地22日(月)に「彼は重要な選手だ」と報道陣に述べ、こう続けている。
「ジョーの次に重要な選手で、私たちも彼自身もそれを分かっている。時間はしばらくかかるかもしれない」
「私たちはそれを実現させるために全力を尽くすつもりだ。いつになるかはお伝えできないけどね」
チェイスの新人契約――2,181万6,000ドル(約34億1,904万円)相当の5年目オプションが含まれている――のおかげで、ベンガルズにはある程度の安全策がある状態だ。また、チェイスのルイジアナ州立大学(LSU)時代のチームメイトであり、現在はミネソタ・バイキングスに所属しているジャスティン・ジェファーソンが4年1億4,000万ドル(約219億4,101万円)の契約――チェイスの新契約の枠組みとなる可能性がある――を締結したこともあり、市場の状況が緊迫しているわけでもない。
そのため、チェイスの契約延長はすぐには実現しないかもしれず、オフシーズンに持ち越される可能性もある。
ブラウンは「それも難しいことだと言える」とコメント。
「キャップとその仕組みは少し異なる。いろんなことが起こったり、予期せぬ機会が訪れたりすることもあるし、契約をまとめることもできる。いや、それが適切な契約だったら“やめておく”とは言わない。だが、今が交渉に適した時期だとはあまり思えない。オフシーズンの方が適していると思う」
「フットボールの部分に集中し続けるつもりだ。すべての可能性を除外するつもりはないが、おそらく運命はすでに決まっていると言えるだろう」
チェイスは契約問題を理由にOTA(チーム合同練習)を欠席していたが、参加必須のミニキャンプには姿を現した。それは、チームが最終的に自分の契約を整えることに集中してくれると認識した上で、チェイスが予定通りにトレーニングキャンプに集合する可能性を示唆していると言えよう。
ベンガルズのベテラン選手たちは現地23日(火)にキャンプに集合する予定だ。
【RA】