新契約を求めてQBラブが練習欠席、契約は“あと少し”だとパッカーズGM
2024年07月23日(火) 12:46グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブにとって、2023年が準備の年だったならば、2024年は飛躍の年となるはずだ。
かつてドラフト1巡目で指名されたラブは2023年シーズンの後半に才能を開花させ、新生パッカーズをプレーオフのディビジョナルラウンドまで導く、驚きの快進撃を見せた。ユタ州立大学出身のラブは長年にわたってアーロン・ロジャースの真の後継者になれるかどうかという疑問をいなし続けてきたが、その疑問に明確な形で答え、パッカーズを今季のプレーオフに再進出し、ポストシーズンで大暴れする有力候補に押し上げている。
しかし、ラブの動向はパッカーズにとって興味深い契約状況をもたらしている。パッカーズはラブを指名し、3年間ロジャースの背後で待機させたため、ルーキー契約下でラブを活用する機会を逃した。2024年シーズンはラブにとってフルタイムの先発としての2年目になる一方で、パッカーズの給与リスト上では5年目を迎えており、4年間の新人契約を1年延長した最終年となる。ラブの代理人はパッカーズに対し、契約が成立するまでラブは練習に参加しないと伝えており、それは近いうちに現実のことになりそうだ。
パッカーズのジェネラルマネジャー(GM)ブライアン・グーテクンストは現地22日(月)に「ああ、そう思うが、やはり分からないものだ。われわれはそのために懸命に働いている」と述べ、次のように続けた。
「それはわれわれにとって本当に重要なことだと思う。同時に、私が確信しているのは、双方が同じことを望んでいるということだ。ジョーダンには長くここにいてほしいし、彼にその安定性を与えれば、チーム全体にとっても安定性がもたらされる。・・・私は楽観的だ。これらは大きな契約なのだ。時間がかかる。一部で思われているほど簡単なことではない」
「あと少しだと感じているが、どれくらい時間がかかるかは正確には分からない」
クオーターバック市場は2024年も活発だ。トレバー・ローレンス(ジャクソンビル・ジャガーズ)とジャレッド・ゴフ(デトロイト・ライオンズ)はそれぞれ年平均5,300万ドル(約83億1,074万円)以上の契約を結び、マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロアはまだ契約延長を待っている。
先発としての複数年にわたる成功はしていないものの、ラブの契約もそういった範囲に収まる可能性がある。これはNFLでのビジネスでよくあるやり方であり、特にこの競技で最も重要なポジションにおいては、選手が交渉の場で大きな影響力を持つことが多い。
ラブは自身の最大の資産である健康を守り、契約が成立するまで欠席することで、そのよう影響力を発揮している。特に、新進気鋭のスター選手にはあとから報酬を支払うよりも早く支払う方が賢明であるため、プロセスは早まるかもしれない。
グーテクンストGMは「確か、土曜日の夜だったと思うが、何かしらの決着がつくまで、彼は練習しないと彼らから連絡が来た。繰り返しになるが、ここでもうすぐ練習が始まる前に何かしらの決着がつくまでは、彼は練習に参加しない。しかし、これはわれわれ全員が取り組んでいることだと思っている」
「彼の立場はよく分かる。彼には出てきてもらいたい。そこにいることは彼にとって重要だ。・・・だが、今のところ、それが解決するまでは、彼は練習には参加しないだろう。彼は参加する・・・彼は先週に集合して、他のすべてには参加している」
ラブが2023年に飛躍したのは偶然ではなく、チームがその過程に信頼を置くことでいかに素晴らしい結果を生み出せるかという一例だった。パッカーズはラブが今後数年間にわたってさらなる成功を収めることだけを期待しており、新しい契約をまとめるのに十分な自信を持っている。
あとは、緊迫感を持って数字を詰めていくだけだ。
【KO】